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自分が生きる道の見える化

訳あって昨年(2021)の10月から1月にかけて転職活動をしていました。
結局、転職するのは断念したのですが、ここで感想や学びを整理しておきます。
学びが多く、転職の意向がない人も転職活動をすることで、一皮むけるのではないかと思います(半分冗談です。企業側は、採用に多大なコストをかけいるので、転職の意思がないのに応募するはやめましょう)

特に、自分が生きる道について、整理する一つの術を得たことが最大の収穫でした。

自身の深掘りができる

自分のやってきたことや、スキル、得意不得意、これからどうしていきたいか?等々、歴史の整理と、なぜなぜを繰り返すことで、自分が何者で何を求めているかの解像度がグンと上がります

歴史の整理

私はソフトウェア業界に身をおいているので、歴史の整理として、過去の仕事で利用した技術について考えました。

深掘りしてみると、いかに自分がなんとなく技術にあたってきたかが分かりました。
当然、当時は色々と考え、工夫を凝らしてシステムを作ってきたのですが、都度々、整理・アウトプットしていないと、俗人的で、ふんわりしたスキル獲得にしかなっていないと感じました。
利用技術については、応用も効くし、欠点・問題も把握しているが、果たして5年後、10年後に当時のレベルで会話ができるとかというと、かなり抜け落ちると思います

同じ会社の人であれば、自分を良く知っていてくれていると思いますが、面接において情報は経歴書のみです。
その解像度の低い状態から、自分ができる、知っている、ということを伝えるには、自分が書いた古い道具の説明書が武器になります。

また、仮に現職でリーダ業務や管理職をやっていても、フワッとやっていると、面接でそのレベルの回答しかできないので、管理規模や手法、トラブル事例、成功体験などを振り返って文章化しておく必要があります。

これは面接に限らず、社内への知の共有という面でも効果を発揮します。
組織は、技術がすごい個人も求めますが、それ以上に技術を広められる人を求めます。スケールさせる、仕組みを作る人を求めます
つまり、歴史を記録、整理することに、デメリットはなく、今日からやるべき事の一つになります。

自分が何者か

自分が何をしたいのかが、最大の軸になるので、それを深掘りしていきました。
何故それをやりたいのか?について、過去の経緯や、そこに行き着いた理由、動機を明確にしていきます。
例えば、Webサービスを作っていきたい、ということであれば、

  • どういったものを作りたいのか

  • 何故それに突っ込んでいきたいのか

  • 今の会社でできないのか

  • 応募した企業でないとダメな理由

  • なぜ起業してやらないのか

等など、思いつく限りを考えていきます。

これをやっていくと、本当にそれをやりたいのか?とか、自分が何者なのかが見えてきます
また、年齢やスキルセットで、自分を買ってくれる可能性の雰囲気(自分が置かれている状況)が分かってきます。

情報収集になる

面接で会話していると、色々とためになるお話を多く聞くことができました。
相手企業の現場の話しや、質問セットが決まっているような体系だった面接を行っている企業の面接でも、逆質問の際は少々雑談的になるので、良い学びを得ることができることが多かったです。

自分が生きる道

こういった深掘りをしていく中で、一番の気づきがありました。
ネットで検索すると同じような話がチラホラあって、先人たちはすごいなと思いつつ、自分で気づけてエライ!

以下の3つの円の話になります。

  1. 好きなこと
    「やりたいこと」も含みます。好きではないが、やりたいというケースは超レアと思いますので。

  2. 得意なこと
    「できること」も含みます。

  3. 求められていること
    「評価されること」とほぼ同義です。

この円が重なる部分が、自分のやりがいであったり、自分が生きる道である可能性があります。

好きだけど、得意ではない。
得意だけど、求められていない(=評価されない)。
という状態は、趣味の世界では良いですが、重なりがない領域は仕事においては一つの不幸です。

好きであり得意で、それが求められていることと一致する場合、自分も会社もハッピーです。

転職において、企業が求めていることを外から知ることは難しいですし、採用はタイミングと縁なので、「求められていること」を埋めるのは想像でしかありません。
現職であれば、会社や部署のミッションと、あなたに個人レベルで期待していることは上長から聞いていることも多いと思いますので、書きやすいはずです。

この3つの円を描くことで、自分が頑張れることと、注力すべきことが掘り起こされ、生きるべき道が少しでも見えると良いですね。


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