#16 感情が記憶を操る
ある芸能人の話
先日、友人から興味深い話を聞いた。
ある番組で某芸能人が昔いじめられ、砂場に埋められたとインタビューで話していた。
それを聞いた番組スタッフが当時の同級生3人に事情を聞くと、3人とも彼を砂場に埋めたのではなく、埋められそうになったと述べていた。
某芸能人は砂場での出来事の記憶が曖昧になっていた。
いじめという過去の出来事で「いじめられて嫌な思いをした。ひどい目にあった。」というその気持ちに合うように記憶が変わってしまった。
砂場に同級生を埋めようとしたのが事実なのに、彼は「砂場に埋めようとした」のが「砂場に埋められた」と記憶が変わっていたのだ。
感情が記憶を変える
某芸能人の記憶違いの話をした後、友人はこう続けて言った。
人は出来事自体の記憶はなくなるが、そのとき感じた感情はずっと残っている。
その感情をもとに事実を辻褄合わせし、自分流に解釈する。
感情は本能の一つである。
人を含め動物は自分の命を守る為に、ネガティブな感情になりやすいようにできている。
記憶は脳にある海馬に保管されるが、記憶には見出しがなく、ただ無造作に記憶を保管している。
海馬を収納ボックスに例えるなら、記憶はそのボックスに保管する物である。
記憶は年齢と共に薄れていく。
感情によってその薄れた記憶の解釈が変わり、記憶自体が変わってしまう。
その記憶は事実と合うこともあるが、合わないことが多いという。
人は皆、人生のドラマを創っている
自分の感情が記憶を作っているのだから
自分の解釈次第で過去を良い思い出にも悪い思い出にもすることができる。
結局人間は皆、頭の中で自分の人生というドラマの脚本を日々作っているに過ぎない。
自分が記憶している過去の出来事が正しいという確証はないのだから、自分の考え方次第で過去は変えることができる。
この話を聞いた後、「これは絶対メモして何度も読み返そう!」と思った。
そんな訳でnoteに書いてみた。
友人はこういう類の話に詳しくて色々話してくれるが、
彼の話に私の理解力や記憶力が追いついていないので、こうやって話を言葉で表現し、まとめるのに時間がかかっている。
今後もこの友人からたくさん話を聞き、少しずつ時間をかけて備忘録としてnoteに残し、今後の人生に活かしていくつもりだ。
それにしても、人の話や頭で考えてることを文章にするのって難しい。