整音として参加中の映画『犬ころたちの唄』第二話の配信が始まりました。【野良技師道】
整音経験はないんですが、やってやれないことはないと会社では決してやらない「ハッタリ」をかまし、とかく手探りでやっています。Logic proとiZotope RX8を行ったり来たり、トラックをBusやらAuxやらVCAやらと複雑化させた上にオートメーションを書きまくって唸りを上げるMacBookの冷却ファン。メモリの限界に挑戦。白目をむいて取り組み中です！
という心許ないスタッフなのですが、第一話で音のご好評もいただいたりもしたので、完結まで頑張ります。どんなストーリーになるのか、自分も楽しみにしているひとりです。
ということで、映画『犬ころたちの唄』です。
昨夜25時過ぎに整音が完了し、今朝10時に配信がスタートした第二話をぜひご覧ください。Vimeoでうまいことしてご覧ください。
Introduction：もし深夜兄弟がほんとうに兄弟だったら……
3本の短編映画WEBシリーズと長編映画で綴る家族の物語を、
三者三様の個性が光るボーカリスト ミカカ、Jacky、のっこん 主演で映画化。
です。広島の深夜兄弟っていう3人組ユニットがいて、それがミカカさん、Jackyさん、のっこんさん。それぞれ音楽活動があって、僕も対バンやCDのエンジニア参加だったり、横川で酒の沼に沈められたりと親交のあるミュージシャンなわけですが、そんな3人が“ほんとうに兄弟だったら…”というのが映画製作の発端で、それで一人ひとりにフォーカスを当てた短編を3つ作り、最終的に長編になり、きっとどこかの映画館で流れる。
なんだそれ！なにその発想！誰がこんなことを考えて、マジで実行しちゃうわけ！？→前田監督です。ぜひ監督・前田多美さんのテンパり具合もこの物語の一部として合わせてウォッチングください。人を巻き込む力というのは真似しようとしてもできない才能だなあと思います。あ、立ち上げ期のことはあまり知らないので想像で書いています。
劇伴は久保モリソンさん。彼もまたソロミュージシャンであり主演ミカカさんとのバンド“ミカカとアカノタニン”のベーシスト。さすがサメ映画研究家として毎日サメ映画を観てるだけあって、感情の波をBGMで表現しつつ、他の広島のミュージシャンの楽曲もさりげなく起用されております。
助監督にはサトシコンドウサトシ。撮影現場に僕は行かないので彼が何してるかよく知らないですが、まあカチンコとかいろいろで活躍していることと思います。彼もまたユニークなシンガーソングライター。名曲「フォーティーエイト」をまたいつか聴きたい。
自分としては、よく顔知ったる仲間の輪に入れてもらってわあわあ作業してる感覚ではあります。でも編集は東京の村松正浩さんであり、WEB上の短編も有料で配信されるものです。緊張と緩和でいい感じになりつつ、どうあれ手を抜かずがんばります。RX 8はこの整音のために調達したんだけど、まじで買っておいてよかったな。。。
ワークライフバランス６：６。不惜身命の精神で野良技師道に精進する所存です。
（第一話を見逃した人はもう観れないのかしら・・・）
今日の３曲
エレキギターで弦をはじいた瞬間の音量を絞った上でふわっと戻す。いわゆる「バイオリン奏法」。僕が呉市のミュージシャン“ジョンとポール”兄貴のサポートギターをする際、それを模したエフェクターをよく使う。あれ音の立ち上がりまでのアタックタイムの設定が結構難しく、曲によって繊細に調整しないとものすごくしっくりこない感じになるので、今後追求していかねばならん領域かなあ、なんてことを思い出した曲です。まあギターは1年弱まともに弾いてないわけですが。この音もエレキギターかしら？
Spotify流してて、イントロで「お、なにこのカッコええギターの音ぉお、テレキャスかな」と思ってみたらクララズさんの曲、ということが最近何度もあって。実は一度クララズさんのライブをPAさせてもらったことがあり（2017年、ドッグフード買い太郎イベント@ライブハウス土龍）、その時も強く印象に残ったのが「テレキャスめっちゃええ音出しとっちゃってだなあ」だった。多分めっちゃギターが好きな方なんじゃないかな。イントロで持っていかれるテレキャスサウンド。こだわりを感じれて凄くいい。
やっぱりCHAIが好き！唄の対象や音の感じも、最近いろんな表情を見せるようになってきてて、今後も楽しみ。時に繊細に、でもやっぱりこのご時世に憂いを晴らすような、負けない芯の強さと明るさよ。
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「と或る広島」
敬愛する広島のミュージシャンたち。
エンジニアで参加させてもらった配信作品をぶち込んだプレイリストです。シャッフルでどうぞ！
作品リスト
秋本音楽事務所 『安芸門徒楽団 Vol.1』
秋本音楽事務所 『安芸モンド楽団 Vol.2』
山広朋実 『ツキツキミノル その2』
ジョンとポール 『MY NAME IS』
久保モリソン 『ギンガ』単曲
ミカカ 『ギターのヘタクソ』
クボユーリ 『桃源郷へ』
Jacky 『大人になってしまった』
ムカイダー・メイ 『ライフイズ』