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ここ最近アメリカで頻繁にニュースになっているAsian Hate Crime。

Times Square近くで教会に向かう途中襲われた女性の映像を見た時に「まさか、日中あそこで?」と驚きました。

アメリカ全土に広がりを見せているこのニュースですが、私はニューヨークに住んでいる間なによりも驚いたのが、Asian Americanアジア系アメリカ人のママ、パパ達の気合の入った子育てです。

マンハッタンとその周辺には有名な私立校(特に男子校や女子高)がたくさんあります。

そしてもちろん日本に比べてニューヨークの多くのものがそうなように、 学費も日本のインターの2、3倍近く。
これを親がポーンと出すことからを皮切りに、何もかもが桁違いで、最初は親としてこの街でやっていけるかどうか、かなり不安に襲われ、何度も落ち込みましたが、ここで私を勇気づけてくれたのがアジア系アメリカ人のママ友たちでした。

彼等の多くは本当に優しくて、暖かく娘や私に接してくれました。我が家は国連本部の近くに住んでいましたが、アッパーイーストやトライベッカのようなお金持ちエリアではありませんでした。

プライベートスクールに入れて習い事などもさせている親御さんももちろんいましたが、そうではなく公立のトップを目指すご家族もたくさんいらっしゃいました。その多くが1世や2世のアジア系の中国、韓国やインドからのご家族。8年生までは公立のGifted Programに通い、SHSATというテストを受け、そのテストの結果をうけて志望した高校に入学します。

皆が希望するのは、あのスパイダーマンの映画にも出てきた、主人公が在籍する理数系天才児たちが通う、Bronx Scienceです!

それがダメならStuyvesant,Brooklyn Latin, Brooklyn Tech, Queens Science等々続きます。

またマドンナのお嬢様のように芸術やダンスなどで有名なLaGuardia(こちらはオーディション審査有)もあります。

これらの学校はSpecialized High Schoolといい、公立なのでもちろん基本無料で(ロッカーレンタル料などはかかるそう)、なんと基本テストの点数のみで入れるのです!

ここでめきめき頑張るのがアジアの血でしょうか、親御さんは小さいコンビニやクリーニング屋さんなどを経営しながら自分自身も血の滲むような努力をして働き、子どもに猛勉強させます。

そして無事にStuyvesantに入学すると、今度は、いつ寝てるの?と思うほど子供たちは勉強、部活やボランティアに大忙しの4年間を過ごします。

そして、こうしたタイガーママ達が子供に対し、「あなたがアイビーに入れなかったらイーストリバーに身を投げて死ぬからね!」の脅し文句を言う、という話を何度か聞きました。

私はこれを言われたら怖いですが、子供たちは結構慣れっこ…

      要するにそれだけ気合が入っているのです!

もう本当にアジア系のアメリカ人ニューヨーカーは頑張り屋さんなのです。これがいいことか悪いことかはご家庭それぞれの価値観の問題ですが、私は少なくても異国に移り住み「自分に今できる最大限の努力をする」という生きざまには感銘を受けましたし、だからこそ彼らはアメリカで成功し、次の世代へと富を繋げていけるのだと確信しました。

そんなに頑張っているアジア系アメリカ人へのHate Crimeは本当に許せません!

でもここでへこたれるアジア人ではありません。現に上記のBronx Science やStuyvesantの8割近くはアジア人です。気合とテストの点数!負けません!

もちろんアメリカで成功するにはこれだけでは難しく、何よりもNYはknow who(コネ)も必要なのですが、それまで気合で積み上げてきた学業は必ずや何かのとっかかりになると感じました。一度でも血の吐くほどの努力をしたことがある人は本当に強いと思います。

       Where there is a will, there is a wayです!

これを思い出すことで、私も反抗期プリティーンの子育て、インターコンサル・コーチングそしてたまにある自宅設宴やら保護犬支援活動頑張る気が湧いてきました!皆さまも目標に向かって活気が漲ることを祈ってます!

今日もグローバル世界で羽ばたけるお子様の教育をお手伝いしています。


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