見出し画像

海外のテレビメディア市場とその傾向とは?

皆さん、こんにちは!向山(@mukaiyama1997)です。

先日、海外のテレビメディア事情に関して株式会社Asia&Nippon TV Communicationsの代表取締役社長 服部様にご登壇頂き、市場や国ごとの傾向などを伺いましたので、セミナーを見逃した方にも情報をシェアさせて頂きます!

海外テレビメディア市場
~海外のテレビは今、プロモーションや宣伝に有効か?~

画像4

①テレビ局のデジタル化が進んでいる
海外テレビ局は既存のテレビ局がリアルのテレビ放送に加えて、デジタルネットテレビ放送の実施、SNSの運用など、日本のテレビ局と比較するとデジタル化が進んでいます。
また、日本でも増えてきましたが、テレビ局単体のアプリがあり、アプリでニュースやドラマが見ることができるので、リアル放送では見られなかった番組がアプリがあることで移動中もリアルタイムで視聴ができたり、見逃した場合にはアーカイブでアプリからどこでも気軽に視聴することが可能になっているということが当たり前になってきています。
また、デジタル化が進んだことにより、既存のテレビ放送だけでなく、ネットテレビやアプリの運用、SNSへの拡散などを行っていることで宣伝方法の選択肢が広がっています。


②テレビの広告収入が増加
テレビ局のデジタル化が進んでいるのになぜ?と思う方も多いのではないでしょうか?
理由としては大きく分けて2つあります。

Ⅰ. 視聴率の算出方法が分かりやすくなった
過去ではテレビ放送で出稿・宣伝する場合、視聴率の算出方法が分かりにくかったのですが、視聴率の算出方法を分かりやすく改新することにより、クライアント様にも分かりやすい数字を提供できるようになりました。テレビでの宣伝は放送と放送の間のCMなどを活用しているため、クライアント様は番組の視聴率を重視しますが、視聴率が分かりやすく算出できるようになった背景があることで広告費を投入しやすくなっています。

Ⅱ. テレビのコンテンツ力や取材力が秀でている
テレビのコンテンツ力やテレビ局の取材力を評価してクライアント様が広告や宣伝費を投入することなども国によってはまだまだあります。
テレビ局のデジタル化は進んでいますが、テレビの重要性はまだまだ高いことが分かります。


③テレビが人々の話題の中心
また、国によってはまだまだテレビが情報発信の基本となっており、テレビからトレンドが生まれ、SNSに情報が拡散されるという国もあります。そのため、国ごとの傾向を見つつ、テレビ放送でアプローチするのか、デジタルテレビでアプローチするのかなどを判断した方が良いでしょう。

各国のメディアの特徴

台湾~テレビ局の数の多さと選択肢の多さ~

画像1

①九州程の大きさにテレビ局が乱立、チャンネル数が300以上
日本とは異なり、キー局などは特になく、好きな番組やチャンネルを視聴する傾向にあります。

②2016年にはデジタル広告がテレビ広告を上回る
日本は2019年にデジタル広告がテレビ広告を上回った話題になりましたが、台湾では2016年にデジタル広告がテレビ広告を上回っており、デジタル化が非常にスピーディーに進んでいる現状があります。


③テレビ局がデジタルテレビ局を運営、テレビ局のアプリ、ニュース専門アプリの運用など、宣伝広告の選択肢が充実
テレビ局やチャンネルごとのアプリが乱立しており、様々なテレビアプリを活用してユーザーは視聴しています。
また、放送したコンテンツの二次利用に制限がないため、FacebookやYouTubeなどにテレビ局が投稿して、更にコンテンツを見てもらえるような仕組みを取り入れています。

シンガポール画像2

唯一の地上波テレビ局”mediacorp”が視聴率の独占
シンガポールは多民族国家であり、マレー系・インド系・中華系の方々がいるますが、それぞれに対応したチャンネルをmediacorpが持っています。
mediacorpが視聴率を独占しているので、シンガポールでテレビに露出するのではあればmediacorp一択となるでしょう。

プロモーションをするメディアとして新聞が実は有効!
また、実はシンガポールは伝統的にテレビより新聞が強い傾向にあります。
シンガポールで一番歴史が古くて紙面の発行部数が多い”The Straits Times”では、紙面とデジタル配信に加え、Facebookでページを持っており、”The Straits Times”のニュースをFacebookライブ配信しているという紙面からデジタルまでカバーができる仕組みを取っています。

車社会のシンガポールでラジオも有効なメディア
シンガポールは車社会かつ車を持つには日本の3倍のお金が必要と言われるほど車は高価なものです。そのため、必然的にシンガポールでは経済力のある人が車を持っている傾向があります。また、シンガポールでは車でラジオを聞くのが一般的なので、ラジオのメディアも充実しています。ラジオメディアも要チェックです!

アメリカ

画像3

アメリカ4大テレビと様々な専門チャンネルがあるが、近年のサブスクテレビ系、Netflix、Hulu、Amazon Prime、HBOの人気が爆発!
テレビを見る人は地上波と専門チャンネルに加入してテレビを見るのが一般的だったが、サブスクテレビ系へのシフトチェンジが進んでおり、コードカットという今までの見ていたコードをカットしてサブスクテレビ系を見るようになってきています。
スマートテレビ向けの広告市場が2019年に69億ドル、2023年には140億ドルになるという見通しが経っているほど、サブスクテレビ系が台頭してきている流れが見られています。

アメリカ4大テレビ、abc、CBS、NBC、FOXの広告収入が増加
広告収入が増加傾向にあるというご説明をしておりましたが、こちらはアメリカの傾向になります。
アメリカの視聴率の分かりやすくなったことにより、高額な金額を投資しても広告を出したいというクライアント様が増えてきています。
また、テレビメディア広告の垣根が下がってきているので、テレビとスマートテレビの広告がミックスされていくのではないかと思われます。
また、アメリカは日本と異なり、メディアでの露出までに準備時間が長くかかる傾向にあるため、プロモーションを検討されている方はスケジュール感などを事前に把握しておくことをおすすめいたします。

まとめ

海外テレビメディア市場とその傾向についてご紹介いたしましたが、いかがでしたでしょうか?
今回は一部の国のみのご紹介でしたが、ヨーロッパやその他東南アジアなどの国のテレビメディアへの露出も可能です。
国ごとでテレビメディア市場の傾向が大きく異なっているため、各国の傾向に合わせて最適な手法を選びましょう。

もしご興味がある場合はテレビメディアの露出からSNSでの拡散までをワンパッケージにした海外向けテレビ戦略PRサービスをリリースしておりますので、以下リンク先より詳細をご確認ください。
海外向けテレビ戦略PRサービス概要

また、プロモーション事例や他国の傾向のご紹介、ご提案なども可能ですので、お問い合わせは以下のメールアドレス宛にご相談くださいませ!

【本件に対する問い合わせ先】
株式会社BEYOND
マーケティングソリューション事業部 江刺家 宛
Mail:solution@beyond-global.jp

一緒に働きたいと感じた方はこちら
マーケティングやお仕事のご相談はこちら

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?