【Amazonブックレビュー】BASHAR ×ナオキマンショー Naokiman Show著 ダリル・アンカ著

バシャールの初版から、日本で出されたものは30年間全て読んできた。

いわゆる初期三部作(現在のバシャール1〜8)がバシャールからの基本的なメッセージで、全くぶれておらず、その後に出される書物も、対談者の個性や信条が反映され、同じものが2つとない出来になっている。この辺りにBASHARの日本発売権を持つVOICE社の慧眼が伺える。


本作は、人気YouTuberとして1動画あたり100万回のアクセスを稼ぐナオキマンが質問者として、ダリル・アンカ(バシャールの公式霊媒、バシャールはダリル氏を通した情報が本当と言っている)を通してバシャールに挑む構造になっている。


ナオキマンらしく、物事の真髄というよりは、都市伝説、陰謀論、宇宙や地球、人類の起源といった方面から質問していくので、過去のバシャール本とは、ちょっと違った、それでいて興味深いバシャール本となっている。こういったガチ精神世界、宇宙系スピリチュアルは40代〜50代が主流なのだが、ナオキマンのYouTube視聴者は20代〜30代が主流、若い人にリーチするという意味でも意義深い本だと思った。


ただ、惜しいのは、たくさんの質問があって、いろいろなことは知れるが、一質問あたりの深堀がなく、それゆえインパクトに欠ける点か。初めてこういった情報に接する人にとっては、これくらいがいいのかも知れないが、ある程度知っていたり、事実の実証性を求める人には物足りないかも知れない。しかし人間の生死や魂の存在、信念体系などミナミAアシュタールや他の宇宙情報などとの整合性を知ることができ、微妙に違う点もあるが、概ね同じであることが確認できた。


地球上の物理学(ニュートン力学)で宇宙を考え、唯物論で目に見えない存在を無視するから、科学は宇宙の仕組みや精神の仕組みを誤って認識している。われわれはもっと謙虚になって、宇宙存在のメッセージに耳を傾け、個々人の実践によって大宇宙の真理を体得すべきである。

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