いいから頭冷やせ。

悪夢再び?

2023/04/15の昼間、衝撃的なニュースが飛び込んできた。
本朝の行政府の長である日本国総理大臣・岸田文雄氏が演説の途中、群衆の中の一人から襲われたというのだ。

本朝の新聞テレビは岸田首相『襲撃事件』などと生温い表現で誤魔化しているが、そんな忖度は海外メディアからすれば全く関係なく、彼らは一様にして以下のような表現を用いている。

Assassination attempt、つまり暗殺未遂、と。

そして海外の目は必然的に、去年の事件を想起する。

Assassination of Shinzo Abeー直訳すると「安倍晋三暗殺事件」。
いくら国内メディアがアレな連中に対して忖度して襲撃とか言い繕おうが、あの事件はれっきとした暗殺事件である。


涙ぐましい首相の演技力

案の定、インターネットスラム街ことTwitterでは「テロは絶対に許されない」「民主主義に対する冒涜だ」と吹き上がる連中が大量発生したが、お前らのお気持ちなど知ったこっちゃない。

問題は、「首相経験者が暗殺され、それから一年も経たずに現職総理大臣が暗殺未遂される日本って国は本当に治安大丈夫なの?」という海外からの冷たい視線だ。

現に、暗殺未遂された岸田首相自身がその懸念の払拭に奔走している。その努力は涙ぐましいレベルだ。

即座に「先進国首脳会議には問題ありません」と動く岸田首相。

犯人を取り押さえた漁師のおっちゃんにすぐさま謝意の電話をかける岸田首相。

「襲撃されたのに顔色変えずに遊説を続行とか覚悟ガンギマリだなぁ」とか「腹が座っている」とか関心している場合ではない。
海外からの懸念を払拭する為に、「自分はビビっていません。だから安心して日本に来てください」という芝居をせざるをえないだけだ。

そもそも我々は、「国家元首たるものは体を張って芝居しなければならない時がある」というのを知っているではないか。
チ○ポでピアノを弾く全裸中年大統領ウクライナ共和国大統領ヴォロディミル・ゼレンスキー氏という実例があるのだから。


ビジウヨの誤算

何故、岸田首相がここまで体を張って涙ぐましいほどの演技をしなければいけないのか。それは我が国の「外国資本から投資をしてもらう」「海外からの観光客を呼び込む」という長年の基本経済政策が御破算になる危険性が存在するからだ。

「一年に二度も要人暗殺計画が実行される国・ニッポン」なんてレッテルが貼られたら、治安の良さが数少ない売りだったのにそれすらなくなって海外からの観光客は逃げてしまう。カントリーリスクの上昇によりキャピタルフライトを起こしかねない。

なにより世話がないのが、暗殺実行犯に悪罵を投げつけるばかりのビジウヨ連中のマウンティング行為が喜々として治安という名前の無形の財産を毀損し続けている点だ。

成金連中は自分たちの財産を保全し、今の金儲けを継続したいのであれば、いい加減その銭臭い口を一旦は閉じるべきだろう。

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