インフラエンジニアも「石の上にも三年」か?
こんにちは!
株式会社BFT名古屋支店・インフラ女子(?)のやまぐちです。
弊社ではここ何年か新卒を40~50名採用しています。名古屋支店でも今年6名の方が入社しました。
厚生労働省が2021年10月に発表した情報によると、大卒で3年以内に離職した人は3割程度とのこと。卒業後3年は新卒扱いとなることを考えると妥当な数字のように思いますが、「3年は辞めるな」と言われていた20年近く前と今は違うんだろうなと思い、この記事を書くことにしました。
一か所で三年働けない人はどこの会社でも必要とされない
2022年、こんなことを言う人はあまりいないかもしれません。しかし20年くらい前はよく言われていたことです。それは3年以内に転職する人にこんな印象を抱くからです。
嫌なことがあったらまたすぐに転職するかもしれない
3年以内だとその業界や業務の面白さがわからないのにもったいない
こういった社会の風潮から私自身も3年は絶対に辞めない、と決めていましたし、実際に接客業から転職したのは入社から3年半くらい経過した後です。
上記の理由2つについて今だったらどう思うかを考えてみます。
嫌なことはなくならない
社会に出て思ったこと、それは良くも悪くも「大人はそんなに大人じゃない」そして「社会や会社は完璧ではない」ということ。だからこそ未熟な自分も許されるし、もっと居心地のよい場所へ自らが会社を変えていけるとも言えます。
20年くらい前と比べるとたくさんの情報を簡単に早く手に入れられるようになりました。会社を選ぶ際に「退職した人がどんな理由で辞めたのか」を知ることもできます。また自分が置かれている状況が一般的にはどうなのか、法律と照らし合わせて考えることもできます。○○窓口、みたいなものも整備されてきました。
逆に言えば、昔と比べて若手の意見が受け入れられやすく、社員のいろんな意見から会社自身が変わっていきやすい状況です。
そういう意味で、嫌なこと自体は変わらないだろうけども嫌な状況を変えていける可能性があるのに職場を変えてしまうことは少しもったいないように感じます。
会社としても若手が意見を出しやすい文化をどう作っていくかが重要になってきます。心理的安全性の高い職場であることはとても大事ですね。
見切りをつけたのは本当に正しかったのか?
「3年目の社員には小規模プロジェクトを任せられる」くらいの印象を個人的には持っています。となると、以前は面白くないと思われていた(かもしれない)駆け出しの頃も、一般的なビジネススキル含めヒューマンスキルやIT技術・マネジメントを一通り勉強する時間と考えられます。覚えることがたくさんあって大変ということはあっても楽しい期間なのではないでしょうか。
いろんな勉強をしていく中で「会社が合わない」ではなく「IT業界の仕事自体が合わない」と思うのであれば3年なんて待たずに辞める方がいいと私は思います。
また、若手に成長や挑戦の機会を与えない会社であれば、提案しても響かない上司(「上に立ったらやりなさい」などと言われる)であれば会社を変えてしまってもよいと思います。
ただし、その特定の上司だけを見て会社全体に失望するのは早いです。自分と同じ気持ちの人はきっとどこかにいるはず。その人と話をしたり、一緒に活動したり、それでも変わらなければ最終手段として転職する。それがよいのではないでしょうか。
「会社を辞めたい」と思うとき、多くは人間関係だと言います。仕事の内容よりも今後もその人と関わらなければいけないということが嫌で転職した人は数多くいると思いますが、そういった人間関係で「辞めたい」と思うのであればもう少し頑張ってみるのも手かもしれません。
見切りをつけるべきか、もう少し残るべきか。
そのタイミングは難しいものです。これでよかったのだ、もう自分は十分やり切ったのだと心から納得できるようにしたいですね。
終わりに
会社を辞めたい、と思ったことのない人はきっといないと思います。特にエンジニア職は、「自分はこの職業が合わない」とか「この人のようにはなれない」と自分に絶望したり、SESとして他の会社で働いていると愛社精神など生まれないためより高いお給料がもらえる会社に行ったりすることもあるでしょう。
きちんと考えて行動しての後悔しない転職はぜひやるべき。
でもふと立ち止まって、本当に自分はやるべきことをしたのか、ここで自分ができることはないのかと振り返ってみるのもいいと思います。入社3年以内でも会社を変えられる力をみなさんはすでに持っていて、それを受け入れられる社会になってきているのだから。
以上、ここまで読んでいただきありがとうございました~ ^ ^
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