治療中は”ゾッとする”ことが増えました
今回は、アピアランスケアとは関係なく。
治療中になんとなく感じたモヤモヤというか、こんなモノがちょっとイヤというか…。
そんなお話です。
薬のせいとわかっていても…
私はトリプルネガティブだったので、治療方法は化学療法一択でした。
選んだというよりも、主治医に言われたのでそのまま受け入れるという感じでしょうか。
赤い悪魔と呼ばれるACの時には感情と体調がジェットコースターのようで、自分でコントロールできず困ったものです。
自室で「ぎゃーっ!!!」と叫んでみたり枕を叩きつけたり。
これは、治療のせいなのだとわかっていても、いつもと違う自分に驚き、またゾッとしました。
次の、ドセタキセルでは毎日だるくてだるくて足に力が入らず、洗濯物を干そうとして廊下の途中で倒れてしまい、気がついたら夕方になっていたり。
治療をしている期間が長いので、「良くなっているのか」が全くわからないのが不安。
そして、弱気になり「死」が必ず頭をよぎります。
夜中に叫んで起きてしまったり、眠れなくて家人が寝ているところにぼーっと立ち尽くしてしまったり。
「怖い」「ゾッとする」という心の問題もありますよね。
そしてそんな不安以外にも、私はこんな些細なことにとてもゾッとしたのを覚えています。
些細なこと1:紙が怖い
プリントやカタログなどをめくる時、紙すら凶器に感じてしまいました。
「スッと切れてしまったらどうしよう」とノートをめくるのも怖くなりました。
些細なこと2:自分の血管が怖い
化学療法のとき、腕の血管に針が入らなかったので手の甲に刺していました。
普段から自分の血管を見るたびになぜかゾッとするように。
皮膚が薄くなっていくからかもしれないのですが、どんどん血管が浮き上がってくるのがわかり気持ち悪さまで覚えるようになりました。
些細なこと3:スリラーや医療ドラマがみられなくなる
私は、海外の推理ドラマや医療ドラマが大好き。
作り物だとわかっているので、全く怖さや気持ち悪さはなかったのに、最後には「はたらく細胞」まで見られなくなりました。
アピアランスケアとは全く関係ない話ですけれど、少しでも同じように考えている人がいたらクスっと笑ってもらえればいいなと思います。