3歳の子が、2040年までに必要なこと
教育コンサルというお仕事をしていると、よく聞かれる質問に、
「何をやらせておけば将来子供のためになりますか?」
というのがあります。
2040年というと、ちょっとピンとこない、SFチックな遠い将来のような気がしますが、今、3歳のお子さんがいらっしゃる方は、その子が22歳で大学を卒業すると仮定すると、実はその卒業年が2040年になるのです。
子供が10年後、20年後に必要になることを今から準備させておきたい!!
それが親心というものですよね。
しかし、まだ行ったことのない未来のことは誰も分からないので、未来を予測しながら子育てをするのは大変です。それに、今の社会は私たち親が子供のころとはあまりにも大きく変化しています。
私や主人がインターに通っていた80年90年代は日本人は1クラスにせいぜい2,3人。周囲からは「なぜそんな学校行ってるの?」と不思議がられたもの。
でも今はどうでしょう?名門老舗インターでさえ日本人、アジア人、日本人とのハーフちゃんが60%を占めています。
私たちが育った80年90年代は日本がアジアで唯一の勝ち組で、外国での駐在員生活は夢のようでしたが…今ではNYやロンドンさらにシドニーでも日本人駐在員の生活は苦しく、お家賃の都合で住むところも限られてきています。金融関係や商社の駐在員でさえ家族で海外に出るメリットが減ってきていると聞いています。
現在の日本は…2020年のIMD世界競争力ではランキングが34位。これは悲しいですが現実で、過去最低です。
また外国に一度でも住めば分かりますが、この20年30年で先進国の不動産価格、物価や賃金は余裕で2倍、3倍に上がっています。
2021年に安全かつ清潔な環境で美味しい、まともなランチセットをドリンク付きで1000円で普通に大都市でいただけるのは世界中を探しても日本しかありません!
これだけ日本と世界の関係が変化している中何を準備させておけばいいか分からない。
なのでとりあえず自分が育った環境の中でわかる範囲で子供の準備をさせがちです。今でも公文、塾、ピアノ、スイミング等々は大人気。
ただ、私だったら自分の子供は公文と塾には入れません。なぜならば、公文や塾に行ってもこれからの時代を生き抜くために必要な「知的好奇心」は育たないですし、逆の影響があると思うから。
ドリル、暗記、詰め込み教育で育った子供が向いている職業は、あらかじめ正解があり、素直に、指示通りに動ける日本のサラリーマン。
AIなどが発達することが確実な2040年に指示通りに動き、周りに忖度する必要がある今の典型的な日本のサラリーマンという職業は存続していると思いますか?サラリーマンという職業が存続していても、今とは違うスキル・セットが必要となっているでしょう。
それでも、ガリガリお勉強型ドリルで勝負したいのであれば、少なくとも、お隣の韓国、中国、インドでは日本の何倍ものドリルをこなしていることは意識すべきで、こうした国々とのドリルの勝負になります。
では、結局どういう準備を子供にさせておけば約20年後の将来に役に立つのでしょうか?
正解は一つではないですし、将来東北で農家を経営させたいご家庭と、MITやスタンフォードに進学してパロアルトで働いて欲しいご家庭ではもちろん答えも変わってきます。
ご家族の価値観によってそれぞれだとは思いますので、あくまで私個人の考えである、と前置きした上で、あえて次の6つは必ず必要になると思います。
2040年、必要になることは。。。。。
1.パッション
2.英語
3.プログラミング
4.読書習慣
5.中国語
6.心と体の健康
どうですか?違和感ありますか?
20年以上海外に住み、教員を10年以上経験した私の個人的な思いですが、2030年以降の世界を生き抜くにはこの6つはマストだと感じています。
プログラミングなんかは農家にとっては非常に大事になります。今後農業はAI無くして存続不可能とまで言われている分野です。
なお、2の「英語」のお勉強方法について日本人が第二言語として英語を子供に学ばせるのであれば、会話と同時進行で必ずフォニックスを学ばせることをお勧めします。
なので、次回はPhonicsを学ぶ大切さについて書きますね。
今日もグローバル世界で羽ばたけるお子様の教育をお手伝いしています。
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