デジタルマネー時代の財布のミライ。
どうも、BEUYSで企画やコピーを担当している上田です。
先日、デザイナーの奥田氏と行っている週イチの定例ミーティングで、こんなニュースがありました。それは「中国人は財布を持つのをやめた」という話です。
参考記事:財布を持たない、という日常-中国におけるキャッシュレス化の浸透度
上にあげたこの記事がもう4年も前のものなので、今はまた違う変化を遂げているかもしれませんが、日本ではまだ当たり前にみんなが持っている財布が、これからの10年、50年先でどうなっているのか?というのが気になり「財布のミライ」ついて考えてみました。
中国人が財布を持たなくなった背景には、現金を持ち歩く必要性がなくなったという決済インフラの向上がありますが、必要かどうか?という話であれば似たようなものを考えた際に「腕時計」もあげられるかなと思います。
腕時計の「時間を知る」という機能はスマホが出たときに、代替されてしまったので、必要かどうかでいえば、その時に絶滅してもよかったはずですが、腕時計は「ファッション」や「ステータス」を示すものとして生き残ることに成功しています。
※ここでいう腕時計は、数千円で購入できるカジュアルウォッチや、数十万〜数百万円の機械式時計を指し、バイタルデータの取得やフィットネスの可視化など新たな付加価値を搭載したスマートウォッチは省いて考えます。
腕時計が生き残った理由にはファッション(趣味性や芸術性・ステータス)と、フォーマルのルールなどがありますが、残った一番の理由としては「人が目に見える位置」に存在したというのが大きかったと思います。
見えなければ、上にあげた2つを発揮することができないので、いよいよ持つ意味自体を、個人が見出さなくてはいけなくなりますしね。
では、財布はどうか?という話なんですが、まず残念ながら「人が目に見える位置」には存在していないんですね。
「お会計で財布出すじゃん」という声も出てきそうですが、デジタルマネーが進んだ未来を考えると、出すのは財布ではなくスマホや最近出てきているスマートリングでの決済になると思います。
参考:充電不要のスマートリングで、VISAタッチ決済
とくに、男女で食事をする際にはいかにスマートに決済できるか?が重要だったりします。それは相手に知られずに会計を済ませることできる男性の方が女性から見てカッコイイからです。
となれば、いよいよお財布の登場シーンは少なくなってしまうわけです。
今はまだレシートや領収書、ポイントカード、免許証などの身分証明書がアナログカードなので持ち歩くために財布が必要ですが、これらがデジタルになっていく未来がくるとすれば、財布の役割、財布に入れるものは確実になくなっていくことが想像できます。
で、そういう世界になったとき、財布メーカーはどうするんだろうなというのが私たちは気になっています。そして、もし「財布の生き残り戦略」という案件がきたとしたら、自分達はどうやって財布のミライを支援するんだろうなと。
・財布を残したいプレイヤー
・財布に代わる商品を生み出すプレイヤー
・財布を持ちたい人の気持ち
・財布を持ちたくない人の気持ち
少なくとも、闇進化のような方向性や、名残や形式だけが残ってしまうようなアイテムにはなってほしくないなと願うばかりですが、財布に限らず、今後いろんなアイテム領域でこういったことが出てくると思うので、引き続き考えていけたらなと思います。
ちなみに、これを読んでいるみなさんは財布を持ちたいですか?
持ちたい理由なんかがあれば、ぜひコメントで教えていただけると嬉しいです。
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