12月23日、最終週初日舞台挨拶レポート
11月11日からロングランの『きのう生まれたわけじゃない』は、ついに最終週を迎えました。
その初日12月23日は、キャストによる舞台挨拶を行ないました。
岬&綾子役の正木佐和さん、今泉役の今泉浩一さん、佐々木ユキ役の小原早織さん、サトシ役の西山慧くんの4人が登壇しました。
本作最年少キャストの西山慧くん。撮影当時小5の慧くんはとてもシャイで、現場のスタッフは大丈夫かなとちょっと心配しましたが、そのシャイさが「七海の弟」にいい感じで出て、現場では大人気でした。そして小6になった慧くんは声も出て、しっかり挨拶しました。
「この映画に出ることができたのは、僕にとってとても大きなことでした。よかったなあと思っています」。客席には笑顔が広がります。
正木さんは、福間監督作品は『秋の理由』に次いで2作目ですが、今回は二役に挑戦。自分の出番が、死者である綾子からだったのがよかったと言います。
「夫である寺田役の福間監督との夜の影のシーン、二人が親密に寄り添ってる、本当に監督と顔がくっつくぐらいだったんですよ。その感じがうまくいったので、それからがやりやすかったです。本作は福間さんの〈静〉ではなく〈動〉の部分、身体感覚というか、そういうものがうまく出た作品のように思います」。
今泉さんは、福間監督第1作『急にたどりついてしまう』以来の出演ですが、今回特集で『急たど』を見て、自分のあまりの若さにびっくりして、本作の僕はじいさんです(笑)と自己紹介。
「主演のくるみさんを紹介したのは僕ですが、福間さんに誰かいないかと相談されたのではなく、送られてきたプロットを読んで、そのころたまたま会う機会のあったくるみさんでいけるのではないかと写真を送ったら福間さんが気に入って、すぐに面接したんです。面接の席には僕もいたから、監督がどう思うかドキドキしてました」。
そして、「福間映画のミューズ」小原早織さん。
「20歳のときに、福間監督に誘われて『わたしたちの夏』以来の作品に出演しています。ここまでの作品と比べて、『きのう生まれたわけじゃない』はもっと広いところに出ていこうとしているというか、大きな意味での優しさにあふれた、わかりやすい作品になっていると思います。たくさんの人に見てもらいたいです」。
4人のキャストそれぞれの場所からの声は、どこか福間映画の役者のあり方やその個性とも通じて、とても心地よいものでした。
きっとそれは、観客のみなさんにも伝わったことと思います。
来場くださったみなさん、今日はありがとうございました。
打ち上げの席では、もっと裏話が出たのですが、それはオフレコですね!
『きのう生まれたわけじゃない』は、12月28日までポレポレ東中野にて絶賛上映中。
トークイベントも連日開催します❗️
新年、東京での上映の予定はいまのところありません。上映日は残り4日!
未見の方も再見の方もぜひ駆けつけてください。
何度でも見たくなる、わたしたちのすぐそばにある希望の物語を!