おもしろ幻覚
「さも当たり前のように振る舞っているようで、ところどころに違和感を感じるような絶妙にきもちのわるい」文章が好きで、自分でも書けたら楽しいな、と思っています
頭の中から添削せずにそのまま書き連ねる、みたいなね
この自分の中の感覚のルーツはなにかと考えてみると始まりはやはり小学校低学年のころの体験からかな、と思い出すことがあったので書き残しておこうと思います
家族や友人にもしたことのない話です
※ここから先はちょっと本当に気持ち悪いかもしれません
物心ついた頃から一人部屋で寝ていたのですが一年に一回、「ソレ」は毎度必ずクリスマスの時期の夜、ひとりで寝ている時に訪れます
悪夢でもなければ、エッチな夢でもない、
その時々で変わる夢を前触れに、夢から覚めた後に「ソレ」はやってきます
おそらくは幻覚か、金縛りの類だと思っています
目が覚め、体を起こし、頭上からかなり外れた斜め後ろの常夜灯にぼんやり目をやった瞬間に「ソレ」は起こります
オレンジの明かりと目が合うと視界がゆがみ、明かりがぐーんと遠のき、部屋もそれにあわせて自分のいるベッドを中心にものすごい勢いで拡張されていきます
逆に体が小さくなっていく感覚だったかもしれません
薄暗い部屋のベッドの上でポツンと座っている僕の体は熱く、頭の中はぐわんぐわん、ぐるぐるしています
ほどなくして遥か遠くにみえる明かりから小さいけれど長いSL電車が部屋の壁に沿ってゆっくり走り出します
銀河鉄道よろしく線路はなく、宙に浮いています
SL電車はだんだんとスピードをあげ、ぐるぐるぐるぐる薄暗い部屋の壁を走ります
何周も何周もものすごいスピードで走ります
僕はそれをボーッと眺めています
ずっと眺めていると車輪間をつなぐ連結棒が車輪の回転にあわせて前後する動きに意識が吸い込まれていきます
目を離して部屋の電気をつけなければ、と頭ではわかっていても体が思うように動かず、声もでません
金縛りから身を解く時のように自分の体をなんとか言い聞かせて明かりをつけて、静けさだけが残るいつもの一人部屋に戻り、こどもチャレンジのたぬきの目覚まし時計をみてホッと息をつきます
ここまでの一連を毎年まったく同じ内容でみていました
何年も同じものをみていると(またこれか、きたきた)と少し余裕をもって細かいところまで記憶に留められるように見渡すようにもなっていました
いつからか常夜灯をつけることがなくなると、みることはなくなりました
書いてみると大した内容ではないですね
それでも当時の僕にとってはクリスマスの楽しい空気とのギャップでとても強烈で、今の僕にとっては二度とみられないと思うと少し寂しい記憶です
これが下地となっているのか
ディズニー映画は『ふしぎの国のアリス』や『ピーター・パン』
洋画は『マッドマックス』や『デッドプール』
漫画は『ドロヘドロ』
漫才はエバース
の感覚が好きなんだと感じています
共通するのは登場人物の様子がおかしい、おかしいけれど本人はおかしくないと思っていたり、客観的にみるとおかしいことを理解はしているけど正す気はなかったり、というところでしょうか
ここまで書いてきて冒頭の
「さも当たり前のように振る舞っているようで、ところどころに違和感を感じるような絶妙にきもちのわるい」
っていのはちょっと違う気もしてきました
「第四の壁越しにみると整合性がとれていないいように見えるけど、その舞台ではスジが通っている」みたいな感じでしょうか、よくわかりません
書きたい文章も「きもちがわるい」がファーストにあって、ただそのまま出すとさすがにねってことで普通っぽいことを後から肉付けしているだけなのかもしれません
わからないけど頭の中を思ったままに垂れ流すのは楽しいです
カタルシスってやつです
またここまでを読み返してみるともしかしたらなんだかセンス系かヤバめの人に見られるかもしれないと思うもそれは本当に不本意なので、自分がただの社会の歯車であることを証明するパーソナルな情報を紹介をしてお茶を濁しておきます
・ギャンブルはパチンコ屋さんに一歩も足を踏み入れたことがないくらい縁がありません
・風俗は昔ともだちにおっぱぶに連れて行ってもらったとき拝みもせずに3000円の水を飲んで帰ったくらい縁がありません
・音楽は洋楽はなにを言っているのかよくわからないので日本語歌詞のものしか聴けません
・英語は「ディズニー英語システム」で子どもと学び直しをしたいと思っています
・漫才はトム・ブラウンとランジャタイのニンとトークは大好きだけどネタはあまり好みではありません、ちゃんとわかりやすいのが好きです
・最初の3匹はゼニガメを選びます
・エリクサーはガンガン使います
・野球は中日ドラゴンズが好きで、好きな言葉は「走者一掃」です
・普段はTwitterでウンコの話ばかりしています、隙あらばトイレで仕事をサボっているからです