身体にのしかかる重さを消す方法を見つけたかもしれない

人の想ったことが
伝わってくる
もちろん会話をするから当たり前のこと

ただちょっと違うのは
言っていることが
わかるだけでなく
そこに感情が含まれると
重さとしてズシッと
伝わってくることがある

感情は物質として
質量を持っていて重さがある

このことに気付いてから
この重さを何とかできないか
考えるようになった

何も出来ないまま
何年かの月日が流れていたが
不思議と何か変化が起きる気がして
諦める気にはならなかった

ただ年月を経たことで
何とかしてみようとか
重さをどうにかしてやろう
みたいな欲は消えて
ただただ
その重さの感情に
向き合うようになっていた

諦めなければ
道は開けてくるもので
重さに意識を向けていると
そのうち感情が
伝わってくるようになった

怒りだったり
辛さだったり
不安だったり
興奮だったり

あらゆる感情が重さには含まれていて
感情によって重さにも種類があることが
わかるようになってきた

そしてその感情を感じても
つられて自分が不安定になることも
無くなってきた

感情を受け入れてしまうのでなく
その感情を受け止めることが
できるようになってきた

その頃から
感情をぶつけなきゃいけないほどに
苦しくなっていたり
生活しなきゃいけない状況にあるのが
本当に大変なんだろうな
と感情をぶつけてくれる人に
想いを馳せることが増えてきた

そして自然と
“辛かったんだね”
“大変だったね”
と感情の重さに対して
声を掛けるようになっていた

ある時を堺に
声を掛けることで
じゅわぁっと溶けるように
無くなることがあることに気付いた

すると重さは消え
すっきりと軽くなる自分を
感じるようになるのだ

当初あれほど
重さを動かそうとか
無くそうとか思っていたが
そんな興味や意欲は薄くなり
ただ感情に向き合うようになって
何かをつかんだのかもしれない

この頃は
毎回必ず出来るという訳でなく
意図して出来ることがある
くらいの状態にまでなっていた