2022/1/28 Beat Happening!下北沢超POP感覚!
大石理乃 ライブレポート 2022年 No.002
大石理乃2022年第二弾ライブは超久しぶりのビーハプ@下北沢シャングリラ~こんな時期だから。贅沢にシャングリラで遊ぶ。~
下北沢シャングリラ
久しぶりに降りた下北沢駅南口。目の前に忽然と現れたかのようなモール。コロナ禍にも関わらず沿線に次々と商業施設がオープンしている印象。
今日はりのたそとちぇるちゃん、超我得な対バン。しかも二人揃って今年初の弾き語り。期待を膨らませながらライブハウスに向かう。
シモキタ断トツ、キャパ600のハコに到着。遅いから最前は無理。後方腕組みマンスプ上目おじさんやるしかないかと諦めかけた。が整理番号8!
まさかの一桁。この頃都内は変異株が蔓延して連日1万人超の新規感染者が発生。その影響だろうか。だがしかし8/600は贅沢すぎる。まさに理想郷。
SSWちぇる
まずはSSWちぇる。missID年末ライブに続くスタンディング弾き語り。オリジナル代表曲①②を披露。そして昨年発表の新曲③。名前はまだない(漱石)。
平坦ながらも聴き心地よい揺らぎのメロディに、ほのぼのとした日常や女の子らしい心情を綴る歌詞がぴたりと合う佳曲。ちぇるちゃんらしい一曲。
シンプルだからこそラストの〝愛してね〜〟の伸びが光る。ところで〝きゃん〟とは何かw?主体が処処入れ替わる?感情移入いや感情犬優か。
Beat Happening!
④曲目でギターをマイクに持ち替える。〝ともだちを呼んでます〟で早くもりのたそ登場。プラス対バン相手のyumenouragawaさんもステージへ。
おぉっなんと貴重な組み合わせ。tasotokyoガールズft. yumenouragawa。ビーハプだからこそ実現した奇跡の共演。まさに〝Happening〟な演出。
そして3人でハミバ。りのたそは踊って唸ってシャウトして、今までに聞いたことがないくらい唸り声が低くて、なんかマジにやばい感じw。
おふざけというレベルではなく、呪術者や祈祷師が憑依を受けてトランス状態になったようなwww いわゆる超自然的存在とのコンタクトというやつか。
更にはペースを崩さずに歌って踊るちぇるちゃんがシュールさに輪をかける。yumeno〜さんはやや戸惑っているようにも見えたw。
やばいな黒歴史かな、なんて思ってるかも知れないなwトラウマになったかも。いずれにしても二度と無いだろうなこの組み合わせw
SSW大石理乃
そしてトリ、SSW大石理乃、再び降臨。ちぇる’sギターを拝借。りのたそって結構手ぶらに近い感じでハコに来るよね。SSW界のミニマリスト。
先のシャーマニズムは何処へやら。まずはエピソードトーク。りのたそ初ビーハプは奇しくも今日と同じハコ(当時はガーデン)だったそうだ。
1曲目は本日二回目のハミバ。オタクの高齢化に伴い茶番ダッシュも年々緩慢になって来たような。斯く言う我も怪我•捻挫等せぬよう十分注意してるw
2曲目は中洲で働いていたwとのイントロデュースから北海道のキャバクラ。3曲目marryはアコギのデフォ曲。が今日はギターを置いてオケでしっとり。
〝次の曲も珍しい曲ですね、あんま歌わないイントロドン!〟で4曲目チャイムへ。確かにレアだ。少なくとも茲3年はステージでは歌っていない。
りのたそ、ライブレアな名曲多々ある。やさしさ、サマーオンコード、アイムロストサーバー、桜並木などなど。死ぬまでには生歌で聴きたい。
ところでチャイムの間奏時、りのたその先導&扇動で皆ぴょんぴょんしていた。盛り上げ上手、乗せ上手というかアジテーターというか、やはり尊師。
ハイパーインフレ音源
ラストは再びギターを手に取り〝あまい水〟昨年12月19日のライブで発表した新曲。その時からこれまで二度ライブあったがそこでは歌わず本日が2回目。
ちなみにその二度のライブ、合計11曲のウチ5曲はキモオタ、4曲はハミバ。傍若無人過ぎるセトリで新曲といえども出番が無かったのかww
で新曲の感想は……りのたそ、振り幅が大き過ぎる!あらゆる対極が違和感なく同居している点は、りのたその数多ある魅力のひとつと思っている。
美醜、聖俗、貴賤、貧富、尊卑、善悪、賢愚、知vs痴、勤勉vs怠惰、社会問題への関心vs下ネタへの好奇、港区タワマン最上階vs真夜中ジャージドンキ…
そしてtasotokyoガールズ曲の真逆に位置するのがこの新曲。穏やかな曲調、抒情的な歌詞。聴いているうちにだんだんと心が落ち着いて来る。
シャーマンだからこそ為せる両極なのか? 其々別の何者かが、其々降りてくるのか?なんて考えながら物販に行ったらびっくり。音源が倍値になってる。
ハイパーインフレーション。おじさんの心を創作物で揺さぶる一方、物販をベネズエラ状態にしておじさんの懐を壊しにくる。
まぁおじさんの安っぽい感動なんて一円にもならんからな(しかも気持ち悪いしw)。飽くなきCashの追求こそが、りのたその、りのたそたる所以。
が高くなっても買う価値大いにあり。新曲だけでなく既曲別ver.や未発表曲も入っており、りのたそおたくは必携、そうでない方にも超お薦め。
推し二人の豪華対バン、ビーハプならではの奇跡のコラボ、そして最後の最後にりのたその創造と破壊の両極を思い知らされた佳きライブでした。