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幻の大仏さん 〜 西大寺 〜
東大寺の大仏さん。一時期大仏殿というのがなく野ざらしだった時代があり、その頃は夜な夜な立ち上がり、歩き回っていたそうです。
ある時、夜中に出歩いて某所で酒盛りしていると、1人の酔っ払いに見つかってしまいました。
「あれっ、こんなところに大仏さんが?」
しかしそこは酔っ払い。その場でそのまま寝てしまったそうです。動かないフリをしてた大仏さん。酔っ払いが寝たのを見て、慌てて東大寺に戻ります。しかし慌ててしまい、お猪口を置いてきてしまいました。
翌朝目が覚めた酔っ払い。当然そこに大仏さんはおられません。
「あれ〜、昨晩はここに大仏さんがいてはった気がするんやけどなぁ〜」
見るとそこには大きなお猪口がおちていました。
「あー酒飲み過ぎて幻覚が見えとんねんな。もうお酒やめなあかんな。」
酔っ払いは断酒することにし、その場でお寺を開きました。それが今の西大寺です。西大寺ではいつ東大寺の大仏さんが来てくれてもいいように、その巨大なお猪口を持っていたそうです。そして年に1度、それにお茶を入れてみんなで飲むようになったそうです。
・・・もちろん、嘘ですけど^^;