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# 0012 パターが上達する方法 ②
前回に引き続きパターのお話です。
前回、パット数は32パット以下を目指すとお話しました。
そして、そのためには、
①出球がストレートに出るストローク
②距離感
③リーディング
の3つが必要という事で、今回はその事についてお話したいと思います。
まず①ですが、根本的にどれだけ②と③が完璧でも、
これが出来ていないとパット数を減らす事は中々出来ません。
これまでにかなりたくさんの方とラウンドする機会がありましたが、
良いストロークしているなと思った人は、
2、3人しかいなかったです。
それくらい出球がストレートに出ているゴルファーは少ないという事です。
ここが安定すると、当たり前ですがショートパットの精度が格段に上がります。
入る事もありますが、そもそも10歩以上のパットが入る確率なんて、
ハッキリ言ってかなり低いので、その確率を上げようと努力する事は、
時間の無駄というか効率がかなり悪いです。
基本的に、5歩以内をショートパットと定義しているのですが、
この距離になると、ストレートなストロークで良い転がりの球が打てていると、
すぐに入る確率が上がって来るので、スコアアップしやすいというか、
かなり効率良くスコアアップ出来ます。
さらに日本では、アメリカの様にパターが練習したいからと言って、
グリーン上で毎日練習出来る練習環境でない事が多いので、
そんな時に家で練習するとなると、①のストローク練習しか出来ません。
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なので、まずは自分のストロークを後ろから動画で撮ってみて、
ヘッドがストレートに動いて、出球がストレートに出ているか確認してみてください。
ストロークの仕方については色々ありますが、
ショットと違い、身体を効率良く使って距離を出す要素など必要ないので、
基本的にストレートに出球が出せて、距離やスピードがコントロール出来るのであれば、
何でも良いかなと考えています。
もちろんその確率を高められるストロークはあるので、
それはまた違う時にお話します。
次に②の距離感ですが、人はみんな何らかの距離感は持っています。
結局、距離の『感じ』なので、こうすればこうなるという確定的なものはないというか、
そういう風に考えていると、ズレが出た時にパニックに陥りやすいので、
あまり細かくは考えない方がいいと思っています。
よくここからここまでのストロークで 3m とか 10m とかで
距離感を合わせる人がいますが、
そういうのはグリーンの速さによっても変わるし、
傾斜によっても変わるので、あまり正確ではないと思っています。
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ではどうすれば良いのかと言うと、まずその日の基準を作る事です。
基準があれば、そこから足したり引いたり出来るので、
それをストロークの幅という機械的に作るのではなく、
あくまで自分の感覚を大事にしながら作るという事です。
その基準の作り方ですが、
コースに行ったらボールを3球持って練習グリーンに行ってください。
そしてターゲットを決めずに、
適当な位置から下を向いたまま、全く同じ位置から3球連続で適当に同じ感じで打ってみてください。
この時には、自分が打った球を絶対に見てはいけません。
打った球を見ると次のストロークで、それが基準になってしまうからです。
3球打ち終わったら、打った球がどうなっているか確認します。
この時に3球が大体同じ位置に集まっていたら、
同じ様に打てているという事なので、そこまでの距離を歩測してみてください。
この時の歩数は8歩〜12歩前後になる事が望ましいです。
そこからはみ出る時は、強過ぎたり弱過ぎるので基準にしにくいです。
歩測し終わったら、またそこからさっき打った方向に向けて、
再度3球下を見たまま打ちます。
これはそのラインが上りだったり下りだったりするので、
往復する事でその平均を取れば、大体ズレは少なくなります。
それが今日のあなたの適当に打った基準の距離になるので、
コースでグリーンに乗ったら、カップまで歩測してみて、
その日の基準距離に従って、1.5倍とか0.7倍とかイメージで良いので、
素振りしながらスピードを合わせると、トンチンカンなパットはかなり減らせると思います。
もし練習時に3球がバラバラになっていたら、
そもそも同じ動き、リズムでストローク出来ていないという事なので、
まずは同じストロークが出来る様に速さや全体のリズムなどを意識しましょう。
その日の基準距離を作ることで、距離感はかなり改善されるので、
一度やってみてください。
そうやって基準距離が出来ると、イチイチ朝歩測しなくても、
見た目で距離感を作る事が出来ます。
最後に③ですが、ここに関してはある程度の経験値も必要になって来ます。
ただそれにも基準が必要なので、まずはカップの後ろからとかボールの後ろからなど、
どこからラインを読むかを決めましょう。
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推奨はカップの後ろからです。
そしてどこから見るかを決めたら、逆サイドからは見ない事です。
大体、逆サイドから見ると、ラインが逆に見えたりするので、
頭に疑問がある状態でストロークする事になりやすいです。
なので、自分はこっちから見ると決めたら、
間違っていても良いので、そのラインを信じて打つというのがすごく大事です。
初心者の時は細かいラインなどは分からないと思うので、
まずはグリーン全体を見渡して、
どこか1番高くてどこが1番低いかだけでも分かっておくと良いと思います。
まずどっちに曲がるかを確認して、
次にボールとカップのちょうど真ん中くらいの位置から遠めに見て、
カップとボールの高さのどちらが高いかを確認すれば、
上りか下りかの判断が出来ます。
このどっちに曲がるか、どっちが高いかを確認する事がリーディングの第一歩なので、
まずはそこからやってみてください。
ストロークの細かいテクニックや距離感の合わせ方のテクニックは、
たくさんあるので、またお話します。
それではまた。
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