ボーディングってどうなの?Part 1
もうすっかり秋ですね~。紅葉も見ごろになってきました。日本のインターの多くは9月新学期そして10月になると秋休みが1週間ほどあります。3カ月近く夏休みだったのに、また休みなの?とぼやく親御さんもいますが、私はこの時期家族旅行に行くのをとても楽しみにしています。
世界15都市に住んできた私にとって日本のように四季折々の特徴を感じられる国は数少ないので、過ごしやすいこの時期に梨狩りや伊勢にお参りに行ったりと、自分の国の歴史などを知るためにもお子様との秋の国内旅行はおススメです。
今日は最近話題ののボーディングスクールってどうなの?というお話です。
日本では2000年くらいまでは一部の富裕層のみの選択肢だったボーディングスクールですが、最近都市部では日本も中国のようにダブルインカム一人っ子が当たり前になりつつあり、今や行かせてみたいと思う層が確実に広がっていると感じています。
最近ご相談にくるご夫婦で最も多いのがダブルで外資、医師、国内金融・商社、IT関係、メディアや芸能関係といったような方たち。ご夫婦ともに国内で小中高まで過ごし、その後大学や大学院・18歳以上で渡米・英し、日本でご自身が受けてきた教育の理念や方法との違いに驚き共感し、お子様にはもう少し早い段階から向こうに行かせたいと考える方たちがとても多いです。
ニューヨークの私立校に娘が通っていた時にクラスの約半数くらいの親が将来子供には高校からボーディングスクールに行かせることも考えていると話していました。娘の学校は高校まであり進学先も一流大学が多く、てっきり全員高校もそのまま上に進むのだとばかり考えていたので、びっくりしたことがあります。
将来ボーディングスクールに通わせるかも...と話している親の最も多かった理由が自分自身もボーディングスクールに通い、今の成功はボーディングスクールで学んだ教育と人脈のおかげだから、ということでしたので、なによりもコネクションが大事なNYだからこそ妙に納得したのを覚えています。
NYにいる時に娘のお友達で2年生からスイスのボーディングスクールに転校していったお友達がいますが、彼女は誰もが知るビリオネアのお嬢様でお父様は既に70歳過ぎ。理由があって母親はおらず、父親は忙しすぎて年に一度くらいしか学校でお会いすることがありませんでした。そしてなんと彼女には父親の会社に彼女専門の秘書の方がいらして、学校とのやり取りからプレイデートやお稽古など全てその秘書が取り仕切り、遊ぶたびに秘書の方にメールや電話で連絡することになっていました。どこに行くのもナニー、ドライバー、ガードマンと行動していた彼女ですが、突然スイスに転校すると聞いたので、少し精神的に不安定なお子様だったこともあり、とても複雑な気持ちになったのを覚えています。
そして、今や世界中の有名校は小学校から大学まで中国人富裕層無しでは存続できなくなっていますが、彼等がボーディングスクールに行かせる理由の多くは、ご両親共にボーディングスクールで育ったから・これは香港の人などが多いですね。 また、中国本土の人でお仕事やプライベートが忙しく、世界中を飛び回っているので子育てはナニーや自分の両親任せになっており、ある程度の年齢になったら、質の高い教育とお友達に囲まれた環境が一番ということで幼少期からスイス、中高からはイギリスかアメリカなどに行かせる。そして、夏休みなどの時期はご両親共にお休みをとって、逆に1カ月以上密に過ごすというライフスタイル。または、もしかして何かあった際にはいつでも中国を出られるように準備という見方もありますが…
そして人口比例でみると驚きなのがボーディングスクールにいる韓国人の多さです。特にアメリカでは中国人にも負けず劣らずかなりの数の韓国人生徒がいます。彼等の場合もちろん富裕層もいますが、どちらかというと普通のサラリーマン家庭で幼少期から母子留学を繰り返しボーディングスクールからIVYを狙う、今話題のKKさんのように家庭の全てのお金を借金してでも子どもの教育費につぎ込んでいる印象です。
そして日本人は?...
Part 2に続きます!ちなみにPart 3まであります。
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