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【旅日記】2016年GW: 心の平穏について(ベトナム,ホーチミン)

社会人になっても毎年2カ国以上は海外に出ようと思っていて、社会人2年目に突入した今年はさっそく5月の連休、GWに1日有給休暇をいただきベトナムはホーチミンに行ってきた。

もちろんこの一人旅を楽しみにしていたのだけれど、なんだか近頃、わたしに心の平穏が訪れず、出発の前日に実家に帰り準備をしようとしたのだけれど、やる気が起きず、結局当日の朝に準備し、まるで隣町のEBINA Cityにでも行くかのようなテンションで家を出た。

空港や飛行機、乗り継ぎなどもうひとりだとしてもまったく動じなくなってしまった自分に畏敬の念すら抱いてしまいそうになってしまったのはここだけの話として、普通に予定通り到着した。

(※実際は夜中の1時半頃に着いた。この写真は翌日に撮影したものである)


到着の翌日、現地にいる昔インターンしていた会社のとっても尊敬している先輩のバイクの後ろに乗せてもらい、完全にベトナマイズされている先輩に半ば複雑な気持ちを抱きながら、きっとベトナムの中高生は好きな人のバイクの後ろに乗れることがある種のステータスというか、恋人の証というか、そういうのあるのかなと淡く考えながら、市内中心部へ。

ここからはひとりでぷらぷら歩いていたのだけれども、ベトナムに入る前は、きっとインドのように発展途上な部分が多く、歩くのでさえ警戒しないといけないのだろうと考えていたのだが、まったくその心配はご無用だ。

中心部なのに浮浪者もいない、人々には笑顔があふれ、全体的に平和な雰囲気を感じた。バイクが四方八方ぶんぶん走っている道路を渡ること以外は、身の危険なぞ一切感じない。

単純に、とっても不思議だった。

日本の新宿・渋谷には、見た目は派手でも苦しそうな人がたくさんいるし、ハンガリーやベルギーは全体的にどよんとしていて、人々から明るいエネルギーはあまり感じなかったし、インドはお茶目でかわいいけど、でも、1日1日を生き抜くのに本当に必死だから、落ち着きのある平和を感じなかった。なにより浮浪者すらいない国には行ったことがなかった。ちなみに台湾とは少し似ているけど、なんか違う。言語化できないのが申し訳ない。

とりあえず、事実としてはベトナムは社会主義国で自由経済だということだ。

このままこの話題で突っ走ってしまいそうなので、一旦旅日記として二日目の話に移る。この日はホーチミンからバスで2時間弱ほど下ったところにあるメコン川ツアーに参加した。

ただただ楽しかったので、これはめっちゃおすすめ!w

まるでアマゾン川!とか先輩と冗談を言いながら、一緒のツアーに参加している他人である日本人たちの関係性を考えるというゲスいことをして楽しんだ。

帰りはココナッツも飲ませてくれたり、いろいろ細かなサービスが多い。これはマッサージとか、ネイルとかしているときも、ベトナム人のサービスは期待を超えてくるからすごいなと思っていた。例えば脚のマッサージだけなのに肩揉んでくれたり、ネイルだけなのに腕のマッサージしてくれたり、お茶とお菓子出してくれたり。

ベトナムでは女性がすごく働きものだそうで。最近は日本同様に晩婚化が進んでいて、女性だと25-30歳、男性だと27-32歳くらいで結婚したり、未婚の選択をするベトナム人も増えてきているんだとか。女性は結婚しても子供を産んでも働くからとっても強いみたい。たしかに、街を歩いていても、男女差別のような見られ方をしたことがなかったし、そういう風景を見ることもなかった。


メコン川からホーチミン市内に戻り、夜はたまたまホーチミンに来ていた社長と飲むことに。3軒目にて、社長に払っていただいたご飯やお酒の98%がわたしの血や肉とはなりえなかった結果となってしまったことをここでお詫び申し上げる。店内はきれいで、おしゃれなところも多く、ビールもカクテルもコーヒーも種類が豊富。ちなみに初日に「カフェサダ」という濃い〜コーヒーに、コンデンスミルクを入れる飲み物をいただいたのだが、これ、まじおいしい。毎日2杯くらい飲んだ。

(※本当は社長と飲んでいる写真を挿入したかったのだが、わたしから撮影したデータがなかった。それどころではなかったのだと思う。)


それから3日目(最終日)は、睡眠時間4時間程度でクチトンネルツアーに出かけた。二日酔いと車酔いでちょっと辛かったことはヒミツ。ベトナム戦争時代の戦車があったり、罠の細工を見せてもらったり、逃げ潜むために掘られたトンネルに実際に入ってみたり、ライフル撃てるところがあったり(これはほとんど西欧系の方しかやってなかった)、最後にランチは当時主食であったタピオカ芋だけをほいっと出されて終了だ。なかなかなんとも言えない感じだった。個人的には、戦争にまつわることはエンターテイメント的な観光地化をされてほしくないと思っている。


戻ってお土産を購入し、餃子の王将ならぬ「餃子の帝王」で食事をし、毎日行っていたマッサージに行き、お金のない中暇を持て余し、最後くらいは「カモン」(ベトナム語でありがとう)と言おうと思ってタクシーのお兄さんに言ったところ華麗に無視され、今に至る。ベトナム人優しいから、「Thank you」もしくは「ありがとう」って言ってくれるのよね。


冒頭でも言っているが、3日間を通じて、たった3日間ではあるが、ベトナム人は総じて心が平和そうにわたしには見えた。浮浪者がいないのはまさに社会主義に起因しているとかなんとか。国が仕事を与えるらしい。彼らの心の平穏は、「他者との比較」が関係していたりしないかななんてわたしは考えている。というのも、みな、自分が本当になにもできない(仕事がない状態)ではないというプラスな気持ちが大前提にあって、その先は憶測でしかないが、浮浪者がいない(という事実からだけだが)ため貧富の差が激しすぎず他人との比較の程度が大きすぎない、もしくは大学の進学率が高くない(20%ほど)とい理由から、ある程度の年齢から自他をしっかり区別し自分のレベル認識できており、他人と比較しすぎないということろが少なからずあると言える可能性がある(かもかも)。悪く言えば向上心がない(わかない)とも言えるかもしれない。

人の心に平穏が訪れない時は、他人と比較している時が多い気がして、このように考えてみた(とてつもなく浅くて恐縮だが)。給料が少ない、環境に恵まれていない、不幸だというマイナスな感情は、どれも相対的で、基準を作っているのは自分ではなく、赤の他人。

ゴウさん(社長)ともお話していたが、いかに自分の最低ラインと最高ラインを更新し続けられるか、自分の基準となるボーダーを作るのに広い視野が持てるかどうかって大切だよねと。これは心の平穏とはちょっと違う軸でお話していたけれども、「最悪だ」と思うボーダーを下げられれば下げられるほど、きっと幸せだと思う瞬間も増えるのかもしれない。


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