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演出

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演出論、巻頭言、パンフレット・著書抜粋、など
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#演劇

『罪と罰』の問いと答え5 エレーナ・ゴルフンケリ

概して休止(ポーズ)の手法は、この日本人演出家が好むもののひとつだ。それが彼流のアクセントである。小さな、そして同じくドラスティックな編集を経たマルメラードフ(ルスタム・ナスイロフ)も、休止の手法をベースに作られている。果てしない自分語りのセリフから切り取られて残された断片を道連れに、何度か酔った足取りで橋の下から這い出して来ると、マルメラードフは(ドストエフスキーの原作ではしっかり馴染みになったはずの)ラスコーリニコフを見ても知らんぷりのまま、演出家が「ストップ」の声を掛け

『罪と罰』の問いと答え1 エレーナ・ゴルフンケリ

近年ドストエフスキーの小説『罪と罰』への関心が増しており、演劇界においても同様である。関心が高まるとともに、演劇界がこの小説及び作者に寄せる問いの数も増えている。古典作品が時代を経るうえで、これは自然な現象であり、作品はますます難解なものとなる。古典は世界とともに時間の中を移動しながら、その時々の〈与えられた状況〉を吸収し、昔から知られた筋を様々な見知らぬ方向へと展開させていく。二人の人間を殺した主人公ラスコーリニコフは、後悔したか? その後悔の代償は何だったか? 自己を確立

イェリネク戯曲の言葉について『騒音。〜』稽古場音声日記【小林洋平編】

新作『騒音。見ているのに見えない。見えなくても見ている!』の稽古場から、俳優と演出家のやりとりを音声でお届けします。イェリネク戯曲への挑戦は、いつも「言葉」へのまさに体当たりから始まります。 音楽:三輪眞弘 

私の身のまわり 〜マルチリンガル公演によせて 三浦基

私の身のまわりが騒がしいのか、そうでもないのかよくわからない感覚が、ずっと続いてきたような気がします。具体的に振り返ると、元劇団員に対してのパワハラ疑惑でロームシアター京都における私の館長就任の見送りと新型コロナの流行が重なったあたりからですから、もう3年近く前からになります。この間、私が何をしてきたかと言うと、感染対策を講じながらできる範囲で演劇の上演をしてきましたし、粛々と民事裁判を進めてきました。裁判の結果は春頃に出ると思いますので、この件に関してのコメントは控えますが

マルチリンガル公演について語る(ドイツ語篇)〜『ノー・ライト』にむけて|安部聡子×三浦基【音声配信】

あえて日本語を封印し、俳優が母国語以外の言語で台詞を語る〈マルチリンガル上演〉で臨む地点『ノー・ライト』。稽古場で俳優と演出(と制作)がこの試みについて語るシリーズ。初回はイェリネクが書いた原語であるドイツ語を担当する安部聡子。 YouTubeでの動画では全4回に分けて配信する内容を音声配信では一挙公開。 「だれのことも理解できないっていう関係性」「言葉の波間から飛び出してくるもの」「伝わると思ってやっているのか問題」「字幕は別の生き物」「イェリネクを引き連れて」「翻訳不可能

【対談】三浦基×佐々木敦「演劇のリアリティとアクチュアリティ」(その4:最終回)〜『光のない。』(2014)CHITEN✕KAAT特設サイトより

ノーベル賞作家エルフリーデ・イェリネクが東日本大震災と原発事故を受けて書いた長大なテキストを舞台化した『光のない。』は、2012年の初演の際、わずか3日間の上演にも関わらず観客からの圧倒的支持を得た伝説的作品です。2014年、この作品を再演するにあたって三浦自身が改めて『光のない。』について、早稲田大学文学学術院教授の佐々木敦氏と語った記事を全4回にわたってご紹介します。今回はその最終回です。 ※《CHITEN✕KAAT》特設サイトの掲載ページはこちら 〈わたし〉と〈わたし

【対談】三浦基×佐々木敦「演劇のリアリティとアクチュアリティ」(その3)〜『光のない。』(2014)CHITEN✕KAAT特設サイトより

ノーベル賞作家エルフリーデ・イェリネクが東日本大震災と原発事故を受けて書いた長大なテキストを舞台化した『光のない。』は、2012年の初演の際、わずか3日間の上演にも関わらず観客からの圧倒的支持を得た伝説的作品です。2014年、この作品を再演するにあたって三浦自身が改めて『光のない。』について、早稲田大学文学学術院教授の佐々木敦氏と語った記事を全4回にわたってご紹介します。今回はその第3回目です。 ※《CHITEN✕KAAT》特設サイトの掲載ページはこちら ◀その1を読む ◀

【対談】三浦基×佐々木敦「演劇のリアリティとアクチュアリティ」(その2)〜『光のない。』(2014)CHITEN✕KAAT特設サイトより

ノーベル賞作家エルフリーデ・イェリネクが東日本大震災と原発事故を受けて書いた長大なテキストを舞台化した『光のない。』は、2012年の初演の際、わずか3日間の上演にも関わらず観客からの圧倒的支持を得た伝説的作品です。2014年、この作品を再演するにあたって三浦自身が改めて『光のない。』について、早稲田大学文学学術院教授の佐々木敦氏と語った記事を全4回にわたってご紹介します。今回はその第2回目です。 ※《CHITEN✕KAAT》特設サイトの掲載ページはこちら ◀その1を読む

【対談】三浦基×佐々木敦「演劇のリアリティとアクチュアリティ」(その1)〜『光のない。』(2014)CHITEN✕KAAT特設サイトより

ノーベル賞作家エルフリーデ・イェリネクが東日本大震災と原発事故を受けて書いた長大なテキストを舞台化した『光のない。』は、2012年の初演の際、わずか3日間の上演にも関わらず観客からの圧倒的支持を得た伝説的作品です。2014年、この作品を再演するにあたって三浦自身が改めて『光のない。』について、早稲田大学文学学術院教授の佐々木敦氏と語った記事を全4回にわたってご紹介します。今回はその第1回目です。 ※《CHITEN✕KAAT》特設サイトの掲載ページはこちら はじめに 岡室:

ここに平和とは別のことばを、〜『正面に気をつけろ』公演プログラム(2020)抜粋

【パンフレット内容】 「面と向かって」松原俊太郎(劇作家) 「見失いの後先」野口順哉(空間現代) 「演出メモ」三浦 基(地点/演出) 舞台写真:松見拓也 地点の公演プログラムや雑誌『地下室』などは、コチラのウェブショップで購入可能です。また、劇団販売の公演チケットも購入頂けます。

一行でわかるドラマ〜『君の庭』(2020)演出日記より【音声配信】

そこには私のようでいて、また別の観客がいる。〜雑誌「地下室」草号3(2017)抜粋

忘れる日本人《三》……松原俊太郎 石川竜一の意識が地下室で語る……石川竜一(聞き手:赤嶺宏介) 現代日本の忘却術=記憶術のために……桑木野幸司(聞き手:赤嶺宏介) あゝ、レガシー……梅山いつき+地下室編集部 信仰とは芸術にとってひとつのさぼりである――なぜスタニスラフスキー・システムではダメなのか?[最終回]……三浦 基 写真=石川竜一  この連載を企画したとき、知人や友人らから意外にも反対された。今さらスタニスラフスキーについて文句を言うのはどうか、地点の作品を

観客の居場所〜『君の庭』(2020)演出日記より【音声配信】

叫ぶ/叫ばない演劇〜『君の庭』(2020)演出日記より【音声配信】