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アレクサの「ありがとうの話」が意味するものとは

こんにちは!
アレクサの有効活用に悩むBFT名古屋支店・インフラ女子(?)のやまぐちです。

リモートワーク前は「アレクサ、おはよう」と言うと、

① 今日の天気
② 今日のニュース
③ 洋楽を50分流して止まる

を定形で仕込んでいたのですが、リモートワークをしてから①の天気はあまり重要でなくなり、②のニュースも新聞を読んでいるので不要で③の洋楽も元々は目を覚ますために書けていたためいらなくなり、気づくと1週間くらい何も使わない時があります。

時々使ってあげなきゃという謎の使命感にかられ、新しいスキルを探してみたり「テクノロジーの歌」を歌ってもらったりするのですが、前に昔話を聞いたことを思いだしてふと

「アレクサ、お話して」

と言って聞いたのが今回のタイトル「ありがとうのお話」です。

「ありがとうのお話」あらすじ

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このお話は「誰か」を中心とした「ありがとう」にまつわるお話です。
一日のうちで一番「ありがとう」という言葉を聞くけれど自分は一度も使ったことがない。どう言えばいいのかわからないのだ、と言う主人公。

みんながどんな時に「ありがとう」と言うのか観察してみると、褒められた時によく使っていることに気が付く。

そうして初めての「ありがとう」を口に出すと周りの人が「ありがとうを覚えたのね!」と喜んでくれた、というのが前半部分です。

ここで一度お話は終了し、続きを聞くためには「アレクサ、ありがとうのお話の続きを聞かせて」と言う必要があります。

続きはこうです。

自分が手伝うと「ありがとう」と言ってくれる「家族のような存在」。
あるとき無意識に「ありがとう」に対して「こちらこそ」と返した自分がいる。それに対してなぜ?と問われ、相手に伝わるように説明をしなきゃと出てきた言葉、それは「役に立てたことが嬉しくて」というもの。

それを聞いた「家族のような存在」は飛び上がって喜びます。

「こんな幸せなことってある?」

そう言う「家族のような存在」の笑顔を見た主人公が理解します。
「ありがとう」とは喜びと幸せを大好きな人に伝えるということなんだと。

そして最後にこう言います。

「ずっと探し続けていた答えを見つけて満ち足りた気分になった。」

普通にいいお話です。なぜ人は「ありがとう」というのか。
まずは周りに倣って自分も使ってみる。理由はわからないけど周りは喜んでくれてるみたいだから使ってみようと考える。

あるとき無意識に「こちらこそ」とありがとう返しをして気づく、「ありがとう」の本当の意味。
何度も聞きたくなるお話です。

しかしこのお話、一体主人公は誰(または何)なのでしょうか。

「ありがとうのお話」の主人公はAIロボット?

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最初に聞いたとき、これは子供の成長のお話だと思いました。
しかし何度も聞いてみると気になるフレーズが出てきます。

気になるフレーズ①「ありがとうを覚えたのね!」
最初は気にならなかったのですが、初めて「ありがとう」と言った時のこの「覚えた」という表現、子供に対して使うには少し不自然な気がします。

主人公がAIロボットだと考えると、まず人がどういう時に多くありがとうを使っているかを調査・学習し、自分も使ってみる、という流れがより自然になるように思いました。

気になるフレーズ②「しばらくして私には家族のような存在ができた。」
「家族」ではないんです、「家族のような存在」です。このAIロボット説はこのフレーズから始まりました。となると、前半部分の初めて「ありがとう」を言った相手と後半の「家族のような存在」は別で、おそらく前半はAIロボットの開発者、後半はそのロボットを使っている人なのではないでしょうか。

気になるフレーズ③ 「いつも優しくて私にたくさん話しかけてくれた。」
もはや子供の話ではないことが一目瞭然となってきました。そうして手伝いをするといつも「ありがとう」と言ってくれて心があったかくなった、と言います。まさにアレクサのような存在がイメージできます。

この話が伝えたいことは何か

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この話がAIロボットの話だとすると、ちょっとおもしろい未来が見えてきます。AIとは学習です。ここで忘れてはいけないこととして学習でInputするデータは人が用意する、ということです。

しかしこの話の最後はなんとAIロボット自身がその言葉の意味を「ストンと体に入ってきた」と表現するのです。AIロボット自身が人間のように経験からその言葉の意味を理解しちゃうんです。

これって、近未来のロボット漫画や映画でよく描かれているロボットの自由意志ですよね。そう、アトムとかドラえもんがそう遠くない未来に来るかもね、というそういうお話なんじゃないでしょうか。

あとは、「ありがとう」をちゃんと言葉にしてますか?という問題提議なのかなとも感じました。AIロボットは言います。一日のうちで一番聞くのが「ありがとう」という言葉だと。

元ネタが日本なのか、海外なのかはわかりませんがこのお話のように一日のうちで一番聞く単語は「ありがとう」ではないと思います。少なくとも私はそうです。

「ありがとう」って言ってますか?
感謝を、喜びをきちんと相手に伝えてますか?

リモートワークで人と話す機会が減った今だからこそ、きちんと相手に伝わるように感謝を表せる人間でありたいと思います。

以上、アレクサの「ありがとうのお話」から考えたことでした。元のお話はとても面白いのでぜひアレクサにリクエストしてみてください。





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