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インフラエンジニアと職場におけるハラスメント ~エンジニアの現場はハラスメントが多い?~

こんにちは!
株式会社BFT名古屋支店・インフラ女子(?)のやまぐちです。

最近弊社ではハラスメント研修を通して、ハラスメントに対する共通認識を社内で持ち、しない・させない・起こさせない対策を始めています。

私個人も書籍やサイトで勉強しているので、本日はそのアウトプットと、その中で思うことをつらつらと書いていきたいと思います。

ハラスメントとは

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広義だと「人権侵害」、狭義だと「嫌がらせ」「傷つけること」を言うそうです。

個人的には「ハラスメント」と英語にして意味を濁すのはあまり良くないことだと思っています。海外だと「ハラスメント」は重大な事象なので日本のように軽々しく○○ハラと使わないという話を以前聞いたことがあります。

普通に「~に関する嫌がらせ」とすればもっと加害者側も意識が変わるのではないかと思うのですが、みなさまはどう思われるでしょうか。

何にせよ、気持ちよい人間関係で仕事をするためには、相手の気持ち・立場を思い、お互いに気を付けることが大事なのは言うまでもないですね。

ハラスメントに対する理解を深めることは急務

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とはいえ、この軽々しく○○ハラと言い、どんどん○○ハラが増えている現状には少し疑問を感じることがあります。

英語力が必要となる募集の人事面談で、一般的にTOEICでの点数が履歴書に書けるギリギリ(高校卒業程度のレベル)の人に対して「まだまだだね」と言ったことを入社後に人事部経由で「パワハラだ」と注意されたという話を聞いたことがあります。

これは相談を受けた人事部の人が、パワハラとは何か、をきちんと理解して相談者と話ができていれば起こらなかったのでは、と思います。

例えば厚生労働省では以下のようにパワーハラスメントを定義しています。

職場のパワーハラスメントとは
職場のパワーハラスメントとは、職場において行われる①優越的な関係を背景とした言動であって、②業務上必要かつ相当な範囲を超えたものにより、③労働者の就業環境が害されるものであり、①から③までの3つの要素を全て満たすものをいいます。
なお、客観的にみて、業務上必要かつ相当な範囲で行われる適正な業務指示や指導については、職場におけるパワーハラスメントには該当しません。

(「ハラスメント裁判事例、他社の取組などハラスメント対策の総合情報サイト 明るい職場応援団」より)

本人は「嫌な気持ち」になったのかもしれませんが、英語力が求められるの業務で、高校卒業程度のレベルを「まだまだ」と評したのはただの現状分析に過ぎないんじゃないかと思います。

もちろん、もしかしたらものすご~く、嫌味を込めて、人格を否定するように「フッ、この程度で英語メインの仕事に応募してくるなんて、君は世の中わかってないんじゃないの?君の英語力なんてまだまだだよ」って言ったのかもしれませんが、同行者の話だとそんなことはなさそうでした。

こういう風に自分の意に添わぬこと、嫌な気持ちになったことを何でもかんでも「ハラスメントだ!」というのをハラスメント・ハラスメントと言うそうです。

業務上必要性がある指示命令であったのか、問題行動があった場合の指導・叱責だったのか、パワハラだという側も、パワハラだと言われた側も、お互いがこの点をしっかり話し合える(第三者を介してでも)といいなぁと思います(そもそもこの例だと採用面接なので採用前のことをパワハラと訴えるのはお門違い感があると思いますが…)。

エンジニアの世界にハラスメントは多い?

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改めて定義を見直した上でエンジニア業界のハラスメントを考えたときに、例えば接客業のときやアルバイトのときより多く遭遇するか、と考えてみると、そう変わりはないのかなぁという印象を持ちました。

接客業だと基本は店舗単位なので、不満を持ったアルバイトはどんどん辞めていき問題は明るみに出ないことが多いように思います。

エンジニアは情報を検索する技術に長けています。また、自分の有利な状況に持っていく技術を日々の業務で実践しているので、問題が顕在化しやすい・大事になりやすいような気がします。

どの業界も業種も、もちろんハラスメントが起こりやすい状況はあるだろうけど、人と人の関係であるからこそ、そんなに違いはないというのが私の意見です。

また、例えば10~15年前に比べて現在は総数として大幅に減少したということを実感します。ハラスメント以外にも接待など、盛んにコンプライアンス(法令遵守や企業としての公平・公正な態度)が叫ばれたことで誰から見ても恥ずかしくない企業であるために変わってきたのだと思います。

清廉潔白な人を求める社会

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芸能人やYouTuberが不貞や不道徳な行いで炎上する事件を見ると、少し生きにくさを感じるのは私だけでしょうか。誰もが監視し監視される社会は少し息苦しく感じます。とはいえ、システム屋として行動追跡、分析によってより安全・安心な社会を創っていくことは一種の使命のようにも感じます。

会社では誰もが安心して発言できる・行動できる場を創っていく中で、技術以外にも知識を深めること、相手を思いやること、バランスをとることなどが必要です。

人は完璧ではないです。
自分に好意的な人にはちゃんとできても、自分とは価値観がかけ離れていたり、できれば関わりたくなかったりする人には、つい嫌なことを言ったり、したりしてしまう。

この辺りは年次が上だからといって優れているとは限らないので、全員で話し合える時間をとり、お互いが学び合うことを大切にしたいですね。

終わりに

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現在のハラスメント事情に少し疑問を感じているような文章になってしまいましたが、こうしてよりよい職場になっていくことには全面的に賛成です。

私自身、パワハラ・セクハラを受けて悩んだことがありました。
誰にも相談できず、ただただ我慢するしかないことが辛かったし、「それは良くないことだ」と言えるようになっても社会がまだ追い付かず、空気読めない奴・楽しい雰囲気を壊す奴と扱われることに疑問を感じることもありました。

制度ができても、人に教育しても、わかっていても、ふとした時に発生するのがハラスメント。自分も気を付けるし、自分や誰かがそれらしい状態だったら「どうしたの?」と聞ける組織にしていきたいと思います。

以上、ここまで読んでいただきありがとうございました~^ ^

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