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君の名は希望 ─北村想楽の誕生日によせて

北村くん、お誕生日おめでとう。
大好きな君の生きる姿に、私はずっと助けられているよ。
『北村想楽』という文字の並びに、音の響きに、どれだけ心を救われたことだろう。

北村想楽は、希望だ。

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北村想楽といえば『アイデンティティに悩む少年』と多くの人が思うだろう。19歳。ラストティーン。モラトリアム。少年が大人へと変わる時期。羽化寸前の不安定な輝き。焦れったい"葛藤"の時間を、北村想楽は過ごしている。

私はそんな彼の姿に『希望』を見いだした。
悩みを抱えながらも試行錯誤する勇敢さ、自分らしさを諦めない強さ…。不安定な儚くて脆い姿の中に、普遍的な力強さがある。
その輝きに、私はずっと心を奪われている。

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『自分らしくあること』、それが北村想楽の信念だ。
それは『どんなときも自分自身を信じること』と言い換えることもできる。
他人に否定されても、傷つけられても、めげずに自分自身を貫く強さ。自分自身を愛する強さ。
この気持ちを持ち続けることがいかに難しいのかを北村想楽は体現している。

実際、自分を愛することってひどく難しいのだ。
私の経験に基づく話になってしまうが、誰かに受け入れられなかった記憶ばかり持ち合わせている私は、誰かに愛されなかった自分のことが好きではない。
いっそのこと他人の気持ちなんか慮らずに自分のことだけ考えて振る舞えたらいいのに、そんな潔さも持ち合わせていない。『他人に嫌われたくない』という自己愛が自分自身を傷つける。矛盾している。

これは想楽くんが、自分の思いを率直に伝えた結果友人を失ってしまった過去があることを告白するシーンだ。
『自分自身が受け入れられなかった悲しみ』と『人を傷つけてしまったことへの自己嫌悪』をずっと北村想楽は引きずっていることがわかる。
こんな自己嫌悪に縛られているからこそ、その呪縛から解き放たれて『自由』を追い求めている。

To be free?自由になるんじゃないよ
Always free.自由でいいってだけなんだ
「不自由は囚われではなく捉え方」なんだね

Flowing Freedom

不自由にしているのは自分だ。だから、自由にさせるのも自分だ。
北村想楽はずっと1人で自分自身と闘っている。どうしようもなく孤独な闘いだ。


私はこんな北村想楽だからこそ、人の孤独に寄り添うことが出来るのだと思っている。誰しもが抱える拭いきれない孤独の苦味を彼はちゃんと知っていて、生々しく存在しているのだ。北村想楽はどうしようもなく『人間』だ。

実際、孤独な私の心に寄り添ってくれたのは、他でもなく北村想楽くんだった。言うまでもなく彼はフィクションの人間だ。私とは違う次元の、画面の向こうに存在しているキャラクター。それでも私は想楽くんの存在を生々しく感じることができた。何故なら、彼の傷にこうも共感できてしまうから。わかってしまうから。あるとき私が悩みを抱えてる時、偶然彼の悩みに触れた。痛いほど共感できた。『同じ』だと思えた。
誰にも打ち明けることができない悩みでも、一緒に悩んでる人がいると心が軽くなった。北村想楽という存在を密接に感じていた。『生命』に限りなく近いものがそこにあった。

北村想楽は今日も、等身大の悩みを抱えてこの世界のどこかで生きている。同じ時を過ごしている。
そう思えるだけで、私は、少しだけこの世界を愛することが出来る。

北村想楽は希望だ。

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想楽くん、色んなものを感じて、沢山悩んだあなただからこそ、多くの人の気持ちに寄り添うことができると思うよ。
だからこそ、あなたの姿は多くの人の目に輝いて映るのだと思うよ。

貴方は私の希望です。偶像です。

生まれてきてくれてありがとう。

愛をこめて。