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大きな声では(普通)言えないお金の話③ 細かすぎて伝わらないIoT Core

こんにちは!
BFT名古屋支店・インフラ女子(?)のやまぐちです。

システム構築にかかるお金をセキララに公開するシリーズ第三弾です。
第一弾は何をやるか決まっていない時にした見積もりと実際かかっている費用について、第二弾は想定外にかかってしまったSystems Managerについて公開しています。

第三弾では「費用算出の基本料金が細かすぎる~!(泣)」というAWSサービス、「IoT Core」について記載しようと思います。

IoT Coreと「こんどる?」

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お店にラズパイを置いて混雑状況を見える化するサービス「こんどる?」では、お店のWi-Fiを経由してAWSへデータを送信しています。そのデータの受け口がずばり「AWS IoT Core」というサービスです。

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IoT Coreの費用でかかりそうな部分を抜粋します。

① 接続
0.096USD (接続 100 万分あたり)

接続100万分、と言われてもピンとこないですが、24時間接続するとひと月44,640分なので、ラズパイが3台として、

0.096 * (60 * 24* 31)* 3台 / 100万 ≒ 0.013
接続には0.013USD/月かかりそうです。


② メッセージング(東京リージョン)
メッセージ 10 億件まで: 1.20USD (メッセージ 100 万件あたり)

「こんどる?」では1分に一回メッセージを送信しています。
1.20 * (60 * 24* 31)* 3台 / 100万 ≒ 0.134
メッセージングには0.134USD/月かかりそうです。


③ ルールエンジン(東京リージョン)
トリガーされたルール: 0.18USD
(トリガーされたルール100万件あたり/実行されたアクション100万件あたり)

実行されたアクション: 0.18USD
(トリガーされたルール100万件あたり/実行されたアクション100万件あたり)

ルールとアクションはメッセージサイズ 5 KB 単位で計算されるという、細かいルールがあります(「こんどる?」では暗号化していても5KBは超えていないことを確認済)。また「こんどる?」では1ルールに対して1アクションで作っています。

(0.18+0.18) * (60 * 24* 31)* 3台 / 100万 ≒
0.048

以上で接続、メッセージング、ルールエンジンの合計は
0.013+ 0.134+ 0.048 ≒  0.195ドル となりました。

細かく計算しても日本円にして約20円ちょい(110円/$として計算)。
少し悲しい気分になりますが、100台で800円/月、1万台で8万円/月、と台数が増えていくと気になる金額になりますね。

終わりに

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AWSのサービスは使う前にちゃんと何にどれくらいかかるかを確認しますが、実際にかかっている料金が少ない場合、想定と実際の差異をなかなか確認する気が起きないものです。

だいたいこのくらいかかるんだ、ということが一度でもわかるとかなり安心するのでちゃんと時間をとって確認することは大事ですね。

費用シリーズの最終回として、次はDynamoDBについて確認をしていきたいと思います。

ここまで読んでいただきありがとうございました~ ^ ^

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