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[アーカイブあり]QAエンジニアが伝えたい品質保証の羅針盤【勉強会イベントレポ】

2024年5月8日に開催された「QAエンジニアが伝えたい品質保証の羅針盤 品質もスピードもあきらめないプロダクト開発ってなに?」のイベントレポートをお伝えします!

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イベントの目的と概要

近年プロダクト開発において、品質保証の役割は大きく変化しています。品質保証は、単に不具合を見つけることではなく、カスタマーにとってより良い価値や体験を提供するための取り組みです。

自身のチームに求められている品質保証の役割を理解するために、QAエンジニアリングマネージャーのmiisanさんに、プロダクトのクオリティを上げる方法やチーム全体で品質保証に取り組む"チームごと化”のコツ を教えていただきます。

講師紹介


miisanさん(株式会社令和トラベル所属)

新卒でERPパッケージ企業に入社され開発・QA業務を担当。その後、メルペイにQA Engineerとして参画。
メルペイではLead QA Engineer、QA EMと経験を積み、サービスや組織全体の品質向上をリードされました。
現職には1人目QA Engineerとして入社し、QA組織の立ち上げを行ったのち、現在はQAチームだけでなく、フロントエンドチームのマネージャも兼務されています。また、開発イネーブルリングUnit長としてプロダクト開発体制の構築やエンジニア組織のカルチャー作りといった、幅広い業務に貢献されています。

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インプットセッションの様子

本日のゴール

まずはじめにmiisanさんから、「自身が携わっているサービスの目指したい品質状態について言語化できる」ことを本日のゴールにしよう、というメッセージをいただきました。


品質を考える上で、絶対にこれが正解、という状態はなく、プロダクト・サービスによって「いい品質の状態」は変わってくるもの。

だからこそ、自身が目指したい品質の状態をしっかりと言語化できていることが大切となります。


「品質保証の羅針盤」

今回のイベントのタイトルにもなっている、「品質保証の羅針盤」。

羅針盤とは、ある地点から遠く離れた他の地点への方位を知ることができるもの。


自分の中に羅針盤を持っていることで、これを頼りに自分の現在地がわかったり、プロダクト開発という大きなゴールにも挑戦できるようになります。


本日のゴール設定でもあったように、自身が目指したい品質の状態を言語化できる=羅針盤を持つことができるようになってほしい、というメッセージをmiisanさんから伝えていただきました。


品質が良い、とは何を指す?

皆さんは、サービスの品質が良い、と聞いて何を思い浮かべるでしょうか?

品質が良いということは、単に仕様通りに動くことや、不具合がないサービスの状態を言うわけではなく、ユーザー・カスタマーにとってよりよい価値を提供することです。


しかし、ユーザー・カスタマーにとってよりよい価値を提供する、ということは抽象度が高い概念になります。


品質保証を推進していくために、チーム全体で目的を共有し、プロセス・チーム・プロダクトの相互向上が欠かせません。

※今回のイベントではプロダクトにフォーカスして発表していただきました。


プロダクト品質を高めるために必要なこと


プロダクト品質について


プロダクト品質を高めるために、QAエンジニアにはテスト技術と想像力が求められているとmiisanさんは考えます。

テスト技術とは「テスト技法などのスキルや知識」を保有していることです。

想像力とは「良質な問いをたてられること」。


なぜ上記が求められるかというと、テストは、Checking(既知の不具合が起きないことの確認)とExploring(未知の不具合を探す作業)という要素で構成されているからです。

Checkingを行うことで、要求や仕様書通りの正しい振る舞いをするか、確認することができます。そして、Checkingだけを行うのではなく、Exploringによって、よりユーザーにとって付加価値があるサービスを提供することができます。


テストの種類

テストの種類は大きく分けるとテストレベルとテストタイプに分けることができます。


まずテストレベルというのは単体テスト(プログラム単体のテスト)、結合テスト(コンポーネント単位のテスト)、システムテスト(システム全体のテスト)のように、

フェーズごとのテストをレベルで分けて、示しています。


テストレベルを分ける理由は、それぞれのレベルの段階でテストを行うことで、何か問題があったとしても、早い段階で気づくことができると考えているから。

そして、テストレベルごとにエンジニア全員でテストをするという考え方が重要になります。


次にテストタイプとは、機能テスト(サービスの機能をテストする。何を実現すべきかを検証するテスト。)と非機能テスト(サービスの機能以外のスコープをテストする。どのように動作するか、どのような体験をユーザーに提供するかを検証するテスト)に分けて考えることができます。


機能テストは比較的しっかりとテストされている一方で、非機能テストの観点でテストをすることがプロセスから抜けてしまっている組織は多いのだとか。

テストの目的を整理することで、どんな観点で非機能テストを行えばいいのか、要素を洗い出しやすくなります。


イベントでは、十分なテストとは、という観点についてもmiisanさんの実体験を元にご紹介していただきました。


アジャイルテスティングをどうすれば’チームごと化’できるか


アジャイルテスティングとは


ここまでご紹介したように、一言でテストといっても、様々な観点からのテストが必要で、複雑な取り組みになります。

そのため組織としていい品質を保つためには、アジャイルテスティングの考え方が必要になってくるのです。


アジャイルテスティングは1人ではできず、チーム全体の協力が必要になります。

miisanさんからは、アジャイルテスティングをチームとして上手く機能させるためのコツとして、チーム全体でいい品質の状態を共通認識としてもつ、というアドバイスをいただきました。


チームにとっていい品質の状態を言語化したり、これまで発生した不具合について時間をとって振り返ってみることで、自然とチームのなかで「目指すべき品質の状態」が言語化され、目標が定まってくるのではないでしょうか。


※この後、令和トラベル社でのアジャイルテスティングや品質保証の取り組みについてご紹介が続きます。気になる方はぜひアーカイブでチェックしてみてください!

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参加者の声

イベント中・終了後には、Xでハッシュタグ「#waveleap_勉強会」を付けた投稿で、参加者の皆様の学びをシェアしていただきました。

一緒に盛り上げてくださり、ありがとうございます!


イベント全体のまとめ


品質保証とはなにか?

miisannにとっての品質保証とは、「99.99…点を目指す活動のこと」。

プロダクトやサービスは日々変化するものなのでだからこそ、常に自身にとって最高の状態を目指す活動の延長が品質保証である、と力強いメッセージをいただきました。

品質保証と何かをトレード・オフするという選択はとても簡単だが、

品質保証を諦めないことで、よりユーザーに価値を提供することができます。


そして、そのためには1人ではなく、QA組織、ないしは組織を超えた会社全体での取り組みが必要になります。

その取り組みをリードしていくことがQAエンジニアの重要なミッションなのです。

今回のイベントを通じて、「品質保証とはなにか」ということをじっくり考えることができました。

「やる」か「やらないか」が、良いサービスを作り続けられるかどうかの「すべて」である、と語るmiisanさんの言葉からは、品質保証に向き合うプロフェッショナルさと熱い思いを感じることができ、現在QAエンジニアであるかどうかに関係なく、明日からの自身の仕事に真摯に向き合おうと思わせてくれる気持ちになりました。

そして、「その組織の今を知るには、QAの活動を見ると全て分かるんですよね」というメッセージ(miisanさんが、社外の方から聞いたメッセージ、としてイベント中に共有いただきました。)を通して、QAエンジニアがプロダクト・会社にとってどれほど大事な役割を担っているのかを改めて認識する機会となりました。

本勉強会が、みなさん自身の「品質保証の羅針盤」を見つけるヒントとなりましたら、大変幸いです。

※アーカイブではmiisanさんの今後のキャリアテーマについてもご紹介しています。気になる方はぜひアーカイブをチェックしてみてくださいね。

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