わたしはラッパーなのかもしれない

今年の6月に、毎週欠かさず観ているグータンヌーボ2に「DJ 松永」が出ていて、わたしの心は完全に射抜かれた。

それまでのわたしはというと、そもそもHIP HOPという音楽のジャンルすら知らなかったと思う。思う、というのは、「HIP HOP」という言葉は知っているけれど、それが何を指すのか、J-POPとは何が違うのか、そういうところを一切知らなかったのだ。

わたしは、DJ 松永という人を、人として完全に好きだと思った。これまで出会ってきたどの男性よりもタイプで、本当に明日結婚しても一切の後悔はないとここで言い切れる、そのくらい好きです。（この話はもっといつか本格的にラブレターとしてブログでも書こうかしら…なんてたってわたし本気なのよ。）

彼がきっかけで、わたしはCreepy NutsというDJ 松永とR-指定が組んでいるHIP HOPユニットを知ることになった。決して彼らは最近世に出てきたわけではなく、わたしの興味の範囲ではなかったから知ることがなかったというだけなのだけれど。R-指定のことも、名前くらいはどこかで聞いたことがあったと思う。ただ、その名前からして、ギャングな感じの、全身タトゥーだらけの、首に重たいぶりんぶりんを掛けているような、そんな人をずっと想像していたと思う。

しかし彼らのラジオ番組（オールナイトニッポン0）を聞いたり、最近だと配信ライブを観ていると全くわたしの想像とは違っていたから、わたしは不快感なくHIP HOPの世界を覗き見することに成功した。

そして、彼らの音楽にどハマりしているのが今のわたしである。

それから気づいてしまったことがあるのだ。それは、R-指定の書く歌詞は、わたしのブログと髄は同じではないか、ということを。

もちろん彼はラッパーなので、韻を踏んだりとか（ちょっと詳しくないのでこれ以上は書かない）があるわけだけれど、何者かになりたいんだ！中二病の延長を生きてるぞ！このままの俺らで頑張るんだ！みたいなあたりは、わたしがずっとブログに書き溜めてきた内容とリンクする箇所がたくさんあって、歌詞を見ながら歌を聞いて、わたしは激しく同意するほかないのだ。

なんだか、ほっとしたのだ。
もちろん彼らは、日本や世界のチャンピオンになるほど実力や結果が伴った素晴らしい方々だけれど、声高に堂々と隠さずに今の自分を素直に表現しているその音楽は、わたしも言葉で散々やってきていることと同じだったから。

わたしは、彼らとは比べようもないくらい大した結果なんて今のところ生まれていないわけだけれど、このまま恥ずかしがらず、好きだから、書いていきたいと改めて思いました。Creepy Nuts、いや、松永さん、野上さん、本当にありがとうございます。

最後に、わたしの特に好きな彼らの曲をいくつかみなさんにも共有したいと思います。

中学12年生
最初の歌詞が特に好きなんですよ…。ポップに自分を揶揄して開き直ってる感じが明るくて好き。

あれから10年経ってます
周りはみんな大人になってます
俺は青い春をまだ待ってます
時計はそこで止まってます
もはや先生と同じ年齢
典型的な内弁慶
ギザギザハート　有刺鉄線
中学12年生

助演男優賞
本当は主役になりたいのにどうせ助演だけど、それでも主役狙ったるからな！！みたいなところが素直で好きです。

虎視眈々と狙っている
準備はいつでも出来ている
「代わりなんていくらでもいる」
なんて言われすぎてもう慣れている
今か今かと待ちわびた結果
今ここに立って歌っている
誰も待ってないかもしれないけど
お・ま・た・せ！！

かつて天才だった俺たちへ
これは最新曲で帝京平成大学のCMに使われているものなのですが、どんどん大人になっていくことを自覚する切なさと、まだまだこれからだという希望が込められててグッとくる。

苦手だとか怖いとか気づかなければ
俺だってボールと友達になれた
頭が悪いとか思わなけりゃ
きっとフェルマーの定理すら解けた
すれ違ったマサヤに笑われなけりゃ
ずっとコマ付きのチャリを漕いでた
力が弱いとかどんくさいとか知らなきゃ
俺が地球を守ってた

朝焼け
これはしっとりと、客観的に自分がいかに小さいか分かってるけど、それでもこの人生を諦めたくない、そんな気持ちが痛いほど分かって先日のライブでも聞いていて泣きそうになったよう・・・

時間はいつも俺を置いていく
また一つ老いていく
言い訳ばかり覚えていく
当たり前のことを当たり前に出来なくて
苦し紛れに「つまらない大人にはなりたくない」
甘ったれた鼻たれが空っ風に吹かれ
からかった目で笑っていた世間に晒され
すベて暴かれる

睫毛したたる雨垂れ乾かせば改めて
現れた鏡の中の片割れがこう言う
「かまへん、やったれ」
俺はなんでもないとそう気付けた時
それは真の意味で俺が俺を見つけた時