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【卒業生の今】自分の好きを大切にする Kさん
こんにちは、インターン生の小澤夢香です🌸
今回は、2022年度のジャパン未来スカラーシップ・プログラムに参加をしたKさんにインタビューをしました!
※ジャパン未来スカラーシップ・プログラム…親との死別・離別や虐待などの社会的困難を経験した大学1年生に返済不要の奨学金50万円と1年間の人材育成プログラムを提供するもの。通称「スカラー」
1. プロフィール
Kさん(20)
広島県出身。
現在大学2年生で社会問題について勉強中。
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2. ビヨンドトゥモローを卒業した今
ー大学での活動
大学では、現代の社会問題について学んでいます。
現代の社会問題は、一つの分野だけで解決できないことが多いため、専門性を持った様々な学問の力を合わせて問題を「発見」し「解決」しようという学部に通っています。
私は特にその中でも教育系の内容を軸にしながら経営や組織マネジメントについても学んでいます。
もともとは、社会福祉士の資格が取得できる学部がある大学に行きたいと考えていました。しかし、高校生の時に不登校になったことがきっかけで自分が本当にしたいことはなんだろうと考えました。悩んだ末、私がやりたいことは、「目の前の人を救うことよりも、仕組みを考えて、その仕組みを社会に適用させて、多くの人を救うことだ」と思うようになりました。
不登校になっていた時期があったので、評定平均が考慮されない、志望理由書と面接で受験をすることのできる総合型選抜(AO入試)を利用できる今の大学を見つけ、受験をしました。
総合型選抜(AO入試)は、学力よりも自分がやってきたことや、やりたいことを評価してもらえる入試なので自分に合っていたなと思います。
現在、大学ではゼミの活動に力を入れています。
私の所属しているゼミには様々なプロジェクトがあります。私が最初に入ったプロジェクトでは、大学の周辺に住んでる地域の人たちと一緒に子ども食堂を開きました。
前学期からは個人で活動するプロジェクトに移動して学んでいます。
私が所属するゼミの核には「教育」があります。ゼミ内で行われているプロジェクトは「教育関係」や「地域と教育」というテーマで行われています。
ゼミ内で様々なプロジェクトに分かれて行っているので、いろんなところに行けるのが楽しいです。今回の夏休みもいろんなところに行けて、いろんな人に会えました。ゼミの雰囲気が賑やかなので、楽しく勉強できています。
ー大学外での活動
大学外では出版社でのインターンをしています。
私がインターンとして関わっているメディアは、多様性の中を生きるティーンの「自分らしさ」や「自分自身の好き」を特集しています。
出演者のティーンは、自分の好きに忠実な子や、自分が直面した問題の解決を目指してる子たちがたくさんいます。
私自身も高校生の時に現在関わっているメディアに出演したことがあり、当時行っていた子ども食堂の活動についてインタビューに答えました。
メディアに出演してくれた彼らが関わることでまた何か新しいものを生み出してほしいという思いから、メディアに出てくれた子たちのコミュニティを作る活動に力を入れています。
そして、運営という立場からコミュニティに関わることによって社会にインパクトを残していきたいと考えています。
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3. ビヨンドトゥモローを振り返って
ビヨンドのプログラムでは様々な場所に行かせてもらいました。
特に学びがあり思い出に残っているのは、米国研修とジャパン未来リーダーズサミット(以下、サミット)です。
※ジャパン未来リーダーズサミット…ビヨンドトゥモローが東京で秋ごろに開催する2泊3日の対面プログラムイベント。全国から社会的な困難を抱えた高校生・大学生が集まり、自分たちにできる社会課題へのアクションを発表する。交通費や宿泊費などの参加に関わる費用はビヨンドトゥモローが全て負担する。通称「サミット」。
ー米国研修での学び
今回私が参加した米国研修ではハワイに行きました。
私は英語がそこまでできるわけではなかったため、英語で伝えてもらったことを100%受け取れなかったのがすごく悔しかったです。
英語ができたら言語の違いや文化の違いを乗り越えて、もっと自分から積極的に質問することもできたのではないかと感じ、英語を勉強しなければならないという必要性ともっと勉強したいというわくわくを持つようになりました。
そこから英語の勉強を頑張るきっかけになりました!
ーサミットでの学び
サミットでは、今までの勉強会やプログラムを通して学んだ過去との向き合い方などの学びを自分より年下の子たちに伝えていく側になったことが自分の中で大きかったなと思います。サミット以前は、ビヨンドでの学びを受け取る側でしたが、その立場が大きく変わったと感じました。
今までいろんな人が私に対して言ってくれた「頑張ってるね」とか「大丈夫だよ」といった優しい言葉を、今度は私が掛ける側になったことが自分の成長だったし、「あ、私にこの言葉をかけてくれた人って、100%本心の言葉をかけてくれていたんだな。」と思えるようになりました。
今まで優しい言葉をかけられる時は、「あーなんかそういうことを言わせてごめんなさい」とか「迷惑かけてごめんね」って思っていました。ですが、自分が言葉をかける側に立ってみると、本当に相手のことを思って言っていたんだと分かりとても学びになりました。
4. 高校生へのメッセージ
私は最初ビヨンドは自分には合わないと思っていました。
でもビヨンドの活動を通して、私にとってビヨンドは、自分の過去について話せる場所っていう定義の仕方でよく、別にいい子でいようとしなくてもいいなっと思えるようになりました。
そのおかげでビヨンドの活動が楽しく、自分にとってはこういう場所が必要だなと思いました。また、サミットなどを経験して自分と似た境遇や自分と共通点のある家庭環境の子たちがいると知りました。
もっとビヨンドの奨学生を知りたいと思い、卒業した今でもちょくちょくビヨンドに関わっています。
今年のサマー・リトリートにも地元広島で開催したということもあり、ゲスト参加しました。
※サマー・リトリート…年間奨学生であるエンデバー(児童養護施設などの社会的養護の施設および里親家庭に暮らす進学を目指す高校生に受験費用10万円の補助と1年間の人材育成プログラムを提供する奨学金。)が参加する夏季に開催される年間プログラム。
ビヨンドには自分の家庭環境から、いっぱいいっぱいになっている子が多くいます。そして、それを乗り越えた子も多くいます。
もし、自分の家庭環境が原因でいっぱいいっぱいになっている子がいたら、いつかはその状況に変化が訪れるときが来ると思います。
時間は薬というけれど、つらい時は誰かと一緒にいてくれたらいいなって思います。実際に頼らせてくれる人はたくさんいるので、そういう人との巡り合わせまで自分を大切にしてくれたらいいなって思います。
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私はビヨンドが合っていたと思います。
でもビヨンドに合わないなと思う子もいると思います。
でも、ここでの人の出会いを大切にしてほしいです。あとはもしビヨンドっていう場が用意されなくても、それは多分マッチングだと思います。
今のあなたにはビヨンドが必要だと思われなかっただけだから、「自分自身が評価された」とか「落とされた」ということではないことだけは覚えてほしいと思います。
それに、またいつかどこかでそこで会うはずだった人には会えるはず。だから、まずは近くにいる人を大切にするような人間関係を作ってくれたらいいなって思います!
※この記事ではビヨンドトゥモローが提供する年間プログラムを修了した学生を卒業生とし、彼らの活動展開をお伝えしています。
<ジャパン未来リーダーズサミット2023募集要項はこちら>
ジャパン未来リーダーズサミット2023募集要項
<ビヨンドトゥモローについては以下より詳細をご覧いただけます>