小関麗奈は「女王様」じゃない。
3月5日は『アイドルマスターシンデレラガールズ』のアイドルのひとり、小関麗奈の誕生日。
山形県出身の13歳で、趣味は「いたずら」。
あくまでも「いたずら」であって、「嫌がらせ」ではない。
そこ、とても大事。
彼女は誰かを小馬鹿にして嘲笑いたいわけでも、不幸にしたいわけでもない。
ではなぜ麗奈はそんなことばかりをするのか。
それは小関麗奈が「悪」に憧れているからである。
あ、きっちり報いは毎回受けているのでそこは悪しからず。
因果応報。
その辺りはまだまだ13歳です。
ならやっぱり悪党じゃないか!
ノンノン。ナンセンス。
彼女は「悪」というカテゴリーの立ち位置に憧れているのだ。
何からも縛られず、己の信念を貫く、そんな「悪」に。
そんな生き方を分かりやすく体現していたのが「悪」だった。
身近だったわけでもたまたま目についたわけでもなく、小関麗奈のパーソナリティにしっくりきたのが「悪」という概念だったのだ。
麗奈は実のところ悪人などでは全くなく、むしろ本来の善性がしばしば顔を出しては自滅してしまうパターンがお約束となっているほど。
ここからは少々難しい話になってくる。
「アイドル・小関麗奈」に対する理解度が試される。
まずひとつ念頭に置いておいてもらいたいのは、「小関麗奈はひたすらかっこいい」ということだ。
え?「あいつのどこがかっこいいんだ」って?
まあまあ。
いわゆる「残念系」の扱いを公式的にも受けていることは認めよう。
だが、彼女のことを知れば知るほど、好きになればなるほど、小関麗奈のかっこ良さが分かってくる。
どこがかっこいいって、その生き様だ。
あの年齢で確固たるポリシーがあり、それを一切ブレることなく貫き続けているあの生き様が堪らなくかっこいい。
小関麗奈について誤解されていることがある。
彼女が目指しているのは「女王様」などではない。
よく「小関麗奈ってどんなアイドル?」的な質問に「残念系女王様キャラアイドル」などと答えている例が見受けられるが、それは間違いだ。
「財前時子との『クイーンズコンフリクト』があるじゃないか」とのツッコミも的外れだ。
「コンフリクト」とは「対立、闘争」の意味を持つ。
「クイーンズコンフリクト」は「女王の対立」という意味を持つのは疑いないが、同時に「イデオロギーの闘争」でもある。
あのユニットは「女王VS.女王」などという浅い関係ではなく、「アイドル・財前時子VS.アイドル・小関麗奈」の生き様のぶつかり合いなのだ。
麗奈は過去様々な肩書きを名乗っている。
まずこれを見ていただきたい。
背景にいる麗奈が着ているパーカーの胸元の文字に注目。
「Empress(女帝)」ではなく「Emperor(皇帝)」になっている。
普通に考えれば麗奈は女性であるからして「Empress(女帝)」であるべきだ。
この時は私も彼女が間違えて、あるいは理解せずに着ているものだとばかり思い込んでいた。
今思えばそれは大きな誤りだったのだが。
次にこれ。
SSR[あわてふためけ全世界 ! ]小関麗奈+なのだが、個々では分かりづらいが2つ合わせると「PRINCE OF PRANK(いたずら王子)」と読める。
皇帝の次は王子になった。
そしてこれ。
最新SSRの[華麗なるドン・レイナ]小関麗奈+では「ドン(首領)」に。
怪人マフィアのボス的なイメージだろうか。
まさに華麗なる転身。
さて、ここまでをご覧になってどのような印象を持たれただろうか。
麗奈に対してそこまでの思い入れのない人達にとってはそう、「一貫性がない」と感じたことだろう。
残念ながらハズレだ。
それどころか正反対だ。
これら全てに太い一本の芯が通っているのに。
しめしめ。
小関麗奈Pなら首がもげるほど頷いている光景が目に浮かぶ。
そう。
その芯の名は「レイナサマ」。
小関麗奈というアイドルの中心には「レイナサマ」が一切揺らぐことなく存在し、皇帝も王子もドンも「レイナサマ」の側面のひとつに過ぎない。
小関麗奈が目指すは「悪」の象徴アイドル。
「悪」はオンリーワンの個性とプライドの称号。
「女王」も皇帝や王子やドンと同じ並びでしかない。
肩書きだの性別だのは実に些末な問題だ。
レイナサマの理想はそんな低次元には位置していない。
財前時子は目標でありライバルだが、「女王様」だから超えたいのではない。
財前時子だからこそ並び立ちたい、超えたい存在なのだ。
小関麗奈は最強の女王様になりたいのではない。
小関麗奈は最強で最高で最「悪」な『レイナサマ』を極めたいのだ。
小関麗奈は残念系女王様キャラアイドルなんかじゃない。
小関麗奈は「レイナサマ」。
レイナサマの前にレイナサマなく、レイナサマの後ろにレイナサマはない。
(追記)
あ!そうそう!
「レイナサマ」は全部カタカナ表記で「レイナサマ」!
これ大事!
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