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うちの嫁さま【第18話】カメちゃんがやってきた!

仕事を終え帰宅すると…

リビングにバケツが2個置いてある。
飼ってるグッピーの水交換用に使用しているバケツである。
特に気にしてなかったのだが…

「お前怒る?」
いきなり嫁さまが言葉を発する。
「何が?」
「お前怒るのか?」
「は?」
「お前怒るなよ!」
「何の話?」

おもむろにバケツの蓋を開ける嫁さま。
バケツの中にカメが1匹!

デカ!!!

体長57メートル♪
体重550t♪
(コンバトラーVか?)

も無いけど、
体長25㎝
体重どれくらいだろ?
結構でかい!

カメちゃん1号

「え?」
「買ったの?」
「買った!」
「どこで?」
「教えません!」
「いくら?」
「教えません!」
「は?」
「欲しいから買った!」
「ダメか?」
「まー良いけど…」
「もう1匹いるの」
「え?」

もう1個のバケツの中に更に1匹カメが…

しかも、2回りくらいデカい!
体長30㎝くらい!!!

まだ冬眠中らしく2匹とも全く動かない。

デカすぎて斜めってる…

「デカすぎだろ?」
「しかも2匹も!」
「どうやって飼うんだよ?」
「可愛いじゃん」
「ドーインでスイカ食わせてるの見たから大丈夫!」
「まだ冬眠中でほっとけば良いし」
「……」

とりあえず冬眠中で動かないので、バケツに蓋してしばらくそのまま様子を見ていた。2,3日すると、かめちゃん小さい方は少しずつ動き出した。そんでまた寝る。カメちゃん大きい方はずーっと寝たまま。

かめちゃん小さい方はわりとすぐにアクティブに動き出した。

仲良し3人組

カメのエサとか水槽とかいろいろ購入。
(飼い方とか全く分からないのでXのフォロワーさんの北京静男さんにいろいろ教えてもらいました。)

もう水を飲んだだけで拍手して喜んだりしてました。
だんだん愛着がわいてきてお世話も苦になりません。

甲羅にひび割れがあったので、嫁さまが心配になり動物病院に連れて行って診てもらいました。(カメなんか診れるのか?と内心思っていたのですが、どうせ言う事聞かないし、行くだけ行くかって思って実際に行くと普通に受付してくれて、診察してくれました。)
ひび割れた周辺を削り塗り薬をもらい一安心。


診察中のカメちゃん小


甲羅の裏側がひび割れていたので診てもらってます。

カメちゃん大も動き出し。部屋をお散歩させたり日光浴させたり、みんなで可愛がっていたのですが、なんせエサを全く食わないんです…
水は飲んでるが、エサを食べている所を見たことが無い。
ちょっと心配していた。


冬眠から目覚めたがエサを食べないカメちゃんズ。

お別れの日。
それは突然訪れた。

全くビクともしないカメちゃん達…

「死んでる…」
「死んでない。また寝てるだけ!」
「いや死んでる」
「なんかした?」
「何もしてない」
「なんで突然2匹同時に死ぬんだ?」
「死んでないよ!寝てるだけ!」

朝、仕事行く前に見てないが、前日の夜、寝る前に2匹ともゴソゴソ動いているのは見ている。オレ様が仕事しっている間に嫁さまがなにかしたのか?でも、あれほど可愛がってたのに変なことはしないはず…ただわざとじゃないにしても何かやらかした可能性を疑ってしまうのです。なんせうちの嫁さまですからね…

「カメちゃんどうする?」
「お墓に埋めに行くか?」

(うちの近所に、今まで飼って死んでいった動物たちの共同供養塔があるのだが、カメちゃんもそこに埋めようと思っていた)
「もし、寝てるだけだったらどうするんだよ?」
(いや、残念ながら確実に死亡している)
「もし、突然元気に動き出したらどうするんだよ?」
(いや、ありえない…)
「近所の公園の池に放そうか?」
「あ、それいいね!」
「それなら、もし起きても安心だし!そうしましょう。」

(いや、もう起きないから…)

という事で、夜の近所の公園に向かう便太郎一家。
箱の中からカメちゃん2匹を取り出し、池の中へ入れる。
まずはカメちゃん小。

とぷん。

次にカメちゃん大。

どぶん。

そのまま沈んで行きました…

「えええなんで死ぬんだよ~」
と号泣の嫁さま…

「さようならカメちゃん達…」

結局、何故突然死んだのか…
真相は藪の中…

しばらくの間、悲しみにくれた便太郎一家でした😭

つづく。

書いてて思い出しちょっぴり悲しい便太郎です…

あ、ちなみにカメちゃんを放流(遺棄)したのは、うち嫁さまシリーズの読者ならご存知‼️凧上げ🪁した公園の池です😭

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