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【リンカイ! #3】競輪場という人の営み

※この記事は「リンカイ!」について書く全3部作の第3部です。
第1部、第2部は下記をご覧ください。

0.生の「リンカイ!」を観に行こう

こんにちわ、外で食べるならラーメンよりも、カレーとか牛丼とかの方が好きなツルオカです。
今回は、2022年末に始まり、2024年4月期よりテレビアニメが放送された「リンカイ!」のお話の第3回。
2024年10月末に京王閣競輪場にて行われたGⅢレース「ゴールドカップレース」の初日に訪問し「リンカイ!」のステージや京王閣競輪場を散策してみた所管を書いていきます。
今回も宜しくお願いします。

1.「リンカイ!」のリアイベ…リアイベ?

この訪問のいきさつの一つである「リンカイ!」ステージ、正式にはリアイベと称されてはいません。

①ステージに出演される伊東泉役の川村海乃さん、弥彦巫子役の長谷川玲奈さん
②「リンカイ!」ブースの出展
③ゴールドカップレースが大阪万博の協賛である為に登場する、万博と競輪公式マスコットキャラクターの「ミャクミャク」さん
④「リンカイ!」ファンからの人気選手であり、元オリンピック選手でもある新田祐大選手

…と「リンカイ!」ファンから人気者が一堂に会する、一地方の主催競輪が、まるでスマブラのような一大イベントとなるわけで。
これは腹括って行くしかない、と決心したわけです。

2.眺めてた光景が目の前に

スマホから撮影した京王閣競輪場の入り口
「ツルオカさん、京王閣競輪場だよ」
「京王閣競輪場さん、ツルオカさんだよ」

ちょうどコロナ禍の真っただ中、かつての通勤経路であった、調布からリニア中央新幹線の予定地である橋本までを結ぶ、京王相模原線。
その車窓から京王閣競輪場を幾度も眺めていたので、馴染みがあると言えばある場所だったのですが、こうして間近で眺めると「いよいよ来たな」と身が締まります。
この日は開催日という事もあり、裏の臨時改札から出るという貴重な経験もしました。
普通に設備も充実してて便利だったので、臨時ではなく常用の改札にしてもよいくらいでした。

入場は無料でしたが、建物内の屋内スタンドにも入る予定だったので、スタンド指定席(500円)を購入し、入場口から中庭を抜けて、イベントステージを右手に、吹き抜けのあるメインの建物へ。
人も思った以上に多く、写真撮影を躊躇ったのが悔やまれます。

吹き抜けを抜け、キッチンカーの一帯を抜け、左に進むとスタンドが見えてきました。
艦船場所が第4コーナー直後から第1コーナーまでと、見た目以上に観戦できる場所が広く、見晴らしがよかったです。

建物内に入り、下調べした内容から1レース目の投票へ。
正しくできるか不安でしたが、投票先の競輪場やレース番号の記入箇所さえ誤らなければ、割とすんなり書けるものでしたね。

3.場内を散策

1レース目は屋外スタンドで見ることに。
投票時間のうちは人がまばらだったのですが、発走時間が近づくにつれて、わらわらと人が集まってきます。
「これが博徒か、と」。本当に人が多い、流石GⅢレース。

投票締め切り、発走前になるとぞろぞろと人が増えてきます。

第2レース前に「リンカイ!」イベントがある為、イベントステージに移動。
生で声優さんを見るのは人生で初めてだったかもしれません。

トークの内容は流石に詳しく覚えてないのですが、弥彦役の長谷川さんは当時体調不良で、直近の弥彦競輪のイベントを欠席していた為、この京王閣のイベントが病み上がり一発目のお仕事でした。
そのような素振りはなさそうだったのが何よりでした。

終わってからも裏にはける事なく、スタッフさん・長谷川さんと一緒に「リンカイ!」ブースのある場内へ向かっていきました。
「え、普通に目の前歩いてきてるんだが」

3レース・4レース目の合間に「リンカイ!、LIVEきゃんぷ」で話題になっていた「まくりや」さんの牛筋煮込みカレー(800円)を頂くことに。

提供が早い。客をわかりきっている店員さんの動きが凄かった
そして何よりもご飯に対してルーが多い。ココイチさん、こういうとこですよ。

これを食べに行くだけでも十分に価値のある一食でした。
他にも3,4件ほどお店があるのですが、どこもそれなりにお客さんは入っており、年齢層はやはり高い。

1レース目から感じていましたが、本当に年齢層が高い。
今どきの競輪は高齢者は現地もしくは場外で、それ以外はオンライン投票の主体なのでしょうか。
だからと言って、当日の現地が高齢者ばかりだったというわけではなく、家族連れや若い世代のお客さんもいました。
主催のGⅢレースだったからでしょうか。これがF級のレースだったら違っているのかもしれません。

食後は、ようやく「リンカイ!」ブースへ。
アクリルキーホルダーは豊橋さん、ピンバッジは松戸さんでした。

スタンプラリーのカードを受け取り、スタンプラリーを敢行。

同時期に発表された「京王閣映美(けいおうかく・えいみ)さん」
CVは小見川千明さん
当場担当キャラの苗字はどうするんだと懸念されてましたが
まさかのそのまんまで実装です

順々に進めていくのですが、最後の一人である立川さんのパネルが見つからず苦戦しました。
「#リンカイPJ」のハッシュタグをつけてヘルプを出したところ、ご助力頂きました。ありがとうございます。

スタンプラリーを終えて、入場時に買ったスタンド席へ。

一番前の席が空いててよかったです。
お金を払ってはいる席とはいえ、思った以上に人がいたのが印象です。
1階はそれ以上に人が多く、投票権やら色々散らかってましたが
ここにはそれがなく、きれいなのが大きなポイント。

1階とは何かが違う点はなかったのですが、落ち着いたふいんきで、初めて来た人を連れていくなら、500円を妥協せずにここで見せた方がよいかなと思いました。
最後の12レース目まで主にここで過ごします。

4.お目当ての12レース

あれよあれよと眺めては賭け、眺めては賭けを繰り返し、とうとうこの日最後の12レースを迎えます。
「リンカイ!」ファンの人気選手が走るメインレース。
これは流石にスタンド席を降り、外のゴール前は、おおよそ第4コーナー終わりの直線前まで行くことに。

発走直前の1枚、だいたいここらへん

日本競輪界で毎年9名しかなれない、最高峰のSS級選手が5人も会する大きなレース(他だとSS級の選手の出場は、多くても3人くらいのようです)。
「リンカイ!」関係なく、競輪ファン大注目のレースだったかと思います。
自分は上述のように新田選手目当てだったのですが、同じく福島の佐藤選手の人気が大きかったですね。
「しんたろーがんばえー」と、大人だけでなく子どもからの声援も唯一受けていたかと思います。

さて、肝心のレース内容なのですが、9番の古性(こしょう)選手が凄い動きを見せました。
ラスト1週の後半の第3コーナーから、まるで車のように他の選手の間を掻い潜り、直線で大きく突き放しての1着。
当時のライブ配信がありますので、そちらを添付しておきます。
※12レースの発走は6:28:45頃からです

「おっと、トリッキーな動き!古性が、外からインから、直線に入りました。古性優作先頭だ。後ろ5番8番ですが古性です」

歓声ばかりのスタンドが大きくどよめきました。
なお、新田選手は8着でした。

5.競輪場を眺めてみて

1日中競輪場を回って感じたことは「色々な人たちがいる」事でしょうか。
一攫千金を目指して競輪場に来た人だけでなく、そこで働く人の種類の多さが印象に残りました。

各食堂で働く人は勿論、キッチンカーを出店している方、各イベントブースに携わる人、万博協賛だった為、万博ブースでPRをする人、ライブ中継のスタッフ(自分もちょっとだけ見てきました)、各自治体のブースに携わる方々(京王閣競輪場の主催は多摩地域の11市の為、各市の名産品と思われる工芸品等がありました)、「リンカイ!」トークショー含めて各イベントステージの関係者の方々などがいて、観客から見えないところでは、選手宿舎で各選手の管理をしている人もいるでしょう。

ただただ車券に命賭けてる人達しかいないだけでなかった、というのが今回競輪場に足を運んで受けた感想です。
奇しくも12レースの前に、一度競輪場を離れて駅前のコンビニで飲料調達(競輪場内に目ぼしいものがなかった、しかもちょっと高かったので)しに行き、戻る際に、地元の自治会の祭りのお神輿がちょうど競輪場の入り口の前を通り、京王線の線路・駅の方へ潜っていく光景を見て、地域に受け入れられているものだという印象を受けました。

京王閣競輪場は「東京都十一市競輪事業組合」という、多摩地域にある11市が主催・管理をしているので、中央競馬のように国が管理しているものではありません。
その為、京王閣に限らず、常に存続に関してを頭に入れているものかと思われますし、その為に、ものすごくふんわ~りな表現をすると「人が集まる場所」としての機能が、これからの競輪場の役割と考えています。
ぶっちゃけ、競輪場の廃止で経済や財政が傾く自治体は絶対あると思っています、特に地方。
競輪場は民間企業ではないので、策は限られているかと思いますが、各競輪場の集客施策については、これから注目したいところですね、という結びでこの話は締めたいと思います。

6.最後に

いかがでしたでしょうか。
全3回にわたって、競輪もとい「リンカイ!」ネタで3本記事を書かせて頂きました。
言葉はそれなりに選ぶ性分故、なかなか筆が進まなくて申し訳ありません。

繰り返しになりますが「リンカイ!」は本当に良いコンテンツです。
これからどうなるんだろう、というワクワクを久しぶりに感じています。
また機会があれば、関東近郊の競輪場へ赴きたく思います。
恐らく形成されている文化が細かに違うと思いますので。

さて、この日の収益なのですが…

投票金額総額:約11,000円(そのうち12レース目だけで4,500円、全て新田選手の2連複3連複あたり)
払い戻し総額:約1,000円(6レース目の3連複×500円分)
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結果:約10,000円のマイナス

ひどいね
…………………………

競輪の投票は場内に来た時だけと心に決めました。
オンラインでやったら間違いなく人生が破滅する。

第1部、第2部と多くのリアクションを頂きまして、ありがとうございます。
全43場のキャラクターが登場するまで追いかけていこうと思います。

皆さん「リンカイ!」と心中しましょう。俺はする。
また「リンカイ!」で動きがあれば、筆を走らせたく思います。

ここまでお読み頂き、本当に、本当にありがとうございました!