見出し画像

本堂に向けて咲く花 ~ 薬師寺 ~

薬師寺の蓮は全て本堂の方に向けて咲く。薬師寺七不思議のうちの一つである。
陽の当たる方向に向けて咲くのが普通な中、薬師寺の蓮は一部陽に背を向けてでも本堂に向けて咲くことで有名である。

以前は奈良で蓮といえば唐招提寺だったが、唐招提寺にばかり人が集まり、薬師寺になかなか人が集まらないのを見て、薬師寺にももっと人が集まってもらえるよう、蓮の花を植え始めたそうである。
今では薬師寺の別格本山である喜光寺にも蓮を植え、唐招提寺とともにロータスロードと称するようになった。

蓮といえば仏教を象徴する花であり、寺院に咲く蓮はみな自覚をもって咲いているといわれているが、中でも薬師寺の蓮は名物管長だった高田好胤師の教えを直接受けた花としての自覚を持ち、また親しみをもって、常に本堂の方を向いて咲くようである。

本堂だけに本当の話・・・と言いたいところですが、当然嘘です・・・(^^;

いいなと思ったら応援しよう!