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ベトナム語は日本語由来だった!?

なんだか釣り広告みたいなタイトルですけどね。

もちろん全てのベトナム語が日本語由来の訳はありませんが、ベトナム語の中には日本語由来の単語が沢山有るんですよ!

まあ直接由来しているかというとちょっと語弊が有りますが、こういうことです。
(僕の説というか考えですが、普通に考えてもこの結論になるかと。)

ベトナム語の中には[漢越語:Hán Việt]と呼ばれる漢字由来の単語が沢山有りますね。

漢字由来ということは中国語由来と言えばもちろんそうなんですが、中国語の中には[和製漢語]と呼ばれる<日本で作られて中国に逆輸入された単語>が沢山あって、これがベトナムに伝わって[漢越語]になったりしているんです。

一説によると[和製漢語]は800語を超えるとも言われているので[漢越語]の中にも相当数紛れ込んでいるんじゃないかと思われます。

和製漢語:日本で日本人によりつくられた漢語。
19世紀後半に、西洋の文物・概念を漢語によって翻訳した和製漢語が多く作られ、中国に逆輸出されたものも少なくない。(ウィキより抜粋)

つまり、

《漢越語の中には、日本で作られ、中国に逆輸入された後、ベトナムに伝わった単語が有る》

ということで、これらの単語は<元を正せば日本語>ってことです。

一例を挙げてみると、

【文化】vân hóa 【文明】văn minh 【民族】dân tộc
【警察】cảnh sát 【宗教】tôn giáo 【哲学】triết học
【理性】lí tính 【意識】ý thức 【主観】chủ quan
【客観】khách quan 【科学】khoa học 【時間】thời gian
【電話】điện thoại 【社会主義】chủ nghĩa xã hội

まだまだ沢山有りますが、これらは全て元々日本で作られた単語由来の[漢越語]です。

みんな大好き[điện thoại]も日本人が作った[電話]という言葉・単語が名称のルーツで、元は日本語だと知ったら、ベトナム人もビックリするかも知れませんね。

こういうアプローチで[漢越語]を学ぶのも面白いかも。

因みに<東北アジア各国で使われる漢字でできた近代的な概念語の大半が日本製だ>と主張している学者さんもいますよ。

というわけで、僕のマガジン[漢越語ハンドブック]もよろしくお願いします。本もね!


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