32歳からの毎日メイク 約1ヶ月半後
すごい。本当にすごいな、と思っている。メイクを始めて今日で1ヶ月半ほど経過した。この間、1日だけスキンケアのみでメイクをしない日はあったものの、あとは全日メイクをしている。在宅勤務の日も休日で家でゴロゴロしているだけの日も、だ。わぁお。
何がすごいって、継続してメイクが出来ていることではない。私は自分でやると決め、継続のための仕組みを整えたことであれば、わりと持続しやすい性質だ。
私は、自分がメイクを嫌いになっていないことに驚いている。なんなら、日々、メイクが好きになっている。
この変化が端的に現れたのがグロスである。なお、グロスと言ったがこれが正確な呼称かは分からない。だいたい、これまでの記事も含めてメイク関係の用語が正確な自信がない。メイク開始直後、なぜか持っていたその手の自信は、りゅうちぇるのメイク動画を見ただけで瞬時に消え去りました。メイクの世界は広い。なので、分かっている方は色々想像して補っていただければと思う。
さて、グロスである。正確にはリップクリームとグロスの重ね塗りである。
私は、「32歳からの毎日メイク 1週間後」で、唇にどうこうするメイクは嫌いだから現在の品を使い終わったらもう買わないとかほざいていた。これはきっと嘘になります。買います。しかも今のグロスが気に入っているので、出来る限り似た商品を探すことにします。あと、マーク・ジェイコブズのリップだかグロスだかも欲しいです。かっこいい暗い色が欲しい。
私がグロスを嫌がらなくなったのは、ある簡単なルールを加えたお陰だ。そもそも私が唇に塗るものが嫌いなのは、飲食の邪魔になるからだ。ならば解法は単純で、たとえグロスを塗った直後であろうと、飲食がしたくなったら、思いっきり唇を拭ってグロスなどをとってしまえばいいのだ。そして、その後もし気になれば改めてつけ直せば良い。ま、実際にはつけ直すことなんてほぼないんですけど。
グロスを拭うのに躊躇いがなくなった私は、ある日(たしか、先々週くらい前)ふと鏡を見て自分のグロスがただのピンク色ではなく、ラメ入りだったことに気づいた。ラメ! キラキラ! なんだこれ可愛い……っていうか、こんな可愛いものつけている唇、たしかになにもしていないよりいい感じだな? あと、アイシャドウについてるラメとも呼応していい感じが相乗効果?
そう気づけば、他の部位についても同じことが言えるのだと思えてきた。ベースメイクも眉もアイシャドウのようなポイントメイクも「していないより、しているときの方が良い/かっこいい」。メイクしたからと言って急激に仕事ができるようになるわけじゃないし、普段よりだらけなくなるわけでもないんだが、「お、なんか自分いい感じですね?」とこれまでよりうきうきした気持ちで過ごすことができる。この曖昧な「良さ」がなかなか心地よい。
更に、私はもう一つ重要なことに気づいた。私はいったんメイクをして鏡で自分の顔を把握したあと、夜にメイクを落とすフェーズに入るまで、自分の顔のイメージが変化しないのだ。ゆえに、途中で化粧が剥げていこう(きちんと確認してはないがたぶん剥げているはずだ)が、自らグロスを拭ってしまおうが関係なく、「メイクした私」、すなわち「ふだんより良い/かっこいい私」というイメージを有して他者の前ですごせるのである。私の認知はなんて安直で便利なのであろう。
これは、私に鏡を見る習慣がないことや、同僚など、私の周辺の人々が私のメイクのことに関して一々指摘をしてこないという環境が素因になっているのかもしれない。ありがたいことである。
つまり私にとってメイクは、朝1回やっておくだけで1日ずっと自分を「良く」してくれる魔法なのである。だからこそ好きになるし、だからこそ続けられている。
このメイクがかけてくれる魔法がいつまで私に効くのか分からないが、当面は楽しめそうだ。
サポートしていただけたら、化粧品を買うのに使います。化粧品って高いですね。