的場梨沙ストーリーコミュ『Dazzling My Gemstone』
2023年11月13日に『アイドルマスターシンデレラガールズ スターライトステージ』(デレステ)に追加されたストーリーコミュ第75話『Dazzling My Gemstone』について語ります。
未読の方にはネタバレとなりますのでご留意ください。
まずサムネイルにメアリー・コクランがいることに驚愕。すわ「セクパン(セクシーパンサーズ)案件か!?」と前のめりになったが、最後まで城ヶ崎莉嘉は登場せず。
引っ張るねー。
温存するねー。
私は!セクパンの!ユニット曲を!諦めない!
今回の登場人物としては、主役の梨沙の他にサポートメンバーとして向井拓海、浅利七海、小早川紗枝、メアリー・コクラン、そして最後の最後にビートシューターの相方にして的場梨沙の永遠のライバル・結城晴。
昨今のデレステのコミュにしてはかなり豪華。最近はイベントコミュでも4人までしか登場しないのも珍しくなってしまった。
経費削減なのか他に何らかの意図がそこにあるのかブツブツ……。
それはともかく、ボイスなしアイドルであるメアリーが重要ポジションとして出ずっぱりなのはなんとも嬉しいじゃありませんか!
ボイスなしアイドルの扱いに関しては昔に比べてかなり良くなり、『ススメ!シンデレラロード』などのイベントではガンガンボイスありアイドルと絡んでくれるようになりました。
善き哉善き哉。
今回の物語におけるそれぞれのポジションとしては、拓海が父(梨沙パパは梨沙パパでちゃんとしっかり登場するが)、七海が母(まさに海のような心の広さ)、同じく親との関係に悩んだ経験がある者として紗枝、梨沙と同じ目線でコミュニケーションが取れ、ポイントポイントでの起点となるメアリー、そして物語を締め括るにふさわいい相手としての晴、と私は位置付けた。
一見個性も方向性もバラバラでまとまらなさそうな面子がそれぞれの役割をきっちりとこなし、淀みなく起承転結が進行して行った。
実にストレスなくストーリーに没頭でき、過去のストーリーコミュの中でも屈指の出来ではなかっただろうか。
近頃のイベントコミュなどでなにかとアイドルに重大な選択を丸投げしがちなプロデューサーだが、今回のPはきちんと自らの非を認められる人格者だったのでそこは安心できた。
梨沙の葛藤の裏で梨沙パパとつながっていて連絡し合っていたのは掛け値なしのファインプレーだった。
なぜか仲が良いんだよなあ。
普段どんなやり取りしているのかめっちゃ気になる。
初公開となったのが梨沙の部屋。
「解像度が高い!」って、CGで見せてもらっておいてそれは当たり前すぎるのだが、頭の悪い表現が許されるのであれば、「想像以上に梨沙の部屋」だった。
私はもっとフリフリピンクピンクしていて少女趣味なものをそれまでずっと想像していたのだが、実際にはぬいぐるみと写真にあふれつつも落ち着きのある感じであった。
そこには梨沙の早熟の精神性が表れているように思える。
改めて「梨沙はオトナだなあ」という印象が強くなった。
立ち絵のみのシルエット姿ではありつつも、梨沙パパの出番は過去最多。
残念ながら今回は梨沙ママの登場は一切なかったのだが、いずれはガッツリと三者の絡みを見てみたいものだ。
『U149』の梨沙個人エピソード2周目とかでやってくれないかなあ。そしてそこをアニメでも!
まず思ったのだが、「パパ若いな!」だった。
「パパ」という語感に対するイメージが近年では色んな意味で余裕(意味深)のある人物像を想像しがちだが、梨沙パパはいかにも若夫婦の夫という印象。
それもそのはず、12歳という梨沙の年齢を考えれば下手をすれば(?)20代で、彼の一人称が「オレ」なのも頷ける話だ。
なるほど、一気にその為人が鮮明に見えてきた。解像度が高い!(本日2度目)
このコミュでパパと大喧嘩をする梨沙。
梨沙は胸に溜まった想いを全てパパに言葉としてぶつけようとする。
その結果最終的に彼女の口から出た言葉が「パパの…………バカ!」。
この「…………」のなんと長かったことか。
そこにはどれだけの言葉が言外に込められていたことか。
本当はもっともっと罵詈雑言を並べ立てたかったに違いない。
だがどうしてもそれはできなかったのだ。
梨沙はパパがあまりにも好きすぎるから。
担当声優である集貝はなさんのここの演技は特に必聴である。
たった二文字の「バカ」であっても、的場家にとっては転機となる歴史的なワンワールドであったことは疑う余地がない。
向井拓海が梨沙に向かってこう言った。
「梨沙もガキだとわかって安心したぜ」と。
なんと的場梨沙というアイドルのパーソナリティを集約した感想だろうか。
彼女は12歳にしてあまりにも大人だ。
この場合、「オトナ」ではなく「大人」だ。
背伸びするまでもなく、演じるまでもなく、的場梨沙の精神世界はすでに大人の領域だ。
『U149』のアニメにおいても、メンバー9人中で貴重なツッコミもできる常識人枠だった。
このストーリーコミュを読み、改めて的場梨沙というアイドルの、人間の、魅力を再認識した。
彼女は12歳とは思えないほどに美しく、カワイく、セクシーで、気高く、賢く、大人で、「イイオンナ」だ。
たったこれだけの尺でまるで30分アニメ1話分の成長物語を観せてもらったかのような満足感があった。
これだけのクオリティのストーリーコミュをもらえた梨沙は心底幸せなアイドルだと思う。
「持ってる」な!梨沙!
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