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便太郎のおもひでぽろぽろ【第8話】 100万ドルの夜景

その後、重慶大厦を後にし、
香港に来たらどうしても行きたかった、
100万ドルの夜景を見に香港島へ。

地下鉄の最寄り駅で、
行き方良く分からずなんとなくこっちかなって?
ウロウロしてたら、
日本人老夫婦がガイドブック見ながら夜景見に行く相談してたので、
ストカーになり尾行開始!
おかげでスムーズに夜景スポットまで行く事が出来た。
その節は有難う御座います。

おおおおコレが100万ドル

の夜景か〜

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いつか掴むぜビッグマネー!
ハマショウが俺の頭の中で世の中金だと叫ぶ!
ドスケベなスケをはべらせドンペリニヨンで乾杯!

と言う妄想は安宿に戻ると同時に覚めた…
コレが現実…
アレ?
壁に手書きで、
ビザ代行の広告が貼ってある。
え?
ここで取れるの?
ハイ取れますよ!
え?

しかも朝出せば夕方受け取り可能というクリーニング屋もびっくりのスピード仕上げ!
値段も安い!

ガーン!!!

日本人宿はこんな感じのところにあった。(拾い画像)

チェックインの時、申請してたら今頃ビザ貰えてたんじゃん!
無い後ろ髪を振り切らず、
あのまま女子大生3人組と香港観光出来たんじゃないの?
その後、ドンペリで乾杯出来たんじゃ無いのか?
とまたも妄想がとまらない。

しかし、それっきり女子大生3人組と会う事は無かったとさ。
めでたしめでたし。

この日本人宿にSARS(新型コロナでは無い)の真っ只中から、
ずっとこの宿で過ごしている主がいた。
アクション俳優を夢見て単身、香港へ乗り込んだ若者だ。
ひょろひょろのガリガリのにーちゃんで、
顔も体型も春一番っぽかった。

「飯食うの面倒くさいなー」
「1日3回何で飯食う必要ある?」
「腹減らなきゃ良いのになぁー」
「もう食事は、錠剤でいいんじゃね?」
「香港人って団子っ鼻のブスばっかなんだよなー」
「今香港で上海語教室がいっぱいあって流行ってるよ!」

そんな話しを、
アパートの一室に2段ベッドを詰め込んだ部屋で語っていた。
その後、春一番は
「腹減ったなぁ〜面倒臭いけど飯食い行くわ」
「その後、映画関係者がいそうなクラブにでも顔出すわ!」
と言い夜の香港の街へ繰り出して行ったのだった…
彼は夢追い人であった。
私は彷徨い人であった。
つっちゃって〜🤣

彼は今どうしているのだろうか…

てーれてーれてってってー!
(ドラクエの宿の音)

翌日、再び重慶大厦へ。
昨日来たばかりだが、
複雑過ぎるビル内でまた迷子…
目と目で通じ合って無いのに、
目が合うとすぐに寄ってくる色っぽく無い営業マンたちをかわし、
ようやく到着。

不安だったけど、
ちゃんと1年マルチビザ取れたと思いきや、
半年マルチだった…
たしか、ノービザから直接、1年マルチは取得できないと、
2回目からは1年マルチ取れるよって言われた記憶がある。
とにかく無事パスポートが戻ってきたから良しとしよう。
細かい事は、気にしない気にしない。
ひとやすみひとやすみ。
つっちゃって。

有効期限2004年8月16日

目が合わない様に下を見ながら重慶大厦を脱出!

パスポートを受け取り、ルンルン気分でカオルーン駅へ。
香港から上海への戻りは、国際直通列車である。
カオルーン駅で、香港のスタンプを押してもらい通関手続きを行う。
行きの寝台車よりも綺麗で、とても快適だった。
確か、香港出ると途中何処にも止まらず、そのまま上海だった気がする。
そんでもって上海駅に到着時に、中国の通関印を押して貰うんです。
(この時のスタンプがどれかわからないんだけど😅)

こうして住所不定無職の1泊2日の妄想香港旅行?
は終わった。

ここから物語は動き出すのである…
乞うご期待しないでく下さい。
がはは

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