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【2】幸せをつかみたい

関西。当時お付き合いしていた彼女は東京に残したまま引っ越してきた。距離にして約550km、新幹線なら3時間、バスで8時間、歩きなら、、、。物理的な距離と心の距離感は別物だったとしても何かあった時にすぐ駆けつけられる距離ではない。会えない事が続けば気持ちも冷めていく。遠距離は苦手だ。

メッセージや電話、SNSでの交流を続けていても温度差は生じてしまい、関西に来てから1年を待たず別れてしまった。その数ヶ月後に年上の女性から声をかけてもらい、特に断る理由もなかったのでお付き合いすることにした。

僕の仕事以上に彼女の仕事は忙しく、職場に泊まり込んで仕事していることが多かった。当然遊ぶ回数は少ない。それでもたまにお互いの家に行ったりしながら、少しずつ関係を深めていった。今振り返るとちゃんとしたデートは買い物ぐらいしか行けてなかったことが残念なのと、申し訳なかったなと。

「現在、日本人女性の初婚年齢は29歳」というのを見て日本の将来を憂いてしまうのと同時に、自分の不甲斐なさを唐突にも突きつけられたのだった。

当時24歳だった自分。お付き合いする人とは必ず結婚まで考慮してお付き合いをする。そして"歳上の彼女"というプレッシャーに僕は負けてしまった。女性の結婚や出産の適齢期に間に合うように自分の所得が高められる保証はなく、焦りとプレッシャーに気持ちが負け、恋愛的な感情はどこかへと消えていってしまった。

貧乏な生活の辛さは自分がよく知っている。だからこそ奥さんや子どもを持つことに対してのハードルを高く見ているのかも知れない。

良い事と悪い事 同じだけある
石の上にも三年と昔から言われてる

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