【リンカイ! #2】「リンカイ!」が、もがく未来を考える
※この記事は「リンカイ!」について書く全3部作となる予定の第2部です。
第1部は下記をご覧ください。
0.第3部の予定だったのですが
こんにちわ、会社からのGoogleフォームへの回答は、いつも期限ぎりぎりのツルオカです。
今回は、2022年末に始まり、2024年4月期よりテレビアニメが放送された「リンカイ!」のお話の第2回。
2024年10月末に京王閣競輪場にて行われたGⅢレース「ゴールドカップレース」の初日に訪問し「リンカイ!」のステージや京王閣競輪場を散策してみた所感を書いていきます。
今回も宜しくお願いします。
…と言いたいところだったのですが…
第1部の記事を書いている最中、アニメ放送も終わったというのに、公式からキャラ追加・イベントなどの供給が、自身の想像を遥かに超える量が来てしまいました。
それを踏まえて「頂いた回答は鮮度の高いうちに書き起こそう」という事で予定を変更して、第3部として予定していたアンケートの回答記事を第2部とさせて頂きます。ご了承ください。
改めて、今回も宜しくお願いします。
1.アンケート募集の経緯
去る2024年10月「リンカイ!」のnote記事を書こうとし、せっかくだからとTwitter上の「リンカイ!」ファン、ひいては競輪ファンからの作品に対してのアンケートを募りました。
興味本位から始まった事なのですが、真意として『アニメ放送前から「リンカイ!」を知っている人、または「リンカイ!」以前から競輪を嗜んでいる人には、今の「リンカイ!」はどう写っているのだろう』というのが募集の経緯です。
自分はアニメ放送で「リンカイ!」を知った身ですので、競輪について深い知見はまだありませんし、まだ胸を張って「競輪ファンでーす!」などとは畏れ多くて言えません。
あくまでも、アニメ放送の「リンカイ!」のストーリーに脳を焼かれ、今もなお「リンカイ!」の事で頭がいっぱいで狼狽えているだけです。
2024年10月末に回答を締め切り、延べ20名の方に回答を頂きました。
回答頂いた皆様、本当にありがとうございました!
では、それぞれ回答を公表していきましょう。
第1部同様、この先は作品のネタバレとなる箇所がありますのでご注意ください。
2.アンケート回答の公表
①「リンカイ!」の好きなキャラを1名挙げてください(アニメのみの登場人物でもOK)
まずは好きなキャラクターについての設問。
各々団子状態でバラけにバラけた中で頭一つ抜けたのは、アニメの主人公組・元アイドルの弥彦でした。
自分の弥彦評は「リアリスト」でしょうか。
アニメのみの設定なので鵜吞みにはできませんが、競輪選手を志すと決めた途端、主人公伊東らと出会うきっかけとなる、久留米・立川両名の応援チャンネルの活動を終了し、養成所受験の為のトレーニングに勤しみます。
この決断の速さには、何度か見返すと目を見張るところがありますね。
これもアイドル経験から来る行動描写でしょうか。
プロ入り直後のアニメ8話では、お当番回の1番手を務めます。
何としてでも1着を取ろう苦悩する弥彦が、先輩選手と出会い1着を取るだけでなく、上位に入賞する事で競争成績を上げられる事に気づく回です。
1着を取る考えはアイドル的思考ではなく、競争社会から来る思考かなと思っています。そもそもアイドルは競争社会じゃんという話は置いといて。
自分のように競輪をあまり知らない人からすれば、小学校のかけっこから1着取ってなんぼの思考が植え付けられていますよね。
そこから3着以内に入る事による、3連単などのギャンブル性の観点が自分には真新しく感じ、2位以下の価値はネガティブな事ではない事を説くには、十二分だったと思います。
12話通じて、競輪の世界を最も細かく説明できたのはこの回じゃないかなと思っています。
まあ、その次が何が何でも1着を取ると、1着への執心を描いた那古屋回だったんですけども。
個人的にも、弥彦が人との出会いでキャリアを見つめて成長していく点はとても共感できました。でも自分は高松さんが好きです。
②「リンカイ!」に参加してほしい声優さんはいますか?
こちら複数人の投票がなく、それぞれ1票ずつバラけました。
作品内でのそういう繋がりを意識してなのか幸村さんや春川さん、小泉さんなど、"ライン"を意識された回答が多かった印象です。
2024年11月現在、24名のキャラクターにそれぞれ声が充てられていますが、キャストさんの傾向として、アスリートらしいハキハキとした強い演技ができる人と、競輪が理解できる少し年齢が高めの人を起用しているように感じており、「ふええ…」みたいな幼いキャラや柔らかい声質の人は起用されにくいように考えています。
それを踏まえて、残り19キャラの候補を何人か、自分の方からもピックアップしてみました。
1人目:EARLY WING所属・ブリドカットセーラ恵美
艦隊これくしょん:鈴谷役・夕張役、Fate/Grand Order:サロメ役、はたらく細胞BLACK:肝細胞役など
1人目は、先日フリーからEARLY WING(アーリーウィング)へ所属されたブリドカットセーラ恵美さん。
上述の傾向を踏まえて、起用されたら自分が嬉しいのは誰だろうと考え、一番に思い浮かびました。
ご本人が競輪の知見や造詣があるかはわかりかねますが「なんかやれる素質がありそう」と思った次第です。
出身地がいわき平競輪のある、福島県いわき平颯来市なのもご縁かなと。
イメージは、メンタルが強く、函館・青森と予想します。
2人目:アーツビジョン所属・井料愛良
ウマ娘:リガントーナ役、艦隊これくしょん:タスカルーサ役、けものフレンズ3:ジョフロイネコ役など
https://www.artsvision.co.jp/talent/14421/
2人目は、ウマ娘よりオリジナルウマ娘のリガントーナを演じた井料愛良(いりょう・あいら)さん。
リガントーナの演技を見て、ピックアップしたのですが、調べてみると下記動画にてイラストも描けたりと多彩。
「リンカイ!」アニメ放送中でも、熊本役の日向未南さんが現役選手のインタビュー漫画を描く企画がありましたね。
イラスト描ける声優さんは何人いてもいいですからね。
よく飲みよく走り、血気盛んなレース狂。
イメージは、武雄、別府の温泉地の競輪場でしょうか。
3人目:アライズプロジェクト所属・鎌倉有那
遊☆戯☆王VRAINS:別所エマ役、遊☆戯☆王ゴーラッシュ!!:七星ランラン役、リンカイ!:観音寺炒子役など
3人目はアニメ「リンカイ!」の10話にて高松と同郷の先輩選手、観音寺炒子(かんおんじ・いりこ)を演じた鎌倉有那(かまくら・ゆうな)さん。
キャリアとしては遊戯王でのお仕事が多いようですね。
1話限りのキャラクターを演じて頂いたので、いっそメインキャラ充ててあげたいですよね。それだけです。
イメージは、小松島一本です。
4人目:ヴィムス所属・大地葉
かげきしょうじょ!!:星野薫役、神クズ☆アイドル:ツギコ役、アイドルタイムプリパラ:虹色にの役など
4人目は向日町役の東内さんと同じ事務所であるヴィムスの大地葉(たいち・よう)さん。◎大本命です。
ブリドカットセーラ恵美さん同様、競輪への造詣はないと思われますが、起用の提案に確固たる点があります。
それは「応援される立場の解像度の深さ」です。
大地さんは、あの応援上映アニメ『KING OF PRISM(キングオブプリズム、以下キンプリ)』の大ファンであり(本人も関連作品含め出演経験あり)、2024年8月から公開されている総集編映画『KING OF PRISM -Dramatic PRISM.1-(ドラチックプリズムワン、以下キンドラ)』をいろいろな声優さんを連れては、新宿にある劇場へ何度も足を運ぶほどの熱狂的大ファンです。
「リンカイ!」出演声優さんだけでも、防府役の小市眞琴さん、高松役の杉山里穂さん、向日町役の東内マリ子さん、松戸役の篠田みなみさんを応援上映に連れてっています。
※大地さんとのご一緒か定かではありませんが、熊本役の日向未南さんも見に行ったようです(現在当該ツイートは削除済みの為)
私も応援上映ってどんなもんだろう?と、興味本位で行きました。
映画の内容もさることながら、応援上映に熱を注ぐ人たちを生で見てみたかったというのもあります。
自分の所感ですが、Twitter上のキンプリファンと「リンカイ!」ファンは空気感が似ています。
「私たち、俺たちが、キンプリを、リンカイ!を盛り上げるぞ!」という大変な熱の高さは、とても類似していると思っています。
話をキンプリと大地さんに戻します。
応援上映の話題が先行しますが、キンプリのキャラクターはざっくり言うとスケートの選手です。
劇中でも観客がおり、応援されている立場ですが、応援上映の観客も同じように声援や拍手を送ります。
で、応援上映に何度も赴き、応援される立場の解像度が深い大地さんなら、応援される競輪選手の役もできるのではないか、と至ったわけです。
防府、高松、向日町、松戸、熊本とキンプリライン組み放題です。どうですか。…最後誰か忘れてない?
③「リンカイ!」のキャラクターにはスリーサイズの記載がありませんが、今後公表された方がよいと思いますか?
こちらはキリよく意見が別れました。
現在、各キャラクターページには年齢や身長、得意な戦法や今は役に立たなそうな5段階分けのステータスが記載されており、スリーサイズの記載はされておりません。
立ち絵からして大小はざっとわかる人もいるのですが、数字の公表がない所は真新しく見え、艦これの鹿島さんやデレマスの及川さんなどの「pixivのR-18イラストが人気の生命線」のキャラがおらず、キャラ人気がいい感じに分散されている点は「リンカイ!」を知った当初は好印象でした。
Q.キャラ人気が偏ってほしくないのに、1問目の設問は何だったんですか?
A.そこまで考えておらず、完全な興味本位です。
この項目は本来ここで終わるはずだったのですが、アンケート締め切り日の10月31日。
「イイ感じにキャラ人気がこのままばらけ続けてくれ…」と願っていた矢先、公式よりキャラクター追加の発表がありました。
11月に行われるGⅠレース「競輪祭」「競輪女子王座戦」に合わせて小倉凛(こくら・りん)さんが追加されました。
CVはシャニマスの七草はづきさんや、Fate/Samurai Remnantでセイバーを演じた、山村響(やまむら・ひびく)さんです。
地元という事もあり、ラブライブ!虹ヶ咲学園スクールアイドル同好会の桜坂しずく役などの前田佳織里(まえだ・かおり)さんを推す声が多かったですね。
で、そのプロフィールなのですが…
年齢:36歳(2024年10月地点で最年長)
身長:172cm(同じく最高身長)胸:デカい以下、キャラ設定
過去最大のバックボーンを抱えた、母背負い像ならぬ、癖背負い像が降臨しました。あとほんとに乳がデカい
かつてない設定の濃さに発表直後の「リンカイ!」ファンは揺らぎました。
自分もそうでした。どうしましょう。
昭和の時代に一度終わった女子競輪を平成の世に蘇らせるのは、関係者各位の多大な苦労があったのでしょうか、重厚なキャラ設定からそのような背景も察してしまいました。
実際の競輪の世界では、20代と50代の選手など、相当年の離れた選手間の交流ってどうなっているのでしょうね。
そのような想像が膨らみます。
そう易々と胸でキャラを売らない、リンカイ!projectを信じろ。
④アニメ「リンカイ!」の良かった点
ようやく、2024年4月から放送されたテレビアニメの話題へ。
数点ピックアップしてみました。
自分が第1部で書いた内容とほぼ同じご意見を多く頂きました。
「リンカイ!」の製作スタッフがやろうとしていた事をしっかりと受け止めている方が多い印象です。
⑤アニメ「リンカイ!」の悪かった点、または2期への改善点
一方、マイナスの面について、こちらも良かった点よりも少し多めにピックアップ。
やっぱりレースシーン時のCGについてのご意見が多かったです。
あと、賞金やランク付けなどの細かい競輪の世界についての説明を求める声がありました。
男子競輪の事を指していると思われ、自分でも調べてみたのですが、男子競輪がSSからA3まで7段階のランク付けである一方、ガールズケイリンはL級のみなんですよね。
3日間のレースがあったとして
初日:7車建てで2レース
2日目:初日とは異なる組合せの7車建てで2レース
最終日:2日間の成績上位7人(決勝戦)と下位7人(一般戦)で1レースずつ
男子は1日ずつ勝ち上がるのですが、ガールズは2日目でようやく勝ち上がりが決まる程にまだまだ人数的に発展途上なのだと感じました。
実力はあるのに、組み合わせ故に苦しい成績・選手生活を強いられている選手は過去にいそうだなと思いました。
6話でメインからは途中離脱した熊本ですが、各話のラスト1カットでどうしているか挟むだけで、各話の印象は変わったのかなと思います。
⑥アニメ2期において、主人公にするなら誰がいいですか?
第1部で自分が提案した「アニメ2期は誰が主人公になっても面白い」という考えからのこちらの設問。
結果としては、伊東泉が最多票でした。
他に誰が上がっていたかというと、意外にも主人公組のみならず久留米、広島、富山、静岡、前橋、松戸、1期に出なかったL15期生とバラけました。
個人的最有力は、L15期としてプロデビューする熊本かと思いますが、1期終了後キャラでは宇都宮もいいかなと思っています。
宇都宮は峠の走り屋(宇都宮に峠…?)でしたが、前橋の父である前橋群馬(まえばし・ぐんま、設定では男子競輪のトップ選手)に敗れた(自転車に負けたってコト…?)事により競輪選手を志した、とされています。
負けただけでは情報量が少なすぎるので、ここらへんをもっと深堀りしてほしいですね。
なんにせよ、面白くなりそうな気がしています。
⑦「リンカイ!」で展開されたら嬉しいコンテンツの形式がありますか?【選択式】
他コンテンツに倣って、アニメ以外に何をやってくれたら盛り上がるか、という主旨で、こちらの設問。
こちらはバラけず、競り合う形となりました。
4コマ初出のゆる~い感じのショートアニメは、どのコンテンツでもウケている感じですね。
話の内容としては、地元自慢大会とかアニメ1期では説明できなかった競輪の世界の話とかがよいですね。
「リンカイ!」に限らず、この形式のアニメの制作大人の事情的にはどうなんでしょうね。
30分アニメよりかはローコストでハイリターンなのでしょうか。
個人的には映画やってほしいですね。何が描けるかかは即興で思いつきませんが、やっぱり年末のグランプリでしょうか。
ついでに応援上映や4DX上映も、どこまでできるかわかりませんが、いい感じになりそうな気がしています。
⑧次のうち「リンカイ!」のキャラクターとなりたい関係はありますか?【選択式】
最後の設問です。
少なからず「リンカイ!」にもイラストがネットの海には存在しており、他のコンテンツになりがちな、異性のパートナーの存在描写は皆無です。
じゃあ、ファンはどうありたいか?と聞いてみた次第です。
圧倒的に金網前の観客でありたい意見が多かったです。
まだまだ「リンカイ!」は健全コンテンツですね。
女子競輪選手の恋愛事情はさっぱりなので、そこまで解像度の高いイメージが湧かないのですが、選手がコーチや師匠の選手と一緒にいるイメージも湧きません。
「異性の練習相手とイチャイチャ」なんてのは、現実の競輪の世界と照らし合わせても幻想の域に過ぎないのかもしれません。
3.全体の総括
自身でも記事執筆以前から感じていた事ですが、2024年11月現在の「リンカイ!」ファンは、それぞれ数多の経験から他のコンテンツのファンの方とは異なる価値観をお持ちの方が大変多く、百戦錬磨の方々が多い印象です。
…ええと、キルミーベイベーとか好きでしたか?
また、競輪そのものへの理解がとても深い為、公式のお出しする物へも寛容で、公式とのキャッチボールもちゃんとできていると思われ「リンカイ!」ファン半年の自分でも大変居心地はよいものです。
前回の記事への多くのリアクション、大変感謝致します。励みになっています。ありがとうございます。
冒頭にも書いた通り、この記事は全3部作の第2部です。
2024年10月の書き始めた「リンカイ!」の記事も残すはあと1つ。
1部・2部共々8000文字弱となりました。
こんな文字数になるとは思いませんでした。
次回第3部は、実際に生で競輪とリンカイ!のブース・ステージを観に、人生初の競輪場訪問となる、東京都は京王閣競輪場へ行ってみた『リンカイ!リアイベ編』を執筆します。宜しくお願いします。
「リンカイ!」への心中、してますか?
残り1つの記事も頑張って執筆しますので、お読み頂ければと思います。
※記事記載時にはリンクを添付します。
ここまでお読み頂き、本当にありがとうございました。