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Mr.Childrenはどこで変わったのか/Atomic Heart考察

 どうもべっちょです。


■どう考えても異色のアルバムが1枚ある

・サムネとタイトルでネタバレしてるけど

「Atomic Heart」ってめちゃくちゃおかしくない?


■そう思った理由

・世間(と本人達)が言うには「深海」「BOLERO」が暗黒期って言うが

このアルバム、「DANCE DANCE DANCE」とか「ラヴ コネクション」とかのロック・ポップのキャッチー路線の曲も当然多いんだが、(「Innocent world」とかいう化け物曲もあるし)どう考えても不可解な曲が3曲ある。

・ジェラシー

・Asia(エイジア)

・Round About~孤独の肖像~

この三曲。


■何か違和感があるというか…

・ジェラシーについて

「作曲能力の向上」だけでは済まされない…なんというか…陰湿かつ鬱蒼とした感じ、かつ実験的要素が垣間見えるし、何より「歌詞が壮大に暗い」。
何かと原始的な理由をつけて「愛すること」に執着しているというか、「愛」そのものに嫉妬している感が凄い。何でそこに嫉妬まで感じるのか。空恐ろしい。

・Asia(エイジア)について

Mr.Childrenが「ナショナリズムとグローバリズム」について初めて書いた曲。その中で自己偏愛…エゴイズムを著すんだけど、時代の波には逆らえないというところが虚しく、結果的に海に還りたいという思考にまで至ってる。
作詞がJenだということで異色ってところもあるんだろうけど、多分…舞台そのものが香港かなって。何一つ安定しないことを皮肉ってる気がする。

・Round About~孤独の肖像~について

これ歌詞だけ見るとB'zっぽくない?
その中で…Mr.Childrenらしさではなく…「社会派ロック歌手」を演じている感じがして…なんというか、Mr.Childrenらしくない。
「God bless you」とか、本心では応援もしていないし社会風刺感?があって…

まあ、何が言いたいかというと…


■このアルバムを制作している最中から暗黒期入ってるよね?

ぶっちゃけ、「ラヴ コネクション」も「地に足が付いていない隔世感」って辺りではそうなんだけど、ここはまだ大丈夫だと思うんだが…

なんというか…つくづく小林武史の功罪について考えさせられるアルバムだなって。

このアルバムも24~5年は聴いてるけど(DISCOVERYとかいう中毒アルバム聴いてから追ったので)、「強いて挙げるなら一番苦手なアルバムは?」という地獄択を迫られるとしたら、迷わずこれを挙げる。理由は「中途半端だから」。
誰か指摘しなかったのかね…?それとも小林武史様に指摘出来る人など居なかったからこうなったのかね?


…これがMr.ChildrenのCD売上最高枚数のアルバムってんだから世の中は皮肉ですね(CROSS ROADとInnocent worldが入っているからという理由。ファン以外はアルバム曲なんて見向きもしないのである。)。


■おわりに

全曲通してコンセプトが一貫している「SOUNDTRACKS」を聴いた後に、ふと「あ、そう言えばこれ書いてないな」って思ったから書いてみただけなのでまあ、深くは考えてないんだけど、対比がね(「SOUNDTRACKS」は「生老病死」からの「輪廻(リセット)」という明確でぶっといコンセプトがあるので)。

まあ、俺の考えるミスチル感と世の中のMr.Childrenファンのミスチル感があまりにも違うっていうのが最も大きいんだけど、このアルバムについてはずーっと考えていた(HOMEの頃から)し、noteなんていうちょうどいい吐き出し場所があったから書いてみたけど、どうなんかね?
当時のことを本人達が消化出来ていればいいけど、「miss you」を聴いた感じでは…ってこと(ということはmiss youの曲分解が続きます)。


ではまた。

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