見出し画像

便太郎のおもひでぽろぽろ【第3話】上海到着

2004年2月4日朝6時頃だったと思う。

上海浦東空港到着。
めちゃくちゃドキドキしながら入国審査。

入国拒否されたら一巻の終わり…
心臓バクバクでいざゆかん。
入国審査!

アレ?
なんかいろいろ聞かなないの?
何日滞在とか?
中国に来た目的は?
とかなんとか?

無言でポンって入国スタンプ押してくれた!

楽勝で入国スタンプゲット!!!

拍子抜けするほどあっけなく中国入国完了。

ほら~
大袈裟なんだよ!
何が誓約書だ?
楽勝じゃん!
ドンムアン空港での、あの、
攻防が馬鹿らしく思えた。

まずは空港で、
日本円のトラベラーズチェックを両替。
(トラベラーズチェックって知ってますか?)
所持金残り9万円!

この時、窓口のおねーさんが、
私のパスポートの顔写真のページみて、
クスっと笑ったような気がした。
何こいつ?
失礼だなと思ったが気にしない気にしない。

2月の上海は寒い…

バンコクとの気温差半端なく…
え?
こんな寒いの?
少し後悔。
冬服は持って無いのでスエットとトレーナーとパーカーの重ね着で耐える。
ううううさぶぅ~

ちなみに荷物は、カナダへワーホリ行くために、地元新津の長崎屋で一番でかいカバン下さい!
つって、1994年に2,800円で購入したボストンバッグ1個。

重ね着しているパーカーは新潟駅南にある、
プラーカの中にあったアメリカ屋で1988年に4,000円で買ったベアーのパーカーである。
今では貴重なメイドインUSAなのだ!!!

ちなみにこのボストンバッグは一昨年、うちの嫁さまに知らない間に捨てられた…
パーカーはまだ時々着ている。
なんて高品質なんだ!!!

おっと話がそれた。

とりあえず喫煙所で一服。
着ちゃったな~上海。
もう一服。
どうすっかなぁ~
もう一服。

チェーンスモーキング状態に突入する便太郎…

(よくこうなる便太郎なのだ)
埒が明かないので気合を入れて!

やるしかない!
何を?
とりあえず、宿探しだ!

小雨降る中、
浦東空港からシャトルバスで人民広場へ向かった。
ここから地下鉄に乗り、
2号線の河南中路駅下車。
(現在の南京東路駅)

目指すは福州路37号の船長青年酒店である。

バンコク伊勢丹の紀伊国屋書店で、
ガイドブック立ち読みしてメモってたのだ。
なんて賢い便太郎。

どっち方向に出ていいか分からないので適当に地上へ出る。

通行人に道を尋ねる。
英語通じない。
想定内。

住所見せる。
何か言ってるが、
何言ってるかわからない。

雨。
寒い。
やっぱりバンコクが良い。
大後悔…

迷子になって気がついたら、
なにやら見覚えのある場所に…。
地下鉄人民広場駅。
一駅ぶん歩いて振り出しに戻った…

ぎゃふん

身も心も凍えきった頃、奇跡的に福州路発見!
助かった〜

ずぶ濡れで船長青年酒店到着。
やっと着いた。

すいません。
すいませ〜ん!
聞こえね〜のか?

少し離れたデスクのところに、おねーさんが座ってるのだが思いっきり無視されてる。

すいませ〜ん!
チェックインお願いします。
お~い!
もしもーし!

耳悪いのか?
チェックインお願いしまーす。
ようやくつかつかこちらへ歩み寄り、ため息をつきながら、無愛想に一言、満室です!
ええええ?

まじっすか?
さらに舌打ちしながら、無愛想に一言、
満室です!

ガーン😨!!!

見事な溜息と舌打ちのワンツーである。
なに?その態度?
微笑みの国と大違いだな?
愛想笑いは要らないけど、
せめて、ため息と舌打ちはよせ!
と思いつつ、何処か近くに安宿無いですかね?

分かりません!
と相変わらず無愛想。
明日また来てください。

君のツンはもう十分だ。
デレがあるならデレを見せろデレを!!!

明日来いと言いますが…
今日は何処へ行けと?

つづく

いいなと思ったら応援しよう!