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【研究結果】10代の喫煙は減少の一方、電子タバコの使用が増加

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出典: US Study: Teen Smoking Decreases as Vaping Increases

ミシガン大学の研究によると、調査したすべてのサブグループで電子タバコの使用(ベイピング)が喫煙の減少に伴って増加していることがわかった。これは世界各地のデータとも一致する結果であった。

「…電子タバコの使用は急激に増加しましたが、紙タバコや無煙タバコ使用の減少傾向を増加させる結果にはなっておらず、むしろこの減少傾向は加速しています」

ミシガン州アナーバーのミシガン大学の疫学・国際保健学准教授であるラファエル・メザ氏が主導したこの研究では、研究チームは1991年~2019年にかけて全米の8・10・12年生のタバコ製品使用に関するデータの分析を行った。

収集されたデータでは、12年生男子の日々の喫煙率は1991年~1998年で1年につき4.9%上昇したが、1998年~2006年には年8%の減少、2006年~2012年には年1.6%の減少が見られた。
さらに、2012年~2019年には年17%の減少が見られ、12年生全体の毎日喫煙率は2019年までに約2%に減少した。この前向きな傾向は全学年の10代の男子・女子、黒人・白人両方に一貫して見られた。

「これは驚異的に低い数字であり、公衆衛生の観点での目標は、喫煙率をこの数値以下に維持することであるべきです」と、研究論文の共著者であるワシントンD.C.のジョージタウン大学腫瘍学教授、デビッド・レヴィ氏は語った。

この研究では10代の葉巻・シガリロ・無煙タバコの使用においても同様の減少が見られた。
筆頭著者のラファエル・メザ氏は、タバコ使用の減少は明るい材料である一方、電子タバコ使用の増加は懸念すべきことだと述べた。
「電子タバコの使用が増加していることは懸念事項であり、減少傾向へ増加させるべく取り組まなければなりませんが、その他のタバコ製品使用の減少、特に最も懸念すべき喫煙形態である紙タバコ使用の減少は加速しています」

「ゲートウェイ理論」が再度覆される
またメザ氏は、電子タバコの使用が紙タバコ使用への入口となりうるという悪名高い「ゲートウェイ理論」には正当な根拠がないと明言した。
「紙タバコの喫煙が全面的に減少していることは特筆すべき喜ばしいことであり、子どもたちはもう喫煙にはあまり関心がないという全体的な傾向を示しています」

「しかし対照的に、喫煙の減少が加速していることがわかりました」とメザは語った。
「電子タバコの使用は急激に増加しましたが、紙タバコや無煙タバコ使用の減少傾向を逆転させる結果にはなっておらず、むしろこの減少傾向が加速していることは良いニュースだと思います」

他の研究結果でも同様のパターンが示される
同様に、2020年の全国青少年タバコ調査(National Youth Tobacco Survey、NYTS)では10代の電子タバコ使用について1/3の低下が示された。
1月16日~3月16日にかけて学校を対象に行われたこの調査では、高校生の19.6%(302万人)が電子タバコの使用を報告し、2019年の27.5%(411万人)からの減少が示された。
中学生においてもこの数値は低下しており、2019年の10.5%(124万人)から4.7%(55万人)への減少となった。

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