【アップデートされたアプリのUIUXまとめてみました】Instagramの新機能"Stories"はSnapchatのパクリか
こんにちは。LIGでデザイナーをしております、のんたんちゃん(@NoZOmi_0611)です。
InstagramにStoriesという機能が追加されましたね。もう試してみましたか?今回はInstagramのStoriesへの正直な気持ちと海外の記事などをもとにお伝えします。使い方がわからない!
Instagram Storiesとは?
みなさんはもう使ってみましたか?とにかくわたしは使い方がわらかなくて、ググったのですがいまだにわかりません。
まずはどのようなUIなのかをお伝えします
このように、ヘッダーに追加されました。通常写真や動画を投稿するボタンはフッターにあるのですが、Storiesだけはヘッダー。New!と書いてるのがチュートリアルで、その右に並んでいるのは、Storiesの投稿者です。
まずはさっそくNew!を押してみました。
左から順番に写真や動画が流れていきました。これを見るとどうやら5枚で1セットのようです。これまでは写真や動画、コラージュされた写真などを投稿していましたが、コラージュしなくても複数の写真や動画が1セットとなって投稿できるというわけです。ついでに手書きもできるし、文字やイラストも入れらるというわけです。
24時間経つと自動で削除され、閲覧可能な人間を選ぶことができるらしいのです。うーん、、短い動画の連続といえば、Vine。消える写真/動画といえばSnapchat・・・。
そしてこれを見終わると・・・
なるほど、ここからStoryを投稿できるということだな・・・
押してみたところ、これだけでした。。
そこそこITリテラシーは高いと自負しているわたしではございますが、正直使い方がわからない。
一番大きい丸はタップすると写真のシャッターとなり、長押しすると動画になります。これを1日のうちに何枚かアップすると、それらが自動で結合され、ひとつのスライドショーになるということらしいのですが、ぐぐらないとまじわからなかった・・・
ということで、実際に投稿するまでのフローは非常にスムーズで誰もが見つけられる動線ができているのではと感じました。
が、、どうしてStoriesだけヘッダーにあるのか(そんなに重要なのか)、これまでのInstagramとは違って24時間で消える仕様なのか、なんだか世界観がぶれてしまっている気がしました。
"Instagram Stories" は "Snapchat Stories" のコピー?!
ぼちぼちググって調べていたのですが、Instagram Stories は Snapchat Storiesのパクリという見解が非常に多く存在していました。
こちらをご覧ください。
こちらの動画は、InstagramはSnapchatをパクっているということを何度も繰り返し滑稽に伝えています。
とある記事には以下の一言をはっきり書かれてありました。
“Good artists copy; great artists steal” – the famous words of Picasso, revived by Steve Jobs, ring true today as the world complains that Instagram’s new Stories feature copied Snapchat. スティーブジョブスによって生き返った、ピカソによる名言「良い芸術家は真似し、偉大な芸術家は盗む」はInstagramのStoriesがSnapchatを真似しているのも同じようにまるで本当かのように聞こえる
つまり、InstagramはあくまでもSnapchatの真似をしただけだと揶揄しているわけである。そうした多くの見解に対し、InstagramのCEO Kevin Systromはそれに対し以下のように述べているとのこと。
“This isn’t about who invented something. This is about a format, and how you take it to a network and put your own spin on it.” 誰が初めに発明したかは論点ではない。これはフォーマットであり、それをどう取り入れて、どう自分たちらしさをプラスするかということだ。
日本なんて、同じようなビジネスでトップから3番目までくらいは余裕で生きていけるということもよく言われるので、違和感は特にない。
そして多くの記事には、Snapchatのパクリだと言いつつも、そのUIはSnapchatを凌駕していると書いてあった。
ということで、Instagram Stories と Snapchatを比較してみる。
これは写真を撮影したあとの画像である。記事には、機能の表示数が少なくなっており、Instagramの方がSnapchatよりも簡潔で解りやすいと言っているが、どうだろうか。たしかにSnapchatの方は、見ただけではよくわからないデフォルメの効きすぎたアイコンが(そもそも見ただけでわからないものなどアイコンの意味がないが)複数存在しているのに対し、Instagramは少数で、アイコンの意味が押さなくてもわかる。
こちらはInstagramはトップで、Snapchatはフッターのメニューでいうと一番右(おそらくタイムライン的な)のところにいる画像です。Storiesを投稿するには、Instagamの場合は先ほども紹介したように左上のボタンから、Snapchatの場合は左にスワイプするか(フッターでいう大きな丸の位置)、もしくは左上のボタンからもいける(詳細に言うと、撮影したあとにStoriesに追加するかたちである)。
To reduce confusion Stories focuses on obvious, labeled buttons instead of swipes and offers information on where you are exactly in the app right now. There’s always context for what you’re looking at and where to go next, something that’s frequently lost in Snapchat.
記事にもこのように書いてあるように、Instagramの場合だと、どこからStoriesの撮影に行き、出るとどこに戻るのかが容易に想像できて不安が生まれないのに対し、Snapchatは撮影までのたどり着き方が複数あり、フッターも大きさが違ったり、色が違ったり、下線が入っていたりと一体自分がいまどこにいて、そしてどこに行けばいいのかが分かりづらいというわけだ。
InstagramはSnapchatの真似か、盗みか
この話に戻ると、わたしの意見では「真似」の要素が強く、完全にInstagramの世界観に取り込めたのかと考えるとどうなのだろうかと考え込んでしまう。せめて24時間で消える仕様にはせずに、1日単位で永久保存できるスライドショーにしてもよかったのではないかと思うし、Instagramの方がシンプルで分かりやすいという意見もあるが、それはSnapchatと比較したからであって、わたしのようにInstagramのみのユーザーにとっては、正直いって分かりにくく感じた。「Storiesとはなにか」だけではなく、きちんと使い方のチュートリアルがほしかったのが正直なところである。
上でも紹介したチュートリアルもInstagramの綺麗でシンプルなイメージをあえて覆すごちゃごちゃした若者感がして、ちょっと残念だ。あえてSnapchatのユーザー層を取りにいく必要もないと思うので(ユーザー数は、Instagram3億人、Snapchat1.5億人なので)、もう完全にSnapchatを潰しにかかってきているということである。FacebookはSnapchatの買収を失敗していることもあってなのだろうか・・・なんだかな。今後SnapchatユーザーがInstagramに一元化されるかどうかが見所である。
SnapchatはStoriesの中に広告も入れていて、マネタイズのひとつとしているわけだが、Instagram(Facebook)もそれを狙っているとの見方も濃厚。
真似をするのは悪いことでは決してないし、市場で競争してより良いものが生まれてくるのが、わたしたちユーザーにとっては一番ではあるが、Instagramならばもっと自分たちの世界観に落とし込んだ内容のものにしてほしかったと落胆した。