喜怒哀楽

今日はいろんなことが起きて人が持てる感情と名の付くすべての感情が溢れ出したので、筆を執りました。

1か月ほど前に体を動かしたいなと思って、ちょっといいクロスバイクを買いました。

それで今日タイヤに空気を入れていたら、前輪が轟音を立てながらパンクしちゃって。
どれくらいの音かというと近所のおばちゃんが2, 3人窓を開けて覗き込んでくるくらい。

間を取り持って仲良くお茶でもさせてやろうか、ほんとに。
ま、原因は僕なんですけども。

そんなことはさておき、自転車がパンクしたので近所の自転車屋さんに診てもらおうと思って持って行ったらそこの兄ちゃんがまた。。。

僕「タイヤがパンクしちゃったみたいで見てもらいたいんですけど。」
兄ちゃん「ちょっと今忙しいんでムリっすね~ww」
僕「あっ、そうなんですね。ちなみにチューブが破れたっぽいんですけど、こういうのって初めてでも簡単にできるもんですか?」
兄ちゃん「いや、それはお客さん次第っしょw」

凄い腹立ったのと修理を頼んだら4, 5千円掛かると言われたので、意地でも自分でやってやると思いましたが、原因がチューブかどうかまだちゃんとわかってなかったので、とりあえず整理券だけもらって自転車屋さんを後にしました。

イライラしつつ兄ちゃんへの不満をブツブツ言いながら自転車を押していると、ふとあることを思い出しました。

小さい頃、自転車がパンクして父に言ったら、父は水を張った桶にチューブを沈めて泡が出てくるところを探して穴を見つけるんです。
その時、仕事で使っていたであろうつなぎ姿の父の後ろ姿がふと浮かんだんです。
なんとなく、あの後ろ姿はかっこよかったな。とノスタルジックな気持ちになりました。

どうせなら自分の息子にも同じことができたらきっとカッコいいと思ってもらえるでしょうし、やはり自分でパンク修理できるようになっておこうと思い、兄ちゃんに感謝こそしませんが許してやることにしました笑。

そして家に着いて一番近くのホームセンターを検索すると、徒歩40分。。。
自転車で行くかと思いましたが、自転車の修理のためにホームセンターに行くので、それもできません。
悩みましたが、最近引っ越してきてすぐだったので、家の周りに何があるのか知るのにいい機会かと思い、歩くことにしました。

歩いているとまぁいろんな発見があるものですね。
お城があったり、歴史の教科書に出てくるような人が祀られている神社仏閣、ダイソー、あら便利。

そんなこんなでホームセンターに着き、亀裂部分に張るシートとのりを買って、さぁ折り返すぞというときにあることに気付きました。

辛い。

帰りたい。

まぁ、帰るんですけども。
40分歩いてきたということは帰るのに40分歩かないといけない。
なぜこんなことになったのか。
振り返ってみました。
兄ちゃん。あいつのせい。
あいつが丁寧な接客を心掛けていて5千円掛かっても初めてだし、プロの技を一回見ておこうと思わせるくらいのセールストークをしていれば。。。

冷静になれば理不尽なことは百も承知ですが、マウントを取られたことへの苛立ちと疲労で先程感じたエモさと慈愛は忘却の彼方に葬り去られていました。

そして上述の整理券を返すため、兄ちゃんへの憤怒を胸に何とか自転車屋に着いたときに、わずかに残っていた理性の残滓と、握りしめた丁寧にラミネート加工された整理券に対する矛先が明後日の方向を向いている苛立ちがせめぎあった結果、

僕「あ、これ、結局大丈夫だったので、返します。」
兄ちゃん「あ、はい」

昼間は笑顔で聞いてきた客が死んだ目で一方的に整理券を返して来たら戸惑うでしょうね。

そして何が大丈夫なのか。何一つ大丈夫じゃない。
大丈夫なわけがない。パンクしてるんだもん。パンクしたとき鼓膜破れたかと思うくらい耳キーンなったもん。
回らない頭を回して出した限界の言葉でした。

そして家に帰ってカレーを煮込んでいるときに、やすりを買い忘れたことに気付き、僕の日曜日が終わりを告げました。

おしまい。

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