大 原 み ち る 伝 説
『アイドルマスターシンデレラガールズ』には190人ものアイドルたちがいる。
どの子も大変に個性的なのだが、その中でも個性の突き抜け具合のレベルが違う子が数人いる。
今回はその中のひとり、なんなら私が「シンデレラガールズで一番やべー奴」だと思っている大原みちるの伝説の数々を披露したい。
あ、4月12日、お誕生日おめでとう!
伝説その1:「フライパンをかじったことがあるらしい」
まずはジャブ。
これは『アイドルマスターシンデレラガールズ スターライトステージ』(以下『デレステ』)の「ウワサ③」にもなっているのであまりにも有名だろう。
このウワサのどこに引っかかるのかというと、「フライパンをかじった」のが何歳の時のことなのか、だ。
幼少期なら分かるのだが、ごく最近のことなら背中に冷や汗が伝い降りる。
みちるならやりかねないんだよなー……。
みちる「『パンはパンでも食べられないパンはフライパン』ってよくあるじゃないですか。あれって本当なのかなー?今なら食べられるかもー、なんて。あははー!」
とか言いそう。
伝説その2:「食べても太らない」
そんなのアリか。
あれだけ食べているというのに。
トレーナーも「どんな体なんだ」とビックリしていたらしい。
そりゃそうだ。
どころか。
みちる「フゴフゴ! あたし、太らない体質なんですよ~。むしろレッスンのおかげで最近は痩せちゃって!」
嘘やろ!?
伝説その3:「実家の看板娘になれなかった」
みちる「お店のお手伝いしても味見しすぎて怒られちゃうんです……」
いやむしろ怒られるだけでよく済んだな!
お店に娘のポスターを貼るほど器の大きいご両親でなければ最悪実家出禁まであった。
部活に入れないほど手伝いをしていたとのことだが、累計どれほどが娘の胃袋に消えたのか。
でもまあ裏を返せばこれほどの宣伝もないのかもしれない。
伝説その4:「パンは主食でありおかず」
な……何を言ってるのかわからねーと思うが以下略。
モバゲー版『アイドルマスターシンデレラガールズ』(以下『モバマス』)のイベント『LIVEツアーカーニバル in ドイツ』では「ホットドッグをソーセージ抜きで!」と本気で注文、危うく国際問題に発展するところだった(大袈裟)。
他にも、
「焼きそばパンをおかずにバケットを食べるのが最近のマイブームです!」
「焼きそばパンはおかず。メロンパンはデザートですね!」
「バターの香りが強めなクロワッサンで食パン1斤いけますね!」
などなど、この手の迷言には枚挙に暇がない。
ちなみに「焼きそばパンをおかずにバケット」はグッ鉄カフェにて開催された『アイドルマスター シンデレラガールズCAFE ステージ02』での2013年7月17日~7月28日の期間限定メニュー『大原みちるのパン定食』として実際に採用されている。
伝説その5:「ぴにゃこら太を味見したことがある」
モバマスのイベント『トークバトルショー ハロウィンSP』のオープニングにて、綾瀬穂乃香が持つぬいぐるみに「その手元の変なのは食べ物ですか?食べられるのなら、ひとくち味見を」とロックオン。
慌てて穂乃香が「この子は食べ物じゃありません」とガードするも、彼女が衣装合わせをしている隙に悲劇は起こった。
「ぴ、ぴにゃこら太ー!?」と絶叫する穂乃香を尻目に「やっぱり食えないやつでした!」とダブルミーニングの上手いことを言う。
お詫びとしてパンプキンパンを贈ってフォローするも、みちるの本性が垣間見えたエピソードでもある。
それにしても穂乃香は柚の「ぐさーっ!」といい不憫だ。
伝説その6:「『グランブルーファンタジー』に登場していないのに要素がある」
2015年1月に『グランブルーファンタジー』において開催されたコラボイベント『シンデレラファンタジー』第2弾での敵として現れるぴにゃこら太の討伐数に応じて贈られる称号が、みちるの食レポになっているのだ。
5体討伐:『フゴフゴフゴ……』
50体討伐:『しかし……かわいいですね……!』
200体討伐:『ほんのり塩気があるような』
味見を諦めるどころか200以上食っていた。
伝説その7:「パンでヘラジカと戦う」
モバマスのイベント『アイドルプロデュース きらめくオーロラ紀行』にて。
みちる「えーと、ヘラジカにノロジカ…。シカばっかりですね。勝つにはシカか、パンか? レディー、ファイ!」
「ファイ!」じゃねーよ!
使用武器はやはりフランスパンだろうか。
かつてプロレス団体「DRAGON GATE」に「ベーカリー八木」というレスラーがいて(現本部長の八木隆行氏)、一時期実家のフランスパンを凶器として使用していたのだが、アイドルでそれをする者がここにいた。
この後にみちるが怪我をしたとか逃げ帰っただのの話は一切出ず、事もなく勝利したものと思われる。
みちるの戦闘力の高さはコアなファンなら知るところである。
伝説その8:「犬と会話できる」
こちらもモバマスのイベント『アイドルプロデュース きらめくオーロラ紀行』より。
みちる「犬と話をしてました。『正直、しんどい』そうです。愚痴を聞いておけば、がんばってくれます!」
あの『ワンワンラヴァーズ』の太田優にも水木聖來にも渋谷凛にも不可能なのことをッ!そこにシビれる!あこがれるゥ!
嗅覚が異常に発達したもの同士、通じるものがあったのだろうか。
もはやただの人間であるかどうかすら怪しくなってきた。
伝説その9:「強靭過ぎる歯」
またしてもモバマスのイベント『アイドルプロデュース きらめくオーロラ紀行』より。
雪中に小関麗奈が動物を捕獲するために仕掛けた罠を発見したみちる。
みちる「え、これ、麗奈ちゃんが仕掛けたんですか?かるく噛んだら、簡単にちぎれちゃいました。…ポイッ」
いやいやいやいや!
罠にかかってもないのになぜ噛んだ!?
しかも動物捕獲用の罠なんて十中八九、あのトラバサミでしょ!?鋼鉄製の。
フライパンは美味しくなかったから食べなかっただけで、美味しかったら咀嚼して飲み込んでいたであろう説が出てきた。
伝説その10:「ブラックホールだってへっちゃら」
2017年12月10日からのモバマスの『スーパーロボット大戦OG』コラボイベント『LIVEツアーカーニバル スーパーロボット大戦CG 奏鳴の銀河へ』にてアウセンザイターに搭乗、脇山珠美の相棒として登場。
必殺技は『ビッグ・パン』。
敵と交戦後小破し、そこに現れたグランゾンからシロガネを守るためアウセンザイターとパンを残して予備機で特攻、テスラ・ドライブのオーバーロードでブラックホール・クラスターを相殺するも自らも対消滅した。
と思いきや新機体エクスバインに乗って『ミチル・リベイク』として華麗に復活。
その時に放った台詞が「人は、パンさえあればブラックホールだってへっちゃらです!」。
そんなの全人類でおまえだけだよ!
伝説その11:「コミュにBAD ENDがある」
デレステのみちるのアイドルコミュ2では途中選択肢が出現、その時に「何もあげない」を選ぶと「…………。……ぱたり。」の台詞とともに画面が暗転し、コミュがそのまま終了。
まごうことなき前代未聞のBAD ENDである(ただしクリア報酬のジュエルはもらえる)。
もうなんでもアリだな!
伝説その12:「パンの気配を探知可能」
デレステのSR[焼きたてハピネス]大原みちるをルームに配置すると、
「どこかからパンの気配がします……。この気配は……そこからですっ……!」
という台詞が聞ける。
もはや匂いでもなく気配である。
みちるはパンがたとえ分厚い金庫の中に真空保存されていたとしても気配でその存在を探知できる異能を身に付けているのだ。
もうおまえ自身がパンだろ。
さて、ここまで12の伝説を紹介してきたわけだが。
あまりにもアイドル離れ、いや人間離れしているエピソードばかりなので、最後に1つくらいはエモいものを紹介しておきたい。
伝説その13:「事務所のアイドルの好物を全て把握している」
「同じ事務所のアイドルの好物なら、みんな知ってます!」
これはデレステの「営業コミュ」の『ふくらむ幸せ、パンレポート』での大沼くるみとの会話での台詞だ。
その理由は「いつでもみんなで食べたいですから!」。
みちるはパンには目がないが、決して独占したいわけではない。
大好きなみんなといっしょに大好きなパンを味わいたいのだ。
……ヨシ!
キレイに締まったな!
<最後に>
上のスクリーンショットは、私が公式ラジオ番組である『デレラジ☆』のアイドル紹介コーナーの『スターアルバム』に採用されたみちる紹介メールだ。
「やべー奴」の文言がカットされたのが心残りだが、まあしゃーなし。
みちるの魅力はとても短い尺では語り切れるものではない。
今回のこの記事は「伝説」という括りでネタ方面にほぼ全振りしたがこの長さになった。
みちるは狂気のパンアイドルではなく、とても可愛らしく、しっかりプロ意識もあるアイドルだ。
これを機に彼女に興味を持ち、より深く知ろうと思ってもらえたのであれば非常に嬉しい。
どうだろうか。
大原みちるというアイドルのことが少しでもご理解いただけ……
うん!
やっぱ分かんねーや!