帰宅後のプロトコル
意図:家の中を汚染されていない「グリーンゾーン」に保つ。
家の外は、不特定多数が接触するため、汚染されていないことが保証されていない「レッドゾーン」である。綺麗かもしれない、ダメかもしれない。したがって、外に行ってきたあと、なにもせずに入ると、家の中をグリーンゾーンに保つことは出来ない。保つための手順(プロトコル)を決めてそれを実行するようにする。
文章に書く理由は、プロトコル自体を管理したい、チェックリストを作ってもれなく確実な実行を行いたいということにある。
原理:何がレッドゾーンの原因かというと、汚染された物体が入り込むことによる。汚染されたものが他のものに接触することでも汚染が広がる。したがって「汚染がどこで起きているか」を考え、それに対処することになる。
・汚染されている部分が表面である→殺菌効果のあるもので拭く、洗う
・内部が汚染されている→火を通す(調理等、例えばパンなら「焼く」)、廃棄する
・対処のしようのないものを買わない。もらわない。持ち帰らない。(例えばむき出しで売られている食品で加熱が不可能なものを清浄にする方法はない。たとえばトングでセルフピックするサラダは駄目だ。)
何は安全か?
・製造品質管理のレベルが高い工場で製造されたパッケージの「中身」、例えば、缶詰やレトルト、パンなど。
手段要素:殺菌効果のあるものはなにか?
・加熱(調理する場合は、交差汚染に注意する。例えば清浄でない食品をまな板の上で切れば、包丁とまな板、抑えた手が汚染される)
・適切な濃度の次亜塩素酸(要は漂白剤)。対象の表面に有機物が少ないこと(漂白する能力が殺菌の前に有機物で消費されてしまう)、対象の表面自体が反応しないことが必須である(殺菌に必要な漂白能力が損なわれることと、対象物が痛む)
・適切な濃度のアルコール
・適切な洗浄、石鹸を用いたもの
手順の概要。
・疑わしい置き場「レッド」と、清浄なもの置き場「グリーン」と、適切に封印できる「ゴミ箱」を用意する。
・持ち込むものはまずレッドに置かれ、1アイテムずつ処理され、処理されたものはグリーンに置かれる。
・基本的には表面を完全に拭くことになる。
・包装を剥いた場合は中身をグリーンに、包装をゴミ箱に入れる。
・食品は、安全に加工できる形にする。パッケージの表面を拭き、素手で触っても問題がないようにする。
・入手性の観点から、次亜塩素酸とゴム手袋の組み合わせで作業する。
・手は接触することから汚染源になるので、ゴム手袋をし1アイテムを処理するたびに手袋の表面を拭く。素手で行うと、手洗いすると手が荒れる上、アルコールを消費し、作業効率が上がらないので好ましくない。
・すべてグリーンに移動したらアイテムに関しては作業完了。その後は人間に関して作業する。服を脱いで、体を洗う。外出で使用した服の外側は「レッド」なので注意。作業が終わり次第、洗濯すること。
・帰宅後、いかなるアイテムも作業前にグリーンゾーンに持ち込んではならない。服を変えずに椅子に座ってはいけない。体を洗わずに横たわってもいけない。部屋を汚染するから。
・外出でも部屋でも必要なスマホのようなアイテムは、表面を拭く必要がある。
・外出で使うが、部屋で使うアイテムは、袋に封印して次の外出まで開けない。
・作業に必要な資材は予め用意してから外出すること。でないと、帰宅後、資材を集めるために部屋の中を歩きまわって汚染することになる。
・必要な資材は:ゴム手袋、洗った手を拭くための手ぬぐい、手を洗うための石鹸、手を洗うのに使うブラシ、ゴミ袋、脱いだ服を洗濯機まで安全に運ぶ袋、漂白剤、漂白剤を薄めるための容器、拭きに使うふきんもしくはキッチンペーパー。
・帰宅後から作業場所までの移動経路に存在するドアノブは、作業終了後に拭く。なぜなら汚染された手で触るため汚染されるから。
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