Vmax1200の車検について
ほぼ、毎週多摩陸事に行き車検を受けています。今回は、Vmax1200の車検に行った際の流れについて書きたいと思います。仕事で行っていますが、ユーザー車検でも同じ検査なので、参考にはなるとは思います。今回は、車検満了日前に、自走で陸事に行く場合のケースです。
モデルケースとして、個人車1号機での説明です。国内仕様最終型になります。
①車検に行く前の準備
仕事だと受験の際の書類も書きますが、ユーザー車検を受ける場合と想定します。
準備する書類は、車検証、自賠責、継続検査用納税証明書になります。
車検証に記載されている事項と車両に違いがあると車検に落ちますので、車検に行く前に車両をチェックします。
①乗車定員:2名なので、タンデムシート、グラブバー、タンデムステップが必要です。
②車体寸法:写真では、長さ230cm、幅82cm、高さ120cmになています。国内仕様の標準ではなく、一度寸法変更を行っています。法律上、長さ(±3cm)、幅(±2cm)、高さ(±4cm)の範囲であれば大丈夫です。
※ホイールを交換している場合:ホイールにJWLの刻印が必要です。タイヤについては、ひび割れが無いこと、インジケーター部及び他の部分で0.8mm以上溝があることが必要です。
③灯火類:純正であればほとんど問題無いですが、ヘッドライトは、純正のままだと光量で落ちる場合が多いです。Vmax1200の場合は、ハイロー切り替え式1灯が基本で、ハイビームが最高光度15,000cd以上が必要で、純正のままだと下回ることが多く、デイトナ製等のヘッドライトリレーを装着し、バッテリーから直接配線した方が良いです。また、ヘッドライト球は、純正のクリア球が望ましいです。よくあるブルーの球は、ブルーのフィルターをかけて色温度の低い部分をカットして白くしているので、光量が少なくなっています。ヘッドライト以外は、ウインカー(オレンジ)、テールランプ(赤)、ブレーキランプ(赤)、ナンバー灯(白)になります。純正であれば問題無いですが、社外品の場合、部品の説明書や証明書が必要になる場合もあります。大手部品メーカーの物であれば、大体通りますが、輸入品は要注意です。大きさや、明るさ、左右ウインカー間の距離も規定があります。要注意です。
④マフラー:排気騒音や排ガス規制値については、車検証の備考欄に記述があるので、要注意です。個人車1号機の場合は、排気騒音99dB以下のみの規制になります。Vmax1200としては、年式により、99dBと94dBの区別と、排ガス規制値の場合、排ガス規制無と11年排ガス規制(CO4.5%以下、HC2,000ppm以下)になります。社外マフラーの場合で99dB規制モデルを94dB規制車両に装着している場合は、市販バッフル等で94dBまで消音する必要があります。排ガス規制車両の場合は、テスター等を使用し、キャブレターの調整が必要になる場合があります。要注意です。
⑤車検の予約:準備ができたら、最寄りの陸事に予約を入れます。現在は、インターネットで予約を行いますので、ネット検索し、予約を入れてください。(電話を受け付けている場合もあるので、直接陸事に問い合わせてください。)車検は、平日で1日4回ありますので、陸事のサイト等を参照してください。
②車検の手順
①車検場についたら:車検場についたら、受験書類の準備です。陸事の受付に書類はあるので、自分で書くか、陸事の近くに代書屋があるので、料金を払えば、受験書類書いてくれます。自賠責の継続も必要なので、面倒な方は、代書屋さんに行けば、全て書いてくれます。(受験書類には、印紙が必要で、自分で買うか、代書屋さんでついでに貼ってもらうかのどちらかになります。)
※受験書類:自動車検査表1、自動車重量税納付書、継続検査申請書、点検整備記録簿(記録簿は無くても受験できるが書いておいた方が楽です。)
②予備検査場について:一度検査で落ちた場合に行く方が多いですが、面倒な場合は、車検を受ける前に車検場近くにある予備検査場で光軸と光量、排ガス検査を見てくれます。ただ、光軸はその場で調整可能ですが、光量と排ガスに問題がある場合は、その場で相談してください。
③受付について:書類が揃ったら、ユーザー車検の受付に行き、予約番号等を伝え、書類を出して受付してもらいます。問題が無ければ、コースに行くように指示されます。陸事によって違いますが、2輪専用コースがある場合と4輪と同じコースになる場合もあります。
④車検コースについて:受付で指定されたコースに並びます。順番が来たら、検査官に受験書類を渡し、継続検査であることを伝えます。検査官によっても違いますが、外観検査なので、外観、フレームナンバー、エンジン形式、シフトパターン表示、走行距離、ハンドルロック、灯火類の確認(ヘッドライトハイロー切り替え、フロントウインカー左右、ホーン、リアウインカー左右、テールランプ、ブレーキランプ(フロント及びリア)、ナンバー灯)です。次に、排気音量測定(社外マフラーの場合は、ほぼ測定されます。)、排ガス規制がある場合は、排ガス測定があります。次に、検査コースに入ることになりますが、コース手前に、検査項目のスイッチがありますので、検査官に聞いた方が良いです。検査コースによって違うかと思いますが、多摩陸事をモデルで書きます。通常の場合、前輪でスピードを測っているので、前輪をテスターに乗せるように指示が出ます。後は、コースの指示通りに進みます。多摩陸事の場合、前輪スピードメーター検査、前輪ブレーキ検査、後輪ブレーキ検査、ヘッドライト検査の順番になります。検査手順が不明な場合は、検査官に言えば、横に立って指示してくれます。コースの最後に機械があり、受験票にスタンプをもらいます。コースを出るあたりに総合判定室があり、検査官に受験書類を渡します。合格であれば、適合の印をもらえます。不意合格の場合は、不適合部分について審査結果通知書を渡され、不合格部分について再検査になります。(1日のうち再検査は、3回までです。4回目以降も受験できますが、再度印紙と再受付が必要です。)不合格になった場合は、近くの予備検査場に行って要相談になります。
※ブレーキ検査基準:ブレーキの制動力(4.90N/kg以上、雨天時3.92N/kg以上)及び引きずりの有無
※スピードメーター検査基準:時速40km/h表示時の実速度が、29.1km/h以上42.5km/h以下、(H18.12.31以前の製作車は、29.1km/h以上、44.4km/h
以下)
⑤検査合格後について:検査に合格し、総合判定室で適合の印をもらった後は、継続検査用窓口に行き、受験書類と自賠責を提出し、車検証とステッカーをもらって終了です。
※車検場で困った場合は、窓口で聞くか、バイク屋さんがいれば、教えてくれる場合もあります。仕事で来ている方が多いので、質問する場合は、礼節を持って接してください。
※基本的に、法律上問題が無ければ、車検は合格できますが、車両の調子が良いか悪いかは別問題です。プライベートで点検整備を行わない場合は、ヤマハショップに点検整備に出した方が良いです。
時間的都合で、最近は個人車1号機&2号機ともお正月休みに車検を取っていますが、面倒が無いように、2台ともほぼこのまま車検に通るように作っています。