電子タバコのリキッドの危険性は?リキッドにはどんな成分が含まれている?
紙巻のタバコに比べて、電子タバコには有害な物質が少なく、体への健康被害が減少しているといわれています。
では、電子タバコで使用されている「リキッド」の中にはどのような成分が含まれているのでしょうか。
本当に危険性はないものなのでしょうか。
今回は、電子タバコのリキッドに危険性はないのか、成分などを紹介しながら解説します。
電子タバコに使用されるリキッドとは?
電子タバコは、紙巻きのタバコや加熱式と違って、タバコの葉を一切使用しない電子機器です。
リキッドと呼ばれる液体を加熱して気化させ、その水蒸気の風味を楽しみます。
リキッドには「プロピレングリコール」と「植物性グリセリン」と「香料」が主な成分で、これらの成分は人体に悪影響を及ぼすものではありません。
プロピレングリコール(PG)とは?
プロピレングリコール自体は無味無臭の成分で、保湿や防カビなどの特性を持ちます。
化粧品やシャンプー、医薬品などにも使用されており、その他にも食品添加物として使用されている成分です。
植物性グリセリン(VG)とは?
植物性グリセリンは無色透明で粘性がある成分で、その名の通り植物由来の成分です。
成分自体に甘みがあるため、甘味料として食品に使用されることが多いです。
その他、肌の保湿効果もあるため、化粧品の成分としは古くから使用されてきています。
香料
香料は食品などにも多く含まれている成分で、製品に香りづけをする成分です。
電子タバコは香料によってフレーバーが決まります。
・バニラフレーバー…バニリン・エチルバニリン
・カラメルフレーバー…マルトール・エチルマルトール
・ストロベリーなどのフレーバー・・・フラネオール
・ハッカやミントなど…メントール
etc…
電子タバコのリキッドの危険性は?
先述したように、電子タバコのリキッド自体は食用でも使用されるもので、人体への影響はかなり少ないと言えます。
しかし、海外には電子タバコに含まれる成分に危険性があるとして警鐘を鳴らしている地域もあり、世界的に研究や取締りが進められています。
危険性がある電子タバコのリキッドとはどのようなものなのでしょうか。
危険性のあるリキッドにはニコチンが含まれる?
海外で「危険性がある」とされている電子タバコとは、リキッドの中にニコチンが入っているもの。
ニコチンとは、通常の紙巻きタバコとアイコスなどの加熱式タバコに含まれている成分で、依存性や血管の収縮など、体に多くの害を及ぼす成分です。
高い中毒性があり、お子様が誤ってタバコの葉を口に入れたりすると、最悪の場合死に至ることもあります。
ニコチンそのものには発がん性は認められていませんが、ニコチンが分解されることによって発生するニトロソアミン類には発がん性があるといわれています。
海外では未成年のニコチン依存が問題に
海外ではニコチン入りの電子タバコが店頭でも簡単に手に入る地域もあります。
大人が使っている最新のタバコは、海外の中高生の関心を集め、多くの学生が隠し持って使用することが頻繁に起きてしまいます。
ニコチンは発達途中の体や脳には特に危険性が強く、多くの未成年が電子タバコによるニコチンの害に苦しむことになりました。
また、電子タバコに含まれる「ニコチンソルト」と呼ばれる成分は、通常のニコチンと比べて体内に取り込まれるスピードがかなり速いため、数回の使用でも強い毒性と依存性を発揮してしまったと考えられています。
これらの事故は、ニコチンソルトが入った電子タバコを規律を守らずに未成年の手に渡してしまったことが何よりの根源です。
日本ではニコチン入りの電子タバコは店頭販売されていないため、今回紹介したような危険性の高い電子タバコによる事故は考えにくいとされています。
電子タバコの副流煙に危険性は?
近年ではタバコによる受動喫煙を防止する取り組みが広がっており、喫煙できる環境がかなり限られるようになりました。
では、電子タバコの副流煙には、紙巻きタバコや加熱式タバコのように周囲への健康被害が出るものなのでしょうか?
そもそも副流煙とは?
タバコから立ち上がる煙。喫煙者がタバコのフィルターを通して吸う「主流煙」と区別される煙を指します。
空気中に漂う害による周囲への影響が懸念されています。
電子タバコの副流煙
電子タバコ自体には、副流煙の原因となるタバコの葉を使用していないため、ニコチン・タールは含まれていません。
今回事例として取り上げたような「ニコチンを含むリキッド」は、日本では店頭販売されない商品であるため、国内で購入する電子タバコは危険性のある物質は使用されていません。
そのため、臭いを残したくない自宅のリビングや、ノンスモーカーの方と会う前のエチケットにも、電子タバコが使用できます。
電子タバコをより安全に使用するためには?
先述したように、日本のコンビニや雑貨屋などで販売されている電子タバコには、ニコチンやタールが含まれていません。
しかし、使用者も周囲も安全に使用するために注意すべき点がいくつかあります。
電子タバコのリキッドは正しいルートで購入する
受動喫煙防止のために、通常のたばこ製品から電子タバコへ切り替える方が多く、デバイスやリキッドの偽物などが多く出回っていることも事実です。
正式なルートで販売されていないものを、値段だけで選んで購入することは避けるようにしましょう。
電子タバコはどこで買うのがおすすめ?
一番おすすめは、電子タバコを専門に取り扱っているお店やサイトなどからの購入です。
コンビニなどでも簡単に購入できるようになった電子タバコですが、紙巻のタバコや加熱式タバコと比べるとまだフレーバー展開が少ないのが現状です。
「自分の好みのフレーバーがコンビニには売っていない」
「せっかく買うならおしゃれなものが欲しい」
「製品に詳しい人から購入したい」
という方は、電子タバコ専門のサイトをチェックしてみてください!
電子タバコのリキッドに危険性はある?|まとめ
日本国内に販売されている電子タバコのリキッドは
・プロピレングリコール
・植物性グリセリン
・香料
などの食品にも使用されている成分であるため、海外で話題になっているような危険性はかなり少ないとされています。
使用者や周りの方の安全のためにも、電子タバコやリキッドは専門店などで購入するようにしましょう!