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買って良かったもの2020


まだ40日くらい残ってるけどね、2020年。

今のフラットに去年の秋に引っ越してきてから、ものすごく意識的に物を増やさないようにしてきました。欲しいと思っても、仕事で使うもの以外は、本当に欲しいのか、本当に使うのか、代用できるものを持っていないか、それを手に入れたことを思い浮かべてどのくらいウキウキするのか、を何度も自分に問いかけて、それでもと思ったものしか買わないことにしています。

一番の理由は、必要のないモノに費やすような余裕は、金銭的にもスペース的にもないということ。あったらいいなというものを手に入れるより、なくても困らないものを持ちたくないし、その分のお金は、乗馬だったり、興味のあることに関する勉強だったりに使いたい。

そんなわけで、今年買った食べ物と生活必需品以外のものってなんだろうと考えたら、仕事に関係ない(もしくは関係あってもプライベートでも使う)ものというのは、片手でおさまるくらいしか思い出せませんでした。

ということで買って良かったもの2020。といっても、特に目新しいものはないし、過去記事でも買いてますが、今、プライベートで欲しいと思っているのはチェロくらいなので(そしてそれこそ弾けもしないのにさくっと買うような代物ではない)今年はもうこれと言った買い物はしないはず、ということでまとめです。

ブロンプトン(折り畳み自転車)

これはもうダントツ1番に今年買って良かったもの。なんなら過去10年くらいでも上位ランクインすると思います。

もう何年も何年もずっと欲しかったけれど、どうしても本当に必要か、本当に使うのか、がずっと確信できずにいました。とにかく高いので。購入時点でもそれは確信できないままだったのですが、仕事・プライベートを問わず感染予防のために公共交通機関を避けるため、というもっともらしい言い訳が見つかったので買いました。ロックダウン騒動でだいぶメンタルボコボコにされた頃だったので、ある意味ヤケ買い。

色が一番好みだった&お財布にも通常モデルより多少優しかった、ということで、廉価版のB75というモデルを買いました。B75は購入時のカスタマイズが不可だったので、泥除けとフロントバスケット&ブロック、ライトを追加して、ペダルを折り畳めるものに、シートポストを背丈にあったものに交換。あと、ヘルメット、iPhoneケース(GoogleMapを見ながら走るので)、輪行カバー、空気入れも。

ヘルメットは最初乗馬で使ってるのを併用すればいいかと思っていたのですが、乗馬ヘルメットの方が自転車用の何倍ものお値段なので、万が一自転車で頭をどこかに打ったりしたら、買い換えるのが辛すぎるということでやむなく購入。

元々ついていた長めのシートポストはebayで売ったのですが、ブロンプトン関連のものは基本いい値段で売れるのと、新たに購入した標準シートポストが街の自転車屋さんでセールになっていたことで、なんと利益が出ました。

ちゃんと使うのかという不安は、結果全くの杞憂で、天気が許す限りは何処へでも自転車移動しています。疲れたら折り畳んでバスや電車に乗れるというのも気持ちが楽です。それに、公共交通機関を使うより、時間が正確だし、かかる時間も同じ、もしくは少ないのです。

渋滞で停まっている車をスイスイ抜かしたり、緑地を走り抜けたりというのは、とても気持ちが良いし、何よりこの何かと制限された世の中で、フリーダーム!な解放感がたまりません。車や猛スピードで飛ばすサイクリストは怖いけど(なぜかバイクの人たちは怖いことをしないので安心)、慌てず気にせず。時々暴言吐かれたりもしますが、聞こえないふりでスルーすると見せかけて、相手に向かって中指だけ立てます。

折り畳めるのは、ロンドンみたいな街では本当に便利。なんで今まで買わなかったんだろうとさえ思います。坂さえなければ、どこまでも走っていけそう。とはいえウチは坂の上なので、どこへいっても帰路は少し気合いが必要。

Harioセラミックコーヒーミル・スケルトン

特別なお店に行かなくても、どんどん日本製のものが気軽に手に入るようになってきました。海外生活で手に入れる、安心の日本製品。その昔は、困ったらMujiへ、という感じでしたが、今や日本食や本もamazonで探すと結構見つかります(でも日本製のふりした非日本製もいっぱいある)。

ロックダウン中のギスギス鬱々した気持ちを少しでも上げたいと思って閃いたのが、大好きなコーヒーのクオリティを上げること。それまでも豆はそこそここだわっていたのですが、挽いた物を買っていました。そこから更に上を目指すとなると、挽きたての豆、ということはミルを買おうということに。

最初は、電動のミルを、なんならカップも取り外して洗えるものにして、色々粉末できると思って、探していたのですが、いまいち決め手に欠けました。そうこうするうちに、刃が高速で回るものより、臼で挽くタイプの方がより美味しいコーヒーになるという情報を入手。でも、そういうタイプで電動のものは、ちょっと大袈裟過ぎる。

この手の検索は大好きなので、放っておけば何日でも一つのものを探し続けられます。そうだ!と、こだわりコーヒーショップに必ずといっていいほど置いてあるHario製品を思い出し、ミルもあるかな?と調べて、あっさり見つかったのが、このセラミック・コーヒーミル。

手動がどれくらいめんどくさいものなのか、力がいるものなのか、が想像つかず、日英共のレビューを読みまくりましたが、結局、めんどうな部分は豆を挽く数分のゆっくりした時間まで手に入ると考えることにして、筋力には自信があるのできっと大丈夫だろうということで落ち着きました。何より全てのパーツが洗えるのは嬉しい。そして見た目がかわいいところも。割となんでも見た目(も)重視な私。

英国ロイヤルバレエ「白鳥の湖」のチケット

実際にチケットを購入した時はまだ2019年だったのですが、公演は今年4月の予定でした。とてもとても楽しみにしていたのですが、3月半ばから始まったロックダウンのため、チケットは1枚の紙切れとなってしまいました。

バレエを始めた当初は、衣装とか舞台とか観ててこっぱずかしいという理由でクラシックバレエの演目にはあまり興味がなくて、コンテンポラリーバレエを好んで観に行ってていたのですが、レッスンが進むにつれ、いかにバレエが難しいかを知ったがゆえのクラシックバレエの魅力にも気付いたのでした。YouTubeで有名な演目をたくさん観て、クラシック音楽に魅せられ、ダンサーの動きに魅せられ、せっかくロンドンにいるんだし、勉強のためにも有名なクラシックバレエの演目は生で観ておきたいと思うようになりました。

ロンドンのすごいところは、ロイヤルバレエなどのトップクラスの公演もとても気軽に観れるところです。もちろんロイヤルオペラハウスでの有名な公演の一番良い席は、ちょっとした旅行に行けるくらいの値段ですが、最上階の後ろの方の席でもステージ全体を見渡せるため、十分楽しめるのです。しかも白鳥の湖のように、コール・ド・バレエ(群舞)の美しさが見所の演目は、むしろ上から見たいくらい。

ちなみに私は、Akram Khanのジゼル(イングリッシュ・ナショナル・バレエ)が大好きで、近くで見たいけど、上からも見たくて、前回の公演では2日間連続で行って両方の席からのビューを堪能したのでした。

そんなわけで公演を観ることは叶いませんでしたが、もし観れていたら確実に「買って良かったもの」にランクインのチケットに敬意を込めて。


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