見出し画像

上達速度が速い選手の特徴

こんばんわ。ごえです。社会はコロナと共存の道を歩みを進めていますが、学生は依然としてコロナで部活動も大幅に制限されているところも多いようです。そんな中、少ない練習時間でも成長が速い人が一部いる。なぜ、彼らは少ない練習時間で他の人よりも上達速度が速いのか?今日はそんなお話です。少しでも、ラクロスやスポーツをしている人の成長の助けになれば幸いです


ラクロスは多くの選手が大学からはじめスタートラインがほぼ一緒だと言われます。しかし、上達速度に大きな差が生まれます。なぜそうなるのかを整理してみました。

経験してきたスポーツ歴や在籍していたチームの強さによる差

これは新しいスポーツを始める人ではわりとよくある。ラクロスでは特によくある。例えば、陸上は身体操作については非常に伸びが早い。しかし、チームで連携するとなると途端に機能しなくなることが多い。また、地区大会予選の初戦敗退レベルでやってきた人と、全国大会レベルでやってきた人でも成長速度は大きく違う。

実は影で練習している

部活動中以外での自主トレとして実は練習しているというパターン。結果的に練習時間が増えるのである程度上手くなるのが速いのは当然でしょう。項目として挙げていますが、今回は含まないものとして考えている。

上位選手のビデオをよく見ている

これもよく言われているものです。ただ見ているだけでは当然うまく離れません。自分の身体イメージと上位選手の動きとの差を認識できることが重要になる。この時により詳細に言語化できることや他者に説明できることは理解できているかの確認になるのでやってみることをお勧めする。説明できないということは理解できないし、理解できないことを身体で再現することはもっと難しい。

自分の体が今どう動いているのかをモニターする能力が高い

プレイ中に自分の体をこう動かそうと考えてから動かす人はいません。テクニックを習得するときに一時的に意識して動かすことはあります。そうした時に自分の体のどこをどの程度の力で動かせばいいのかを認識する能力に長けていることが多い。つまり、脳へのインプットやフィードバックの情報力が多いとうことです。少し話はそれますが、これは視覚情報でも同じことが言える。視野の広い選手は視覚から周りの選手の情報を多く取り入れて脳がそれを処理する能力が著しく高い。それに加えて自分の身体のモニター能力も高くなると、最善の選択肢を今の自分の身体操作レベルで出力して、プレイできるのかまでを瞬時に判断する。最も最善のプレイは外的な戦術情報だけでなく、自身の内的な戦術情報も大事なのです。こういう選手は他の人よりも成長速度が速いのは言うまでもないだろう。

イメージ通りに出力する能力が高い

上の触れましたが、自分が思った通りに体を動かすことができなければミスが生まれます。強く投げすぎだり、蹴りすぎたり。それには反復練習が必要だと考えるでしょう。もちろん、最低限の反復練習は必要でしょう。しかし、その反復練習も最低限度で済ませらてしまうのが成長速度が速い選手の特徴です。それには何が必要なのか。それは脱力するスキルです。スポーツをやったことがある人なら誰でも経験があると思いますが、力んでしまうとうまく体をコントロールすることができません。うまくできた時は決まって無駄な力が入っていない時だったはずです。つまり、脱力できていた時です。これ自体にはある程度の鍛錬は必要になりますが、多くの場合は過去に経験してきたスポーツから似たような動作や経験を今している動作と結びつけて(正の転移)簡易的に脱力に近い状態を作っている人が多いのではないでしょうか。

練習中に棒立ちしていない

これもよくある話です。プレイを見ている選手に何しているの?と聞くと観ていました。と答える人が多いです。(当然ですが。。)で、どうなの?と聞くとよくわからないです。と答える人もいれば。答えが返ってくるまでに時間のかかる選手もいる。何が言いたいのか言えば、実は何も考えずに観ているだけな人が多いと言うことです。私がコーチでフィールドに立っている時に気になるのはこういう選手です。だから、声をかけまくります。「何か気がついたことはある?」と。むしろ、ぁーだ。こーだと数人で議論しているしている選手の方がまだ良い。ラクロスで言えば、プレイを見ずにクレイドルや持ち替え、クロスワークの練習を黙々としている選手の方が伸びる。一定のレベルからはラクロストークをたくさんしている選手は本当によく伸びる。

できなかったことに我慢できない

これも結構重要な成長要因だと思っています。自分なりにできなかったことに対して、疑問を抱ける。そして仮説を立ててすぐに検証できる。そして、これをできるようにしないとヤバいという危機感を抱ける能力。自分なりにやってみたけどできなかった時に、コーチに聞きに行くことができる積極性も重要な資質です。

長期と短期を分けることができる

これは経験から来たものだと思うのですが、自分のスキルやテクニックに対して、熟成させると言う思考を持っているかどうかと言う事です。今自分がやっていることは時間をかければできるようになるものなのか。すぐに知ってできるようにしたほうがいいものなのか、すぐに知って時間をかけてやるべきものなのかを判断できる人です。目標設定のターム設定をある程度自分の中で持っている人が多い。こだわりすぎずにそのうちできるようになるだろうとあえて、先に進んでしまう方が良いことも多い。

「変えられること」と「変えられないこと」を区別できる

このパターンも意外と多い。気がつかない間に変えられないことに時間を費やすパターンが非常に多い。もしくは、「変えられること」を「変えられない」と思い込んでいるパターンもある。後者は俗に素直でない人に多い傾向が見られます。他にも必要なこと、必要じゃないこと。やりたいこと、やりたくないことの区別ができていないこともある。ゴールまでの道筋が立てられる人はこういった思考を持っているし、成長速度が速い選手も無意識にやっている。

時間に関するコストを理解している

このあたりも非常に賢い。Aと言うスキルをできるようになるのに30時間かかるとしよう。その間にBとCができるようになるのに20時間で済むなら、後者を選んだ方が上達は速い。時間費用対効果といったらわかりやすいだろうか。優先順位の付け方に時間効率まで織り込んで計画的にやれている人は上達が速い。これも誰かに教わったわけではなく、経験から学んだものだろう。

「変数」という考え方を持っている

みなさんは「y=ax+b」と言う公式をご存知だろうか。xが変数であり、aとbが定数である。本当に変える必要があるのはどこにあるのか。何を変えることが最も効率がいいのかを見極める能力が高い人は上達が速い。

外的環境を恐れない

コンフォートゾンを言う言葉をご存知でしょうか。人間には恒常性維持機能と言う、「今の自分を守る」機能が備わっています。新しいものを取り入れるときや、新しい環境で何かをする時に自分を守るために消極的になり、もっともらしい言い訳を作り出す。そして、やらない。取り入れないようにしようとするのです。成長が速い人は言い訳をしない。新しいことへの取り込みが速い。だから、成長速度も速くなる。自分達のチーム内だけの練習では井の中の蛙なのだ。合同練習でも少し高いレベルとやって快適にプレイさせてくれないところで練習した方が意外と伸びが速く、しかもよく伸びる。もちろん、快適にプレイできる方がいい時もある。ある一定のレベルまで自信をつけたい時はチーム内でやった方がいいこともある。
ここには一つ落としながある。せっかく自信をつけて、外でプレイした時に通じかなった場合だ。そうすると、そこで『これはダメだ』とそのプレイを捨ててしまう選手がたまになる。時と場合にもよりますが、そこで諦めない方がその選手にとって良いこともある。そんな時はコーチに相談したらいいと思う。

自分のことをよく知っている

実は知っているようで知らないことが多いのがこれです。自分のことです。ここでよく挙げられるのが、「自分が好きなプレイ」と「自分が得意なプレイ」が一致していないことをわかっているかどうか。今後、「必要なプレイ」と「自分がしたい」プレイとのギャップを知っているか。と言うことも重要です。他にも、自分は自分にとって当たり前だと思っていたことが、周りからすればすごいことだったりすることがよくある。

一度のプレイ(動作)で修正するべき点を複数挙げることができる

これは上であげた身体認識にも重複するところになります。一度のプレイで一つの反省点しか出せない人は100回やって100個の修正点しか出せません。しかし一回の施行で10個出せれば100回やった時に1000個の修正点を出せます。もちろん、全てを修正できるわけではありません。しかし、同じ1割修正できたとしても、その数の差は月日と施行回数とともに雲泥の差を生んでいきます。また、数を考え出すことができると言うことは思考の幅でもあります。成長の可能性のあることをたくさん出せれば当然、上達も速くなる。


いかがだったでしょうか。
おそらく、他にもたくさんあると思います。別の記事でも触れていますが、私はラクロスのコーチです。新しくラクロスを始めるラクロッサーの大半は大学で初めてラクロスを始めます。多くのラクロッサーにとって少しでも成長の人のヒントにしてもらい、ラクロス楽しんでもらえたらと思います。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?