「お卒暮」退職時の言い出しづらい空気をハック。
こんにちは、BEUYSで企画やコピーを担当している上田です。
活動記録として、昨年参加したデザインコンペについてnoteを書いています。
参加したのはWIREDが主催する 「CREATIVE HACK AWARD」。
テーマは「HACK(ハック)」で、以下の強いメッセージから始まるのが印象的なコンペでした。
挑戦的で表現方法も委ねられるこのテーマを前に「芸大生時代が懐かしくなるね」。なんて言いながら、デザインを担当する奥田氏と一緒に「何をハックするか、なぜそれをハックするのか?」について、今感じていることや、過去から違和感を感じてきたことなど、それぞれの過去や実体験を話し合いながら、アイデアを出していきました。
企画から1ヶ月くらいが経って、アイデアは30個くらい出たものの、アイデアの被りがないか調べていくと、すでにプロダクトとして世の中に出回っていたり、近しいコンセプトが、ミュージックビデオとして表現されていたりもして「すでにあるんかぁー」と。
「すげえ」と「ガックリ」を行き来しながらアイデアを見直し、最終的に3案作成し提出することにしました。
ここで紹介するのはそのうちの1つです。(あとの2案も追って紹介したいと思います。)
■1つ目のアイデア「お卒暮」。退職時の言い出しづらい空気をハック。
これは、ネガティブな退職というタイミングを、卒業・感謝というポジティブなものに変換しよう!というのがこのアイデアの試みで、アイデアはギャグ寄りではあるんですが、自分も奥田氏も会社を辞めるときに、なんとも言えない居心地の悪さがあったり、退職時期を一年くらい先延ばしにされた経験があって、居心地の悪い日本の退職シーンを健やかにしたいという思いからきています。
ちなみに、最近そういった課題を解決するものとして「退職代行」というサービスもありますが、私たちは、ネガティブなまま解決するのではなく、今後も上司や仲間と関係を続けていけるようなポジティブな解決がしたい思っているので「ポジティブに解決する」というのがこのアイデアのミソです。
■3つの仮説
・言い出しづらい退職の話を、伝える側が感謝を伝える場なんだと認識すれば、今のような言い出しづらい空気は薄まるのでは?という仮説。
・感謝を伝えることができれば、受けとる上司も認めてあげやすくなるんじゃないか?という仮説。
・そして、何よりも重要なのが「気持ち」ですが、心を見せることができないので、それを形にして渡すことができたら、渡しやすく・受け取りやすいのでは?という仮説。
何かプレゼントして言いやすくしようというのもありますが、「結局は気持ち」になります。入学祝いや入社祝いのように、卒業が祝われるようになるといいなと思っています。
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