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便利屋のすすめ 物価高を生き抜く術

景気は悪く、給料はそのままなのにあらゆる物価が高止まりしている。
明らかに需要供給や経済成長とは別の不自然な経済現象である。
政治家や官僚は何もわかっていないので対策は打てない。
それでも庶民は生きていかざるを得ない。

前回は物価高を生き抜くために
①菜食・少食のすすめ
②農業を始める・農家に手伝いに行く
③自分の生まれてきた意味を知る
を提言させていただいた。
https://note.com/beyourself2020/n/n359a76bfb3b1

今回は現金収入を得るという意味で、便利屋を提言したい。

わたしは、無農薬・無肥料の野菜の流通販売、減断薬カウンセリングという仕事をしているが、赤字なので便利屋という部門で収支をトントンにしている。もともとはこの2つも便利屋から派生したものだ。

10年前、起業の学校という所で学んでいた時に、まわりの人が次々に起業内容を決めていく中で、わたしだけ最後まで決まらずにいた。アフリカの子どもと日本の子ども100人の交換留学とか、正直を世界に広める活動とか、講演活動とか夢みがちなアイデアは出てくるのだが、実現可能性やビジネスレベルで収益を考えると厳しく、プレゼン発表までにも至らなかった。

そこで先生方から逆提案されたのが便利屋だった。
最初は、えっと思い、そんなダサい仕事したくないと心の中では思ったが、調べると市場がどんどん拡大していて数年で10倍くらいのマーケットになっているという事実が決めてで、これでプレゼン発表し便利屋を開業した。

とは言え、本当にお客さんいるの?と半信半疑で
最初の1年は肉体労働のアルバイトをしながら、年数件の依頼内容に答えていた。
タウンページに電話番号を載せたのと、無料ホームページサイトでホームページを作っただけだったが2年目から依頼が増え始め、中にはこんな依頼内容本当にあるんだというものまであった。

多くは、水道のパッキン交換、重いものの移動、草むしり、白タクなど他業者よりも安く早くできるニーズで依頼されるのだが、中には以下のような依頼が実際にあり応えてきた。

・ゴキブリの退治、遺骸の処分(30秒で3,000円)結構多い依頼
・若者4名で持ち上がらないから急遽1人加わってほしい)3分で3,000円)
・幼稚園の願書受け取り、家族と交代で徹夜の部分を2日間(数万円)
・限定品のサクラ購入
・AKB48の握手券ゲット
・犬の散歩
・年齢制限のゲームを未成年に代わって購入
・ニトリの家具の組み立て
・一人で行けない店への同行
・猫の救出
など

近年では人手不足を背景に、アルバイトが集まらず、時給3,000円でいいからやって欲しいという依頼もあった。

ニーズというものは不思議なもので、机の上で、社会現象を分析しながら絶対こういうのみんな欲しがっている、絶対これが流行るというようなものは、いざやってみると誰も依頼がなく、電話でかかってくるのは、まさかこんな仕事があるとは!というようなものが多いことだ。

わたしは元々、男子がやるような日曜大工や機械修理のようなものが苦手で体力もなくひ弱で、時代の流れにも疎い面があったが、10年間、逆に初心で取り組み、わからないことはスマホで調べたり、YouTubeでやり方を視聴することで覚えていき、気がついたらお客さんだけでなく、自分にも知識や技術が増え、体力も付きwin-winの状態になっていた。

この便利屋というのは誰にでもできる。学歴も資格もいらない。わたしがそうだったように未経験でもできるし成長していける。

便利屋というとスーパーマンのようになんでもできる人と思われるかもしれないが、自分ができることだけをやればいいのであって、できないものは「ごめんなさい。それはうちやっていないです」と断ればいい。便利屋で一番やってはいけないのは、できもしないのに依頼を受けて、実際できなかったという状態になることである。当然お客さんはお金を払ってくれないし、自分は時間と労力が無駄になるだけだからだ。

やっていくうちに、自分の特技や、リアルなニーズが見えてきて、それに特化して起業してもいい。うちなら無農薬・無肥料の流通、カウンセリング、出張シェフなどいくつか別事業で特化しているが、ケーキ作り、託児、草刈り、カメラマンなどニーズとできることがマッチしたものも結構ある。

これだけ物価高だと、今の収入だけではやっていけない業種もあるだろうし、副業がOKになっても、うまい具合にパートやアルバイトを組み合わせるのも難しいだろう。すきま時間に稼ぐというものも詐欺まがいのものが多い。闇バイトなんかに巻き込まれたら大変だ。

そこで、この便利屋というものを以下の点で強くお勧めする。
・リアルなニーズがあること(健全な商売)
・自分にできることを無理なくできること
・資格を取ったり、学校に通う必要がないこと
・せどりや仕入れ販売のようなリスクがなく、利益幅が大きいこと
など考え方によっては非常にコスパもいい

わからないことはどしどし聴いてもらえばいい。うちはそれで相談料を取ったり、フランチャイズで子会社化するつもりもない。
naganotetsuji718@gmail.com

相談していく中で、日時や技術が合わずに断るお客さんをうちが受けたり、逆にうちにきたものを紹介したり、人手が足らない時、融通したり協力関係になれば、まさにwin-winである。

今の時代、オンラインで遠隔の依頼も可能だろうし、スマホ一つあれば何でもできる。
うちも最初の頃は、「スマホ一つで起業した世界一小さな会社」ということを売り文句?にしていた。

頭でっかちのアイデアからではなく、ニーズから自己探究していけるのが便利屋の醍醐味である。

起業と言っても、そんなに難しいものではなく資本金もいらない。
できることをやって、その都度お金をいただけばいいだけのシンプルな問題解決だ。

お金のいらない社会、丸い社会への一里塚だと思っている。

最後に10年間ほとんど更新していないがうちのホームページのリンクを貼っておく。参考になれば
https://naganotetsuji718.wixsite.com/otasukeman

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